シェイクスピアの本 その2 Topへ
   シェイクスピア作品および関連図書は恐らく集めれば図書館ができる程あるはずだが、限られた人生で、それに触れるのは一部である。
  一人の有名作家の周りには、それを楽しみ、研究、論評し、あるいは、オタク的にコレクションする人が絶えない。
  シェイクスピアは絶えず、上演、映像化などがされるから、累積する一方である。
   シェイクスピアの本 その1
    
 

  
  井出新 『シェイクスピア、それが問題だ!』大修館 2023


 本書の内容(目次)は大修館のHP に見ることが出来る。それを見て、
「買うか、買うまいか、それが問題だ!」と思った。
  シェイクスピアに少し関心のある者には、馴染のテーマが100項目列挙されており、テーマによっては数冊の本になる程のものが、各1頁に納められている。
  これは、入門書なの?オタク本かな?シェイクスピア小便覧?私は戸惑ったが、副題に「シェイクスピアを楽しむ尽く百問百答」とあって、買って読むことにした。

  100の項目が、内容は、シェイクスピアの人物、時代、作品、読み方に分類されていて、一項目一ページ。珍問答もあって、多少記述が不十分でも許せるし、必ず、シェイクスピア原文の引用もあって、楽しめる。ほんの一例だが、

Q.27 「好きな食べ物は何ですか?」
Q.36 「犬派ですか?猫派ですか?」など、
  シェイクスピア学者も即答できないだろう。
Q.85「あなたはyouだけではないの?」は、例のyouとthouの使い分けの話なのだが、ロメオとジュリエットの出会いの場面を使っての説明は上手い。
  問答の間に次のようなコラムがあり、
1 シェイクスピアの作品一覧表(執筆年代順)
2 シェイクスピア時代の主な劇団
3 オススメのシェイクスピア映画作品一覧
4 シェイクスピア時代の通常貨幣一覧
最後に;
Q101
 日本に愛好家の団体はありますか?

索引を含めて131頁。小ぶりだが内容が詰まっていて、通読すると一廉のシェイクスピア通になれると思う。

   2023・10・23改
 
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森谷佐三郎『新シェイクスピア百話』1984年 八潮出版社

 本棚に眠っていた。上記の井出新本より雑話的。

  未完