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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #218
珍道中! ポールの大冒険 (Wii)

購入金額: 500円

ゲーム内容
セガがあのマ○オを真似て作った(と思われる)、ファミコン世代向けのアクションゲーム。
Wiiでダウンロード専用ではあるが、500円という価格も魅力的。
ファミコンレベルのグラフィックだが、いきなりクリアになったり突然バグったりするなど、意図的に笑わせるような演出も含まれている。
さらにその度にツッコミが入り、そのようなポイントは「ネタ」として保存され、後で見られるようになる。

H.Kuwanoの考察

1.ゲーム内容の割には安すぎる、お得なレトロゲー

本作は前回の「みんなでスペランカー」の値段2980円に比べ、500円で買えます。
同じダウンロード販売なのに、同じようなレトロゲーム風の枠なのに、これはお得 です。
やっぱり企業規模の問題なのでしょうか?

ゲームの内容の方は懐かしいタイプのシンプルなアクションゲームですが、本作ではいろんなところにゲームらしいギャグが仕込まれています。
得点アイテムのリンゴにしたって、腐っていたり、硬かったり、とんでもない点数が入ったり・・・。
これらは本作では「ネタ 」と呼ばれ、これを探すコレクション要素もあります。
さらにそれらのギャグを発見すると関西弁のツッコミが音声つきで画面上に出てきます。
この「ネタ」にはファミコン世代のゲーマーにはもちろん、いまどきのゲーマーにも笑えるのではないでしょうか。

ただ、正直アクションゲームとしては底が浅いと思いますので、あくまでも「ネタゲー」として捕らえるのが良いのではないかと思います。
Nさんは2周目のイカのボスで「500円のゲームなのにこんな理不尽な難しさがあるかー」と言っていました。
別に難易度は値段とは関係ないような気がしますが(むしろこの難易度は昔のゲームに通じるところがあります )。
他にも、いきなり画面がバグったりエンディングになったりする「ネタ」や、ミスになってしまう凶悪な「ネタ」もあるので、ゲームに対する寛大さも必要だったりします。

 

2.いくつかのゲームのオマージュ

本作にはレトロゲームのオマージュがいくつか見られます。

まず、このゲームの大本は「スーパーマリオ」です。
キャラクターの立ちポーズやゴール時の砦(城?)と花火、スタート時の人数表示など、かなり意識しています。
KGRさんもカメが出てきたのを見て、思わず踏もうとしたらやられていました(これを「ネタにならないのかー!」 と言っていましたが)。
なお、キノコを取ると巨大化するというネタはあります。

また、タイトルの絵は「チャレンジャー」に見えました。
他にも、密猟者を倒すという設定やデモシーンでの絵は「ルナーク」のように思えます。

 

3.本当にCEROのレーティングはBでいいのか?

首が飛ぶ「おそろしい鉄球」は、これだけで部位欠損としてCEROのレーティングは上がらないのでしょうか。
そもそもターゲットが当時ファミコン世代の30代前後〜40代だと思われるので、多少は上がっても問題はないかもしれません(それなら「ライトユーザーでも楽しめる」というのを前言撤回しないといけませんね)

関連情報

スーパーマリオブラザーズ

もはや説明不要の超有名アクションゲーム。

ルナーク

タイトーのファイナルファイト風アクションゲーム。
密猟団を相手に、動物を愛するインディージョーンズ風の男達が闘う。

チャレンジャー

ハドソンがファミコンで出したアクションゲーム。
4つのシーンから成る、ナイフ投げで敵を倒して姫?を救うゲーム。


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