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製作記 (1)設計図の作成

1.情報収集
・機体の選定と情報集め
 まず、設計図を作るためには材料が必要です。インターネットを調べていると幾つか有用な三面図などが見つかりましたが、今回は、表紙にもなっているLSのプラモデル1/72 Clarion Pittsを使いました。うわさによると、幻のプラモデルらしいです。本当かな? 
実際に機体を作ろうと思うまでにはかなりの情報を集めています。このプラモデルだけでなく。ネットの情報は1GB位になっています。この情報収集も楽しい作業です。
 この箱の中に、入っていた説明書に、こういう上下と側面からの図がありました。
 これを元に設計図をおこしていきたいと思います。
 ついでと言っては何ですが、このようなデカールもはいっていました。
 塗装時には利用できるのではないかと期待しています。ただし、プラモデルで使って見たのですが、やはり風化しており、プラモデルに貼るのに非常にやりにくかったです。
Pitts S2Bについては三面図がネットに出回っています。こことか・・・
   
2.図面を描くツール
・設計図を作る準備
 次に実際に図面を引くということになるのですが、私はパソコンを使って描きます。図面引きというとかっこいいのですが、はっきりいうとナゾルだけです。
 使っているプログラムはポスターやメニューを描くときに使うDTPソフトと呼ばれるものです。高級なものはアドベのイラストレーターなどがそれでしょうか?しかし、私は8000円位の「G.Crew8.0」というソフトを使用しています。いずれにしても、写真を下絵とすることができ、ラインを階層的に管理できればなんでもいいのです。加えてこのG.Crew8.0は正確に機体の寸法を設定できるので大変重宝しています。家の外構工事のときもこれでプランを立てました。

情報収集したデータをトレースしやすいように分解し、傾いているものを補正するとこのようになります。
 これをパソコンソフトの下絵として取り込むと、このようになります。
 
3.主翼、胴体を描く
・下絵に合わせてトレース
 これらをトレースしていくと、次のような感じになります。このとき、バルサの厚さを考慮した設計図を作っていくことが大事です。一応、胴体、主翼、尾翼のトレースは終わりました。これにリブと胴枠をあわせていけば、大まかな形状は確定します。最終的には1/32で作りますが、設計は1/16で作っています。それを縮小印刷した方が精度がいいような気がします。
 翼の部分を上下一度にとりました。
 胴体部分を中心にとりました。

 

 
4.リブ、胴枠を描く
・リブや胴枠を想像を交えて作成
 リブは基本的にPitts S1Sと同じつもりですが、気持ち薄く、また、横通材の位置も変えました。
 基本的な部品の書き出しは大体終えました。実はここからが本当に大変です。なにせ縦通材用の溝を作ったり調整したりとやることがいっぱいあるからです。

 

 
5.設計図の基本部分完成
・データ打ち込み完了
なんとか、設計図を完成させました。
 あとはパーツごとに色分けとかすると見やすいのですが、とりあえず機体の製作をして、不都合をフィードバックさせる必要があります。やっぱり翼が一つ多いのは大変です。今回、リブの形状がより本物に近くなりました。PittsS1Sの設計図もそれにあわせて、修正をかけます。
 ここから、S2B,S2Cへ派生させていくことは簡単です。実際の組立てに入る前に設計図全部作ってしまいましょうか・・・
   
6.設計図
・Pitts S2Aの設計図
 PDF形式で出力し設計図です。
 思ったよりもかっこいい飛行機ができそうです。

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