我が家の犬サーブ編です   

                                                                     

「犬の毛で巣作り」

 犬の毛が抜け始めたため、ブラシで毛をすいてその毛を庭に集めて置い

た。ところがある日見ると、その毛が無くなっていたのです。「風に飛ばさ
れたのかかしら」と思いながら、今度はブラシに付けたままおいてみました

 
ある朝早くに目が覚め、何気なく外を見ると、鳥がその毛をくわえてどこかへ行ってはまたとんでくる。それを何回か繰り返してるうちに犬の毛は無くなりました。それでピンときました。そういえば、前に置いていたものも・・・。

 
鳥の巣作りに我が家の犬の毛が役立ってるなんて感激です。

ふわふわの毛の中で生まれてくる鳥に思いを寄せながら、今日も犬の毛をすいている私です。

              (1997年5月15日 朝日新聞 Say Say Sayより)

 

 

棄てられた思い出のためか 段ボールのお家が大好きです

 

 我が家の愛犬サーブ(8才)は市の捨て犬センターから貰ってきた犬です
一番弱々しく、訴えるような目で私たちを見る様子にひかれもらってきましたが、弱っていたので、直ぐに動物病院へ。1週間くらい通ったと思います
でも、それ以来病気知らずです。
 サーブは最初、家の外へでるのをとても怖がりました。
私が抱いて散歩に連れ出すと「犬の散歩なの?貴方の散歩なの?」とよくいわれ笑われました。
 引き取ったとき3ヶ月ぐらいだったので、もう様子がよくわかり、自分が棄てられたときの恐怖や、今後の不安があったのでしょう
その後、だんだん外にもでられるようになりましたが、未だに綱をつけてもらってないとダメです。庭では放していますが、門が開いていても外にはでないので、「おりこうね」と誉められますが、実は臆病なのです。
 何時も、家の前を通る人や犬を見ているので、サーブにはたくさんの友達がいるようです。
先日、多摩川のほとりであった知らない人が「初めて家の外で会ったね」とサーブの頭をなでて「『タロー」と呼ぶと飛んでくるのよ』といいました。
娘に「自分の名前も分かってないの」と言われ、サーブはシュンとしてたっけ
 きっと、昼間家族が留守なので人恋しいのでしょう
同様に、クリーニング屋さんも歓迎しているようです。
 このサーブがこよなく愛する部屋は、なぜか段ボール箱
ちゃんと犬小屋もあるのに、こっちの方が好きで中に新聞紙を敷いてもらって寝ています。
あまり汚れたので予備の箱を横に置いたら、二つの箱に交互に入って寝るようになりました。古い方は、もう底も取れてぼろぼろです。
 今度こそと、もう一つ用意しましたが、一番ふるいのを棄てようとすると凄く怒るので、とうとう三つ列んでいます。その三つを毎日渡り歩き、我が家では「ホームレス犬」と呼ばれているサーブです

 

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(15才の時のサーブです)

               (週刊朝日 1996年6月7日号 犬バカ 猫バカ ペットばかより)
              *これは『うちのわんこは世界一』という単行本の中に載っています

 (2001年6月27日天国へ召されました。  15歳と1ヶ月でした)