子供と学校・家庭編です 

『ナイフを使って現代っ子成長』

私は、小学校5年の息子と2年の娘の小学校入学時に、鉛筆削りの変わりに肥後ナイフ
を与えた。初めのうち息子は、削ったところがギザギザになり、何度も芯が折れた上に
指を切り、だんだん短くなる鉛『筆を見てブツブツ文句を言っていた。
私も何度か悩んだが、断固考えは変えなかった。おかげで今は何とか綺麗に削れるよう
になり、、その上、果物の皮は剥くし、包丁も使えるようになった。
 2年生の娘のクラスでは、母親達が集まるたびに現代っ子の不器用さが話題になって
いたが、1ヶ付きほど前から先生の計らいで全員がナイフを使ってえんぴつを削ることに
なった。娘達も今、大奮闘中。ナイフを与えて良かった。実感です

1984年11月23日 朝日新聞「声」より

『子供と充実できたテレビ休日欲しい』

 一昨年、夫が3ヶ月の海外出張して1ヶ月にテレビが故障し、内心「待ってました」と
ばかりに喜んだものです。
 子供達は最初の頃は、テレビを見る時間が来るとソワソワ落ち着かないし、私もちょっ
と可哀想だなと思ったものです。でも、その時間帯を見計らって犬を連れての散歩に出
たり、子供達と馬跳びやかけっこをしたりしました。本当に充実した毎日で、やがて子供
達も夕方になると「散歩に行こう」とせがみ、テレビのことも云わなくなりました。
 近所の方は、そんな子供達が可哀想だからテレビを見に来たらと盛んに云ってくれまし
た。が、私は1年くらいはテレビの無い生活を続けたいと思いました。
目の前にあると、そうしても「見ないで!!」というのは難しいからです
 でも、夫の帰国後、テレビは買い換えられ。、また元のような生活にもどりました。
今でも子供達は1昨年の散歩のことをよく話します。矢張り、テレビ休日は欲しいと思い
まず。

                                            1985年 8月26日  朝日新聞「声」より