The Rime of the Ancient Mariner
    by Samuel Taylor Coleridge

  コウルリッジの「老水夫行

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   コニエッティの『帰れない山』の巻頭にこの詩の引用があって、たまたま、書架に、関連の3冊の本があったので、読んでみよういう気になったのである。

  Gustave Doré 42の挿絵本。
    見事な挿絵で、youtubeなどでも利用されている。

  『対訳 コウルリッジ詩集』上島健吉編 2002
    詳細な語注がある。

  『コウルリジ詩選』 1955、 1991
   齋藤勇の韻文訳が収録。

  
  youtubeには素晴らしい朗読がいくつもあります。

 Orson Wellesの朗読版にはガレの挿絵が巧みに使われています。
(304) Rime of the Ancient Mariner Orson Welles - YouTube

   2023・4・14
  
 

  
     古老の船乗りが、婚礼の若い客人をつかまえ、自分の航海の体験を長々と語る詩で、625行もあり、訳文で内容だけ追ってさして面白くありません。
老船乗りの精神的深化を示すものと言われていますが・・・・・

  原文の韻律、表現のを楽しむものなのでしょう。齋藤勇訳は韻文でその面白さを表現しようとしていますが・・・

万葉の頃、長歌として、定型の長い詩形があったのですが、何故か他国(ギリシャ、中国、ヨーロッパ・・・)のように発達しなかったのは不思議です。

原詩やガレの挿絵、訳文の一部を紹介しておきま。
 
ガレの挿絵の一部:老船乗りが少年を捕まえてこれから話をする。