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製作記 (4)治具の作成

1.主翼・尾翼治具の作成
・主翼治具の土台を設計
 上下主翼とも若干の捻り下げを入れて翼をねじった形の治具の土台をコンピュータにて作図しました。
下翼は胴体を取り付けた後、乾燥することなどを考えて胴体部分の治具の取り外しができる構造にもなっています。上半角は実際のものと同じなのでもう少し付けた方がよかったかなと思っています。これらを紙に印刷して2mm厚バルサを切り取り、接着剤で貼り付けていきます。
   
・主翼治具の組み立て
 設計図から忠実に切り出した材料を貼り合わせました。

 先ほどの設計図から切り出した板を接着するとこのようになります。
 胴体部分の取り外しは写真を見比べてもらえば分かると思います。
・主尾翼治具を固定
 平板に治具を接着して固定します。
 これは治具自体のゆがみ防止も含めて行っています。この時、尾翼の部分も一緒にいたに張りました。先ほどの土台に2mm厚のバルサ板を貼って、その上から設計図の翼の部分を糊で貼りました。実際の製作時には、この上からラップをかぶせて作業を行います。
 
2.胴枠治具の作成
・バルサの貼り付け
 胴体の治具の主体となるバルサを貼ります。
 バルサの向きは溝を掘るために、横ではなく縦になっています。写真では上から下に木の目が走っています。
   
・設計図の貼り付け
 治具の溝を掘る目安にするために胴体を上からみた設計図を先ほどの板に貼ります。
 この時板が紙の収縮によって反ってくると思いますので、本などにはさんで乾燥させるといいと思います。乾燥した後、下図の胴体治具にもついていますが上部にバルサの角棒を張り、バルサをまっすぐにします。溝が出ている方にはこの角棒ははりません。
   
・脚の取り付け
 四辺に足を取り付けます。
 特にどうした方がいいというのはないのですが、とりあえずこれがないど、胴枠が折れまくります。

 

 
・留め具の作成
 リブをはさむ溝が出ている方はかなり強度が弱いので下図のような溝つきの角材を製作します。 
 これは三枚のバルサ材をくっつけて作っています。以前は反対側と同じように角材を接着して、胴体が完成したら壊していました。それでは、もったいないので、今回は角材を取り外せるように改善し、何度でも使えるようにしました。
       
・留め具の取り付け
 それでは、実際に留め具を取り付けて見ます。
 ぴったり入りました。これで、治具はぐらつきもせず、しっかりとしました。この治具の溝に、胴枠を入れていき、その後、縦通材を治具をつけたまま取り付けることになります。
 治具なしで機体を作ったことがありますが、綺麗な形状はまずできませんでした。
3.治具の完成
・治具一式
 翼と胴体の治具ができました。
 完成した治具一式です。胴体、主翼、尾翼、とあります。本当は、主翼、尾翼胴体と、パーツの切り出しを行うたびに治具は作っていこうと思ったのですが、実際に主翼の治具を作り始めたら一気に作り上げてしまいました。ちょっと楽しみが減ったかもしれません。

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