TOM あるいは、極楽セッション |
立花泰彦 Bass 太田恵資 Violin 巻上公一 Voice 事の発端はユ99年8月、立花の妻(サイと読んでね)泉が、銀座の画廊「巷房」で絵の個展をやっていた時、ぶらりと訪れた、が、絵を見るのはそっちのけで、新聞の切り抜きとか、なにやら自分の仕事を始めた初老の紳士が一人。 そのお方が文化人類学という、奇怪かつ面白そうなジャンルで高名な山口昌男さん、副業?に札幌大学の学長などをやっておられたのだった。 後日札幌を訪れた折、大学に先生を訪ねて行ったら、会議中なので待っててくださいと通 された所が、ドアもない空間で、絵がかかってたり、オブジェが置いてあったり、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのCDが流れてたりのPopな空間。 で、何とそこが学長室。 民俗音楽のCDとか、膨大な本などを物色して待つこと暫し、血相変えてとびこんできた山口先生、「立花、3月22日、空いてるか?」 聞けば大学の卒業式の際、理事の方のモーツァルトのドン・ジョバンニの演奏で卒業生を送ろう、という提案に激昂、これから社会に出てゆく者たちにはフリージャズみたいなものが良いのだ、などといって、たまたま僕のスケジュールが空いていたため、卒業式での即興演奏が決まったのでした。 芳垣はライブが入っていてどうにもならず、太田もCICALA-MVTAのリハーサル、さあ困ったと思ったが、そこはひと押し、太田も内容をきいて、それはやりたい、なんとかしましょうてなことで(大熊さん、ごめんなさい)一人確保。 ふと思いついて巻上公一(敬称略)へ電話。「札幌大学の卒業式?ギャハハハハ!」と笑ってメンバーが決まりました。 ということで、このセッションの初回の演奏は札幌大学卒業式における客演演奏でした。 |
しかし我々の演奏を聴いた卒業生、父兄、教職員や理事の方々、一体どう思ったのだろう。客席?の顔が見える範囲で笑ってる人がいたのは確認したけど。
ちなみにこの時のユニット名は立花泰彦トリオか立花ユニットだったかもしれない。 二回目の演奏がいきなりその日の夜、札幌のライブレストラン、ファミリー・トゥリーにて。このライブをセッティングしてくれた沼山さんと考えて、極楽セッションと命名しました。 この日の模様は巻上メールマガジン、マキブリ3号に掲載されています。 その後7月22日にやはり北海道松前郡で行われた<かがり火コンサート>で 三回目の演奏。福島大神宮境内の土俵の上にステージ設営、途中雨が降ってきて最悪のコンデションだったが、土俵のまわりのかがり火に雨が降り込み、たちこめた煙の中、幻想的なライブになりました。 次の日に青森に渡って、サブライムというライブハウスで四回目。まだ20代のオーナーと彼の友人たちで運営している、ちょっとしたコミュニティのような雰囲気のライブハウス。土間にお客さんが座り込んで、いい感じなんだけど、地下でエアコン無し。ちょっと目眩がしてくる環境ではありました。 ちなみに、6月に、サム・ベネットが入ったセット、9月にはイタリアのSAX奏者、カルロ・アクティス・ダートが入ったセットをやっているが、三人だけのセットをまだ東京でやっていない、というバンドです。 次回のライブ、未定。ここぞ、という変わった場所があれば、呼んでください。 |
T 立花泰彦 Bass,Voice. |
O 太田恵資 |
M 巻上公一 Voice |
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