俺の日常(ペット育成編 おまけ編)


注)
相変わらず、このお話は嘘で凝り固まってますが
それでも人間、大らかな心って必要だと思います。




おまけっぽいです。

【おまけ1】

トムとジェリーもすくすくと育ちました。

正直なところ、レジをもうちっと上げたいとこなんだけど
ノームの奴が逃亡しやがったから続けるのは無理っぽい。
おいらがやってもいいんだけど、何よりノームの二の舞はごめんだ。


第一、トムとジェリーだけじゃなく、
やす姐にまで折檻されたらおいらがもたねーです。


ということで、そろそろこいつらの実践投入してみることする。
やはり武士(もののふ)ならば戦ってこそだ。
ステータスは確かに一人前かもしれないけど
所詮机上の数値。
本当の強さって言うのは如何に多くの実践をくぐり抜けてきたかでが決まるのだ。
幾多の試練を乗り越えてより強くなっていく姿。

うーん、男だねぇ。


・・・・こいつら、男(雄鶏?)だっけ?


まあ、卵生んでくれないから雄鶏だろう。

役立たずが・・・


トム「コ?」
俺「いえ、何でもございません」


日に日にこいつらとの力関係が悪くなってきてないですか?

あいつら、今度藁にガラス片でも混ぜて仕返ししちゃる。


まあいい。
ともかく狩りだ。
レジはまだ考慮の余地があるが肉体戦闘に関しては
極限まで上げてある。
ならば、魔法をつかわない相手でなおかつ、負けてもおいらに被害が行きにくい相手がいいな。
さりげなく、
チキン(腰抜け)っぽい気もするが、気にしなければ問題ナッシング。

うーん、そうなると土エレかなぁ。
あれなら、1匹、2匹なら同時に相手をしても
逃げられるし
よっし、じゃあシェイムにいってみるか。


んでもって、シェイム。
土エレはともかく、なんでここってこんなにサソリが一杯いるんだろーか。

まあ、毒が鬱陶しいけどサソリ程度なら何とかなるだろう。

さーて、土エレ、土エレっと。


いたー!!


俺「ALL KILLだ!!
  皆殺しだ!!
  行けっ!! トム&ジェリー!!」
トム&ジェリー「「コケ」」


掛け声と共に土エレではなく、
おいらの方に寄ってくるトム&ジェリー。



・・・まて。



俺「・・・おい、なんでおいらのほうににじり寄ってくんだ。
  あっちだ、あっち!!」
トム&ジェリー「・・・・・・コッ」
俺「なんか、すごく残念そーじゃねーか、鳥畜生」
ジェリー「・
・・コ?(−◇−#」(なんだ、にーちゃん。その口の聞きようはよう)
トム「
コケッコ(−◇−#」(どーやら、まだ懲りてねーみてえだな)
俺「
あ、いえ、あちらの敵にお願いします m(_ _)m
トム&ジェリー「「コケ」」


なんかもう、
使ってんだか使われてんだか・・・



まあ、結果として。

意外に倒せるもんである。
おいらとしては最近天狗になってるこいつらが
泣きながらおいらに助けを求めるってのを
期待したんだが・・・・・・

とかくこの世ってのはままならないもんだ。


トム&ジェリー「コ?」
俺「いえ、なんでもないです。はい(;;」




ありゃ?

なんか通る人達が足を止めてこっちを見てる。

ふっ、ちょっとした有名人みたいで気分がいいぞ。


おいらとしては
「鶏って鳥目なのになんでダンジョンなんかに来てんのさ?」
とかいう、シャープな突っ込みが来たらどうしやうとか、ドキドキしてたんだが
シェイムに来る人たちは素直に感心してくれているようだ。

人間素直が一番です。
ひねた人が知り合いに多い所為かつくづくそう思う。


・・・いや、誰がってことじゃないですよ。


まあそれはさておき、これでおいらも注目の的・・・


通行人A「わー、すごい鶏ですねー」
通行人B「トム,ジェリーがんばれー!!」
通行人C「鶏が・・・」
通行人D「鶏・・・」



おいらは?


通行人E「やれー、トム&ジェリー!!」

「・・・・・・」


けっ。
もう帰って不貞寝しちゃる。

二度と来るもんか,こんなとこ。




んでもって、ムーングロウ。

俺「けっ、厩舎にこいつら押し込んで今夜は自棄酒じゃー(><」
???「あれ? FLOTさん?」
俺「うい?」

声のした方に目をやると知り合いだった。
PPZとかいうギルドのRumiさんという
赤い人だ。


きっと3倍に違いない(何が?


