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製作記 (12)紙貼り・霧吹き

1.紙貼り
・上主翼の紙貼り
  この行程からは六機目のみの製作になります。五機目と六機めは多少形が違います。さて、今回はA1サイズで14円の紙を使ってみます。和紙とはちょっと勝手が違うのでうまくいくかどうか・・・ 翼は下側を先に貼ってその後に上側から紙を貼っていきます。
設計図から翼の大きさより3ミリ程度大きめに翼紙を切り出しました。
翼紙はまず底面を貼ってから上面を貼ります。気をつけたのですが、かなりしわがあることがこの小さい写真からも分かります。
・下主翼の紙貼り
 今回からは下主翼は胴体に固定した後に紙貼りをするため、多少面倒くさくなっています。
これも同様に3ミリ程度大きめに翼の形を切り出しました。
こちらも底面、上面の順番で貼り付けました。治具に乗せると上翼も下翼も同じ方向にしわが出来ていることが分かります。これは木が時間が経つにつれて、反っていった可能性もあります。
・胴体の紙貼り
 一度に貼ることは出来ないのでパーツに分けて貼ります。
胴体はこれも設計図を元に大体の形を切り出します。
貼っている間は写真を撮る暇がないので、すでに貼り終えた状態の写真になってしまいました。
機体全体が紙で覆われています。
この状態になると強度がかなり良くなるので安心できます。
・尾翼の紙貼り
 これは簡単なので結果だけ紹介します。 
尾翼に関しては平面なので何の苦もなく貼り終わりました。ただ、この状態ではまだまだしわだらけです。
2.霧吹き
・紙を霧吹きによって湿らすことでしわを伸ばします。
 紙貼りして乾燥した紙を再度、霧吹きを使ってうっすらと湿らせます。これを治具に乗せて乾燥させることで紙からしわを取り除ききれいな機体を作ります。
あんまり上等な霧吹きはいりません。(出来るだけ細かいことに超したことはありませんが・・・)
まず、上に向かって水を噴射します。そして大粒の水が先に落ちるので、そのタイミングを見計らって、紙貼りをした機体を左右に振って湿らせます。丁度、濃い霧の中を移動する様な感じです。私はファブリーズの空きボトルを使いました。
3.乾燥
・機体がゆがまないように注意して乾燥させます。
 半乾きの機体を治具に乗せて、各種部分を固定します。あとは乾燥させながら何もせずに待ちます。
ある程度生乾きになり始めたら、治具に固定して反らないようにします。私は乱暴にまち針でとめていますが、バルサ板などで押さえつける方が安全でしょう。
まず、垂直尾翼が乾燥するに伴いピーンと貼ってきました。障子貼りを思い出して頂ければよく分かると思います。
水平尾翼も乾いてきました。こちらもピーンと貼ってきました。
最初はしわがたくさんあって心配しましたが、翼もごらんの通りきれいにピーンとなりました。この感覚がどうしてもやめられません。
胴体も乾いてきたのですが、曲面が多くて貼りにくいこともあり、多少、しわが残っています。これは今後の課題ですが、完全に乾いたときにもう少ししわは無くなっていました。
垂直尾翼はこれまたちょっとしわが残っていますね。この部分はいつもだときれいに行くのに今回は失敗です。といっても、まだ何とかなるでしょう。
4.現時点での状態
・この時点での重量
 お決まりの体重測定です。
こうしてみると紙は重たいなぁということを実感します。これでもかなり軽い紙を使ったんですけど・・・。2.7gですね。

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