質的比較分析(QCA)に関する本
このページでは、QCAを扱っている主要な本を紹介します。
英語の本
- Schneider, Carsten Q. and Claudius Wagemann (2012) Set-Theoretic Methods for the Social Sciences: A Guide to Qualitative Comparative Analysis. Cambridge University Press.
- Ragin, Charles C. (2008) Redesigning Social Inquiry: Fuzzy Sets and Beyond. University of Chicago Press.
- Rihoux, Benoît and Charles C. Ragin (2008) Configurational Comparative Methods: Qualitative Comparative Analysis (QCA) and Related Techniques. Sage Publications, Inc.
- Ragin, Charles C. (2000) Fuzzy-Set Social Science. University of Chicago Press.
- Ragin, Charles C. (1987) The Comparative Method: Moving Beyond Qualitative and Quantitative Strategies. University of California Press.
現在、QCAについて最もまとまった教科書です。QCAを集合論の枠組みで統一的に理解しており、基礎から発展までこの一冊で学ぶことができます。Webでのサポートも充実しており、サポートページでは練習問題、データセット、ソフトウェアの使い方などのファイルがダウンロードできるようになっています。
ファジィ集合を使ったQCA(fsQCA)を、2値データのQCA(csQCA)と共通の枠組みで分析可能にした本です。QCAと統計分析の特徴を比較しながら解説を進めています。
2値データのQCA(csQCA)やファジィ集合のQCA(fsQCA)などの、QCAの主要な手法について、一通りその概要を解説した入門書です。それぞれの手法を全て同じ例に基づいて解説しているので、見通しがよくなっています。ベストプラクティスのページで内容の一部を日本語訳しています。
ファジィ集合のQCA(fsQCA)を初めて本格的に扱った本です。
2値データのQCA(csQCA)を扱った本です。この本で初めてQCAが提唱されました。
日本語の本
- 石田淳・齋藤圭介監訳 (2016) 質的比較分析(QCA)と関連手法入門. 晃洋書房
- 田村正紀 (2015) 経営事例の質的比較分析: スモールデータで因果を探る. 白桃書房
- 田村正紀 (2006) リサーチ・デザイン: 経営知識創造の基本技術. 白桃書房
- 鹿又伸夫ほか編著 (2001) 質的比較分析. ミネルヴァ書房
- 鹿又伸夫監訳 (1993) 社会科学における比較研究―質的分析と計量的分析の統合にむけて. ミネルヴァ書房
英語の本にある 3. Rihoux and Ragin (2008) の翻訳書です。QCAの主要な手法が日本語で学べるようになりました。
日本語で初のファジィ集合を使ったQCA(fsQCA)の解説書です。QCAのソフトウェアであるfs/QCAの使い方も解説されています。
大規模データや少数事例についての各種の分析手法が整理されており、分析手法全体の中での質的比較分析の位置づけが把握できます。質的比較分析は定性的比較分析という名前で呼ばれており、2値データのQCA(csQCA)が解説されています。
QCAの解説書です。内容はファジィ集合のQCA(fsQCA)が確立する以前のもので、2値データのQCA(csQCA)が主です。また、QCAの実際のデータへの様々な応用例も載っています。絶版で入手困難です。
英語の本にある 5. Ragin (1987) の翻訳書です。絶版で入手困難です。