今は黒いの(メア)に乗ってるけどきっと厩舎には
【Rumi専用】とか言う
赤くて早い機体
がおいてあるんだろう。


よくわからんけど。


Rumi「俺さん、なにしてんの?」
俺「
人生について考えてた
Rumi「・・・人生って(^^;
    一体、何があったのよ」
俺「ふん、主人よりより目立つ
下僕なんて嫌い・・・」

ドガッ
ザクッ

トム&ジェリーのコンビネーションが炸裂した。

・・・・・・お前ら、さっきの
土エレ戦より動きがシャープじゃねーか。


だが、おいらは暴力には屈しない。

ここら辺が、おいらとこいつらの力関係の最終ボーダーラインだ。
譲るわけにはいかん。

ていうか、ここで譲ったら
人間としての尊厳にかかわってくるしな!!


ガスッ



・・・ちっと、譲歩する。


俺「友人・・・」


ガスッ


俺「主様ですぅ(;;」
トム&ジェリー「「コケ」」


あうう、なんか
人として大切な物を失った気がする。


Rumi「・・・あのー」
俺「い、いやつまり、おいらの主様が・・・」
Rumi「いや、いいや。
    
見てて気の毒だったから聞かないでいてあげる(^^;
俺「そー言って貰えると助かります(;;」
Rumi「で、その子達が噂の鶏?」
俺「どんな噂か、怖いから聞かないけどその鶏っす」
Rumi「おー、すごいねー。
    よくこれだけ育てたねー」
俺「へへー、まーねー」


育ててやった恩は毛の先ほどももってねーみたいだけどな、こいつら。


Rumi「
よっぽど暇・・・げふんげふん」
俺「泣くぞ,こら」


ていうか、
既に涙目だ。


Rumi「あ、あはは(^^;
    まあ、純粋にすごいと思うよ」
俺「最初から素直にいってくれよ(;;」
Rumi「うちの子もがんばって育てないとねー」
俺「うちの子って、そのメア?」
Rumi「うん、この子」


おいらがメアを見るといきなり睨まれた。

うう、おっかねぇよう。


メア「ブヒヒィン」


・・・今、こいつ鼻で笑わなかったか?


俺「・・・こいつ、なんかすっごい馬鹿にした目でおいらを見てないですか?」
Rumi「あ、ごめんなさい。
    この子、
自分より格下のものにはどーしても態度が大きくなっちゃて・・・
    いつも
【下賎の者にもプライドがあるんだからやめなさい】って
    言ってるんだけど・・・」
俺「今,さらっとひどい事いわなかった?(−−;」
Rumi「やだなー、気のせいだって、気のせい♪」


にこやかに笑ってますが、
目がマジでしたぜ。姐さん。
もちろん、おいらはそんな事突っ込まない。


何故なら怖いからだ!!


Rumi「でも、まったく飼い主の威厳がないよねぇ。
     完全に力負けしてるよ(^^;」
俺「ふっ、馬鹿にするなよ。
  力だけが強さじゃない。
  おいらはこう見えてもINT90の賢いナイスガイなんだよ」

Rumi「へー、
ほんとに見えないよねー

俺「・・・おい(;;」

Rumi「ま、まあまあ(^^;」
俺「ふん、つまりだ。
  例え肉体能力で負けたからといって
  おいら自身がこいつらより劣っているわけではないのだ」
Rumi「
鶏に肉体で負けちゃってる所でだめだめだと思うんだけど・・・」
俺「うるさし(;;」


泣いてなんてないやい。



俺「つまり、どんなに武力があっても最後に勝つのは賢者なのだ。
  ARKじゃおいら(FLOT)に勝てないのと同じだ」
Rumi「ふむふむ、確かにそーなのかもね」
俺「うむ、力に力で向かってはだめなのだ」
Rumi「所で、話の腰を折るようで悪いんだけどね」
俺「ん?」
Rumi「その子達、知識評価してみ」
俺「?」

言われた通りトムとジェリーに知識評価とかしてみる。

「計り知れない知性の持ち主です」


・・・・・・何もんだよ、お前ら。


Rumi「知力でも負けてるねぇ(^^;」
俺「もーいい、帰って不貞寝する(;;」
Rumi「
ショックのあまり、明日の三面記事とか飾っちゃだめだよー。
    
今月はいろいろ出費があって大変だったんだからー。
    
やるなら、来月にねー♪


・・・そんな心温まる声援(?)を受けつつ、今日も日が暮れる。




【おまけ2】

それからしばらくして・・・
【おまけ1】での心の傷は
一杯食べて一杯寝たらきれいに消えました

んでもって、ここはイルシェナーの【霊性】。

ここならトムとジェリーのレジが上がるとかって噂を聞いてやってきてみました。
ノームの
二の舞はやなんで、多少面倒でもここで上げることにします。

始めて来たけど、木々に囲まれた静かないいとこですね。
耳を澄ませば鳥の声が・・・

トム&ジェリー「コケ」


いや、お前らじゃない。



「ずっと大事にするから・・・」


ん?
なんかテイマーな人がユニコーンに語りかけてる声が聞こえます。

泉の付近で女性がユニコーンに語りかけるってのはなんてーか
絵になると思うよりも

狙ってやってませんか?

