「最初で最後の透明なキス」の後書き……のようなもの

 『最初で最後の透明なキス』を読んでくださった方々、ありがとうございます。
 そして、こんな所にまで足を運んでくださった方々(笑)、重ね重ねありがとうございます。
 最近この後書きっつーのが面白くて癖になってしまったので、性懲りもなくまたグダグダと書いております(笑)


 さて、「指の綺麗なお医者さまと製薬会社のプロパーさんのお話を……」というリクエストのもとで書き始めたこの作品ですが、目次でも言いました通り、ストーリーの都合上<元>プロパーさんになってしまいました(^_^;)
 薬のプロパーさんという職業がよくわからなくて、知り合いに聞いてみたりもしたのですが、やはりよくわからない(笑)そんなわけで、さらりと表面的なことで流すような形でごまかしてしまった次第です。リクエストしてくださったBさん、力量不足でゴメンナサイ。
 そして、「痛い話を……」というリクエストもあわせて書いたつもりなのですが、なけなしの良識が邪魔をしてか(笑)結局あまりSMな話にはなりませんでしたね。でもまあ、1周年記念ということで広く読んでいただきたいこともありますので、こんなもんかなぁと思っております。
 それに、これ以上過激に激しくやり過ぎて、ある日突然HPが消えていた……なーんて恐ろしいことになっても困るので、まあご了承くださいませ。

 さて、このお話の中に出てくるお医者さま「早河秋生さん」は、『俺たちの初舞台』に出てくる秋生でも、同人誌『二番目の恋人』に出てくる秋生さんとも違います。
 同姓同名の別人格。まったくの新しいキャラクターだと考えてくださいませ。
 なんでそんな面倒なことをするのだ? 別の名前で書けばいいじゃないか……とお思いになるかも知れません。
 まったくその通り。同姓同名にしたのは私のワガママ、まるっきりの好みであります(笑)
 私の頭の中にある彼の容姿や性格がとても気にいっているので、ついつい同じ名前で彼を思い浮かべて書いてしまったわけで、混乱されちゃった方には本当に申し訳ない(^_^;)
 この人物と私は実に長いつきあいで、まだ小説を書く前の、漫画を描いてた頃に初めてできあがったキャラクターでして、もう私の作品の中では、公開していない物も含めて、何度も何度も形を変えて登場しております。もしかしたら、私にとって一番愛着のあるキャラかもしれません。
 今回の彼はちょっと可哀相な役柄になってしまいましたが、また別の話で、もう少しましな男になって現れるかもしれません(笑)
 
 ここ最近ちょっと健全路線が続いていたので、今回のこのお話は久々に楽しく書かせていただきました(笑)

 書きながら、「ここまで書いちゃってイイのかなぁ?」とか「もう少し書いたほうが喜ばれるのかなぁ?」とか、いろいろ考えながら創作しておりました。
 Hな話はキライではありません。でもやっぱり、Hをするにしたって、なにかそこに意味と必然性が欲しいなぁと考えてしまうわけで、まあこの話のそのシーンに、皆様がそんなものを感じ取って下さったかどうかは分かりませんが、自分としては一応考えたつもりであります(笑)
 でも、やっぱりHはH? まあ、そうなんですけどね(笑)

 ということで、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
 また今後も『耽美桐葉舎』をご贔屓くださいますよう、深くお願い申し上げます。

                                       辻 桐葉


 
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