大畑農場の商品


コシヒカリ(陽光 : 大畑農場で付けたブランド名です。)

 

コシヒカリが他の米に比べて美味しい理由

米の主成分はデンプン、たんぱく質、ミネラルですが、一番多いのはデンプンです。デンプンはアミロースとアミロペクチンという2つの成分から成っています。

アミロースは分子が直鎖状に連なっているのに対して、アミロペクチンは分子が枝分かれしています。そのためアミロペクチンが多いとモチモチ感が強くなり食味が良くなります。コシヒカリはアミロースの割合が17%から19%でアミロペクチンが81%〜83%です。

外米はアミロースの割合は25%くらいだそうです。ちなみにもち米はアミロースが0%でアミロペクチンが100%です。また、たんぱく質の含有量が多いと味が落ちるといわれていますが、窒素成分に比較して炭水化物量の生産量が多い稲の場合、旨味成分であるアミノ酸ができるため美味しくなります。美味しくないといわれるのは、炭水化物の生産量に比べて窒素成分が多く、食味を悪くするアンモニアイオンやアミドといわれるものができるからです。

わたしは美味しい米を作りたいので炭水化物優先の稲つくりをめざしています。有機栽培ならそれが可能です。

 

米の検査を受けない理由

米は農産物検査法に基づく検査を受けないと、品種名や産地名を表示することは、出来ないことになっています。また、産地品種銘柄に指定されていないと検査を受けても『国内産、その他米』となってしまいます。

産地品種銘柄に指定されるには都道府県の奨励品種である必要があります。コシヒカリは埼玉県の奨励品種であるので検査を受ければ、当然品種名や産地名は表示できるのですが、当農場では米の検査は受けていません。検査を受けて『これは確かに大畑農場で栽培したコシヒカリである』というお墨付きをもらってもほとんど価値はありません。

検査を受けるのには、指定された場所に持っていかなければならず、検査終了後、持ち帰らなければなりません。1人で運搬したら高齢の農場主は一日でぶっ倒れてしまうでしょう。

 

 

黒米

平成21年の春、民間稲作研究所から、一握りの種籾をもらってきました。これを丁寧に1本づつ植えて秋に種籾を採りました。平成22年からは黒米の販売も始める予定です。もち系なので粘りがあり食感がよくて美味しくいただけます。

 

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ササニシキ

6月の下旬に田植をする品種を晩生であるササニシキにしたら如何かと思い、平成22年の春、民間稲作研究所から有機の種籾を2kg購入しました。平成22年度は10aほど試験的に作付けします。

平成5年の冷害までは、西の横綱コシヒカリ、東の横綱ササニシキとして、コシヒカリとササニシキはお米の美味しさと作付け面積を2分していました。ところが、平成5年の冷害でササニシキを作っている東北の農家は大打撃を受け、それ以来、冷害や病気に弱いササニシキは、農家から敬遠され、今ではほとんど流通量がなくなってしまいました。

ササニシキは、コシヒカリと異なりモチモチ感がなくあっさりとした食感が持ち味ということです。
ぜひ、食べていただければと思います。

 

《ササニシキと米アレルギーについて》

米アレルギーには、米に含まれるたんぱく質が原因となるものと、デンプンが原因となるものあることがわかっているそうです。このうち、デンプンが原因となるアレルギーでは、ササニシキのような粘り気の少ない、つまり、アミロペクチンが少なく、アミロースが多い品種がアレルギーを起こしにくいということを聞いています。

 

くわしくは下記のページを見てください。

http://homepage2.nifty.com/midoriyama/komeallergy.htm

 

 


 

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