とか思っちゃう自分が嫌いだ。


まあ、微笑ましいことに変わりはないけどね。


「一緒に強くなろうよ」


うむうむ、平和やねぇ。




・・

・・・

ユニコ「ブヒィィィィ・・・ン」
俺「へ?」


・・・・・・なんか、
さっきのユニコ死んでますね

テイムされたその場ですぐの犯行だったようだ。
コナンなんてつれてこなくても
「犯人はお前だ!!」とか決め付けちゃって問題ないシチュエーションです。

テイム&リテイム&KILL
の3点セットです。

今なら、
桐のタンスとかついちゃって、お値打ち価格です。


いやいや。
これだから、テイマーのいう台詞は信用ならねぇ。
ちなみに、おいらがトムとジェリーを雇用するとき交わした契約はしっかりと守っちゃってます。


だって、破るとあいつら蹴るんだもん。


まあ、そんな血の惨劇は見なかったことにする。
見知らぬ馬なんてより
自分の命のが大事です。


しかし、イルの霊性ってなかなかに謎な場所ですね。


まず、妖精。

基本的に善人チックなおいらには特に危害もなく、かといって愛想もなく辺りを飛び回ってます。
おいらの
捨て身のギャグもさらっと流されてました。
妖精と人間では感受性が違うのだろうか・・・

まあ、それはさておき。
彼ら妖精は悪人には厳しいです。
見たら相手を殺すか、自分が死ぬまで襲い掛かります。
そこには一片の情けもなく、
各町のガードのように容赦なく襲ってきます


悪・即・斬です。


きっと維新前は
【誠】の旗の下集っちゃったりしてたんだろう。

おっかねぇです。



そして、シャドウ・ウィスプ。

・・・・・・影の光の精霊、又は影の鬼火?


舐めてませんか?


一度、じっくりと腰を据えてとことんまでOSIに追求してみたいところだが
OSIの本社はアメリカにあるらしいんで諦めます。

だって、
筋肉ムキムキのにーちゃんが白い歯を見せながら
アメリカチックにHAHAHAとか笑って現れちゃったら
おいらトラウマになって、一生悪夢にうなされちゃうじゃないですか。


夜に黒いウィスプが
とっても不自然に光っててもおいらは何も見てないです。



ちなみにレジ上げにはこの黒ウィスプがいいらしいです。

こんなもん触ったら感電しないかな?とか素朴な疑問も無きにしも非ずだけど
殴るのはおいらじゃないんでノープロブレムです。


もちろん、報復が怖いんでそんなこと口にはださね−けどな。


ということで、レッツファイトだ。



数分後。

うむ、上がるかどうかは別にしても十分相手に出来るな。
しかし、いくらレジ上げの為とはいえ、争う気がない奴を殺していくってのはどーも気が進まない。


ジェリー「コケ」


お、倒したか。
んじゃ、荷物アサリ荷物アサリ♪


……なんか、死体が入っちゃってんですけど。



もしかして、彼ら肉食っすか?

そもそも口はどこですか?

てーか、どうしてこんなちっちゃなとこに人の上半身がまるまる入ってますか?


くっ、謎が謎を呼ぶぜ。
やるな、イルシェナー。


まあ、これなら無益な殺生にはなるまい。

【正義は我にあり】とか
とっても自己中ちっくに叫んどけば万事OK、問題無しです。

正義の名の元にならなんだって許されるらしいですから。

ガードの方たちがそれは証明してます。



んで、数日後。

黒ウィスプを延々と倒していくと、骨がたまっていく。
トムとジェリーだけで稼いだ
骨の総数はすでに1万数千になってたりするからびっくりだ。


イルももう常連さんです。
ちらほらと、よく見る人とかも出てきました。


みんな
血走った目で黒ウィスプ狩ってるんで怖くて声かけられないですけどね。

大抵の人はトムとジェリーを見て立ち止まってからおいらのほうに一瞥くれて無言去っていきます。


【何考えてんだ、このにーちゃん】的な視線がとっても痛いです。


よくいるのが大量の黒ウィスプ(20体ちかく)を引き連れて倒しもしないでレジ上げしてる人。

【この人死んでも、おいら蘇生はしてあげる気になれないなー】とか思っちゃったりする。

はたから見たら
どーみても自殺願望のある人だし、
やはり望みどおり死んだままにさせてあげるのが人情ってやつでしょう。


その人たちの所為で黒ウィスプがぜんぜん沸かなくなったから
ムカついての行動じゃないですよ。




【おまけ3】

黒ウィスプから拾った死体(上半身のみ)と手元にある【斧・ダガー・はさみ】の
3点セットに目を向ける。


……これ、ばらして骨にできねーかな。


出来ませんでした。





おわし

<戻るよ>