FLOTの日常(ペット育成編 後編)


注)
相変わらず、このお話は嘘で凝り固まってますが
それでも人間、大らかな心って必要だと思います。




んじゃ、続きいきましょうか。


すっかり強くなったトムとジェリー。
まあ、強くなったのはいいんだけど・・・

盲点だった。
ボディガードは俺より強くないと意味がないし
俺より強いやつは俺のいうことなんか聞きゃーしねー。

やれやれ、世の中ってやつは・・・・・・


まあ、それはさておき。
レジも上げないとなー。

でも、話によるとレジってのはレジに成功した時しか上昇チェックないらしい。
今のレジ0〜10くらいのトムとジェリーじゃあ、どんなモンスが相手でも
上昇チェックなんて起きないな。

もちろん俺の撃った場合も同じだ。
だから撃たない。

いや、けっして怖いからじゃないですからね。

まあ、主従関係は円滑な方がいいし、おいらが手を出すのはやめとこう。


となると・・・ARK、は魔法はよわっちいし適任だけど
こいつらの事知ってっから警戒してるだろうし


もっと、騙し易い奴は・・・


そーいや、ノームがいたな。
魔法はそこそこ高かったと思ったけどそれはそれ。


そんなもん下げちまえばオールオッケー。


ノーム「何のよう?」
俺「ああ、ちっと頼みごと。」
ノーム「頼み?」
俺「うん、まずは・・・あっ!!」
ノーム「え?」

がっ

俺「魔法忘れてね」
ノーム「きゅー(><)」





ノーム「はっ、ここは?」
俺「欲張り亭だよ」
ノーム「へ?
   あー!!FLOT、何てことすんだ!!」
俺「まー、まー、落ち着いて。
  そんなことより頼みがあんだ」
ノーム「頼み?」
俺「鶏のレジ上げ手伝って?」
ノーム「レジ上げ?
    何で俺が?
    大体、魔法ならFLOTのが得意だろ?」
俺「まあ、そーなんだけど今回に限っては魔法低くないと
  鶏たちがレジに成功せんのよ」
ノーム「なるほどね。
    でも、俺もお前ほどじゃないけどそこそこ魔法高いよ。
    それで大丈夫なの?」
俺「だーいじょーぶ。
  下げといたから・・・」
ノーム「へ?
   
あああああーっっ!!
   俺のマゲがーーーーー!!」

俺「ふっふっふ、必要だったんで下げさしてもらったよ」
ノーム「い、一体どーやって・・・」
俺「
スプーンで・・・げふんげふん、いや何でもないんだ」
ノーム「
スプーン!?

俺「まあ、どうやって下げたかは問題じゃない。
  さて、これでノームも協力せざる得なくなったわけだが・・・」
ノーム「ちっと待て。
    こんな事されて協力するお人好しがどこにいる?
    こら、指差すな!!」

 向けた指がノームに払われた。

 
 むう、気の短い奴。
 

ノーム「ともかく、俺はごめんだぞ」
俺「やれやれ、わかってないなー」
ノーム「なに?」
俺「ここは欲張り亭だよ」
ノーム「それがどーした?」
俺「なんで、おれが自分の家じゃなくてわざわざお店にお前を連れてきたか
  わからない?」
ノーム「へ?・・・・・・
!!
俺「そ、ここヒスロス島は孤島なんだよ。
  歩いては絶対町には帰れない。
  もちろん船も無し。
  魔術がなくなってリコールすらできないノームに
  帰る手段はあるかな?(邪笑)」
ノーム「て、てめぇ…」
俺「大丈夫だって、鶏のレジがあがればちゃんと返してあげるから(^^」
ノーム「・・・鬼」
俺「誉め言葉と思っとくよ。
  秘薬と食料はこっちで用意してあげるから。
  ああ、わかってると思うけどあんまり外でちゃだめだよ。
  ここら辺は比較的安全だけどたまに
ドラやデーモンが流れてくるから」
ノーム「んな、物騒なとこに戦闘スキルも魔法もない奴を置き去りにすんな」
俺「まー、それはそれ。
  とりあえず、トムとジェリーには喧嘩させとくから
  魔法撃っても殺されることはないと思うよ」
ノーム「殺されるって、鶏相手に大げさな」

俺「……」

ノーム「マジ、なの?」

俺「
マジです

・・・

ノーム「……」

ノーム「
いーやーだーっ、おうちにかえるー(><)
俺「却下である」

俺「んじゃ、俺は遊んでくるから後よろしく!!」
ノーム「
おにーあくまー(><)


ま、結局餌やりに数時間ごとに行かなきゃいけねーんだけどね


数時間後。


欲張り亭に帰ってきたおいらが見たものは
荒されまくった店内と
ボロぞーきんのように横たわりぴくりともしないノームの姿だった。

ちなみにトムとジェリーはノームを足蹴にして
背中に乗ってくつろいでる。

まあ、ノームのことはおいといて。

こんなに荒してたらヤス姉(店主)に怒られるー(><)

俺「
てめー、ノーム!!
  なんてことしでかしたんだ!!


ノーム「………」



・・・死んでるし。

おお、ノーム。
死んでしまうとは情けない。


いや、マジで。


自分が死に掛けてたことなんてもうすっかり忘却の彼方だ。


人間過去に縛られては前へ進めないんです。


とりあえず、蘇生蘇生。


ノーム「ふう、死ぬかと思った」


いや、
死んでましたよ。


俺「んで、なにがあった?」
ノーム「いや、ファイヤーボールが
藁に…」


 よく見れば、トムとジェリーの
とっておきの最高級藁がしまってあった辺りが
焼け焦げてる。

俺「…わかったもういい」


げに恐ろしきは食い物の恨みか。
俺も気をつけよう。


俺「まあ、いい。
  んで少しはあがった?」
ノーム「自分で見ろ」
俺「あい。
 おー、割とあがってるじゃん」
ノーム「んじゃ、そろそろ帰らせてくれ」
俺「何を言ってるんだ?
  GMになるまで不可に決まってんだろーが」

ノーム「……」

俺「んじゃ、また後で様子見にくっからー」


んで、また数時間後。


…いねーし


どーやら、トムとジェリーを撃って上がった魔法と近くの店で売ってた
リコールのスクロールで逃亡したようだ。


ちっ、身包みはいどきゃよかったか。


まあ、トムとジェリーのレジもそこそこ(45くらい)あがったし
後は何とでもなるだろう。


問題なのは・・・


ノームが店を片付けずに逃げやがったことだ。


さて、どーするか・・・

俺「逃げるか…」

???(女性の声)
「どこへ?」
俺「へ?」



そこには…




その後、俺がどーなったかはあえて語るまい。

なお、その日、鶏2匹に突付かれて泣きながらお店の片づけをしている男を見た人。


目の錯覚です。




おわし


<おまけへ>

<戻るよ>