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製作記 (13)下地作り

1.ドープの準備
・ドープの扱い
 通常では、ニスやクリアラッカーをしますが、今回のように軽量化にしのぎを削っている場合、そういうものは重くする原因になるのでドープという素材で下地を作ります。ドープについて聞き慣れない人はセメダインCを思い出してください。どちらも成分が酢酸セルロースと呼ばれる同じものです。
これがドープと呼ばれるものです。っていっても缶ですが・・・
昔は結構簡単に入手できていたらしいのですが、最近は種類も減って、ネットでしか手に入らなくなりました。残念なことですが、工作人口が減っているので仕方ありません。(涙)
ドープだけだと水飴のようにドロッとしていて機体に塗るのには適していません。そこでシンナーを使って薄めます。私は大体ドープ1に対してシンナー1.5の比率にしてみました。この比率に関してはこれからの研究です。
子供もまだ小学生の低学年で、私もラリっているわけもいかず、考えた末にこのような口の小さい瓶を探し出しました。これだと筆が入る程度の穴なので揮発が少なく、臭いが部屋中に充満しにくく便利です。
分量が分からず、シンナーとドープで真ん中まで入れてしまいました。こんなに必要ないです。でもまぁ、この瓶そこが上げ底(真ん中が盛り上がっています)なのでそれほどたくさんは入っていません。でもこのまま保管できそうです。
いずれにしろ、こういうものは光を当てるのは良くないと思うので、瓶は缶の中で保管しています。
2.ドープ塗布
・ドープの筆塗り
 失敗したら後戻りしにくいのでいつも機体に手をつけるときは緊張します。とりあえず気にしたのは紙を何度も筆でこすらないということでした。雁皮紙にドープを塗っていて紙が毛羽立って来るという話をよく聞いていたからです。しかし、私が使っている14円翼紙は毛羽立つこともなくすんなりと塗れました。
胴体は右と左を同じ塗り方でバランスを見ながら塗りました。これについては胴枠と縦通材の強度もあり、問題ありませんでした。
翼は上側を塗っては固定して乾かし、下側を塗って固定して乾かしという作業を2回しました。一回目のドープが乾燥したところです。リブの厚みも十分あるので和紙やドープの引きにも十分耐えています。
全部ドープを塗りおえました。全体的につやつやしてきました。強度もアップしています。ドープをたっぷり塗ったので重量が気になるところです。
3.現時点での状態
・この時点での重量
 お決まりの体重測定です。
紙貼り生地のときが2.7gだったので、ドープの重量は0.3gということになります。意外に軽いのでうれしいですね。でも感覚的にはむしろ紙貼りだけの時より軽い感じがします。なぜだろうか・・・

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