胴枠
胴枠の溝の切り方も順番を考えて切ると綺麗な溝ができます。軽いバルサ、ナイフの刃の厚みにより、切り方を誤ると欠けた溝ができますが、私は次の順番を守ることで綺麗な溝を作ることができました。
![](./pics/mizo.GIF)
リブ
リブの肉抜きをすると軽量化に貢献していると思いがちですが、必ずしもそうなるとは限らないのです。まず、リブの肉抜きは微量の軽量化にしかならず、そのための労力は大変なものであるという現実があります。さらに肉抜きすることにより機体全体の強度の問題が発生してきます。リブを肉抜きするよりも、しっかりしたリブを作成し、リブの間隔をあけることにより、リブ数の削減で接着剤の使用量削減が効果を上げることになります。とはいえ、リブを肉抜きした機体を組み立てて見れば分かりますが非常に綺麗な機体に感動すら覚えます。(ただし、紙貼り後は肉抜きは見えなくなるので苦労の後は消えてしまいますが・・・)
個人的にはリブの肉抜きをしていると下記のようにリブの接着時にピンセットで簡単に接着できるという利点があるので私にとっては肉抜きは必須項目です。下図のように肉抜きした部分の下の部分をピンセットでつまみ、通材に押し付けるときれいにリブが接着できます。
![](./pics/ribu.GIF)
肉抜きをする時に私が考える重要なこととはナイフを入れていく順番です。いろいろとやってみると、次のような順番で切っていくことで比較的高くリブの切り出しに成功することができるようになりました。リブの細かい肉抜きをする時に注意しなければならないのはカッターの刃にも厚みがあるということです。ナイフの厚みで切り順を間違えると割れてしまいどうしてもうまく切り出せなくなります。ちなみに私はリブの型紙を糊で仮止めしたりはしません。型紙をバルサ板の上に乗せてそのまま切ります。今紹介した切り方だと、紙はバルサからずれることもなく切ることができます。それからカッターナイフを台と直角に立てて綺麗な90度で切ることはいくら0.6mm厚のバルサでも難しいものです。そういう時はナイフを持っている手の小指をピンと伸ばしましょう。すると直角の切り口になります。
![](./pics/ribu_cut.GIF)
治具
私は設計図から製作するくせに、実はキットを作ることが大の苦手なのです。その理由は治具にあるのです。ふつう、キットには治具がついていません。私は、自分で機体を製作するときにはいつも治具をどうしようかと考えています。私の考えでは正確な機体を作るには効果のある治具が絶対に必要なのです。飛行機はバランスがよければ多少重くても飛びます。しかし、いくら軽くてもゆがんだ機体を飛ばすことは至難の業です。私に「軽くてゆがんだ機体と、多少重くて正確に作られた機体のどちらかを選べ」といわれれば、後者を迷いなく選びます。また、すばらしい機体を作られている方々の製作を拝見すると、必ずといって良いほど感心するような素敵な治具があります。治具作りは重要な工程であるといえます。
治具と一言でいってもいろいろな種類があります。主な治具は胴体の接合時、主翼の接合時、ドープ・塗装の乾燥時に機体に取り付けるものです。
胴体の治具 |
|
ピーナッツスケール |
|
![](./pics/DSC00459.jpg) |
この板の隙間に胴枠を挟みます |
|
![](./pics/DSC00460.jpg) |
胴枠を挟む板は前方よりスライスしてはめ込みます。 |
|
![](./pics/DSC00461.jpg) |
機体が完成したときは前方へ機体と板を一緒に引き抜きます。 |
|
![](./pics/DSC00464.jpg) |
ひっくり返したところです。 |
|
ピスタチオスケール |
|
![](./pics/DSC00332.jpg) |
ピスタチオクラスの胴体治具は設計図を貼って胴枠分を切り取っただけです。 |
|
![](./pics/DSC00204.jpg) |
胴体が完成したら、横からスライドして胴体を抜き取ります。 |
翼の治具 |
|
ピーナッツスケール |
|
![](./pics/uewing.jpg) |
板に紙を貼っただけのものです。 |
|
![](./pics/sitawing.jpg) |
こちらは上半角をつけた板に紙を貼っただけのものです。 |
|
ピスタチオスケール |
|
![](./pics/DSC00192.jpg) |
この治具には捻り下げを施してありますので、この治具で翼を作るだけでかってに捻り下げがつきます。 |
|
![](./pics/DSC00199.jpg) |
小さい飛行機の治具なので板の上に固定しました。 |
縦通材
縦通材などを切り出すときに一本一本切るとナイフの刃によってまっすぐな角材として取れなくなります。そこでナイフを端から入れずに少し間を空けてから切れ目を必要な幅で切っていきます。こうすると、まっすぐした角材を切り出すことができます。
![](./pics/tudo.GIF)
コイル巻きのワッシャーの代用
コイルを巻くには接着剤につかない材質のものを利用しなければいけません。サーボホーンなどもありましたが、HCで何か手ごろなものはないかと物色してたところ、内径5mmの戸車を見つけました。この戸車とスタバのストローがちょっときつめでぴったりと合うことがわかりました。そこで、ストローに二つの戸車を通して、二つの戸車の間を4mmにしたところ見事ぴったりのコイル枠ができました。
これは内側の出っ張りを取り除いたものです。この方がコイルを巻きやすくなりました。
プロポへ接続する端子
最近のFUTABAのトレーナ端子は写真のような形状になったため、従来パーツ屋で簡単に手に入っていた、DIN
プラグでは対応できなくなりました。専用のトレーナケーブルは結構高価で、ちょっと買うのをためらっていました。
![](./pics/DSC00455.jpg)
するとこのトレーナ端子をつかう3本線のDSCケーブルというものがあり、これが安価で手に入ることがわかりました。これを改造することで、簡単にプロポへつながる端子を作ることができます。
![](./pics/DSC00585.jpg)
0.3mmアルミット半田
初めて受信機を作ったとき、「ムズイ」と思いました。なんともしがたい難しさがありました。その原因のひとつは半田が太くて、余計についてくるからだと思いました。そんな折、NOBUさんより最高級の細半田をいただきました。0.3mmです。しかも、アルミット製。これでかなり細かいところも最小の半田で溶接できるようになりました。
![](./pics/DSC00816.jpg)
フラックスを使った半田付け
受信機の半田付けで難しいことのひとつに半田がたまになってしまってくっつかないというものがあります。そんなときはこのフラックスを塗ってから半田付けをすると、半田がなじんできれいにつきます。油のついたフライパンを洗剤で洗ったような感じです。これで少ない半田でもきれいにくっつけることができるようになります。また、これを使うと、バッテリの端子を半田付けするのに結構簡単についてくれて短時間に終了してよかったです。
![](./pics/DSC00735.jpg)