自然教育園

 Topへ
     

  
     
  マンションの建て替えに伴い目黒で3年半仮住まいをしていましたが、5月末、元の南青山に戻ります。

  この目黒の仮寓所は、私がこれまで住んだ居所としては最も便利なところでした。2,3分の所に、駅はJR、地下鉄・南北線、三田線、食料品はThe Garden、旬鮮市場、東急ストア、プレッセ、成城石井、さらにコンビニ、酒屋があり、日用品はニトリ、無印良品、ユニクロ、百円ショップ、本屋は有隣堂、古本屋、飲食店は数知れずといったところです。喧騒の中に住んでいるように思われかもしれませんが、意外と静かでした。しかし、私はこの利便性の高い場所から去ることはさして惜しくはありません。コロナ禍による巣籠で1年半以上も人ごみに出でていないせいかもしれません。

  唯一名残惜しいのは「自然教育園」を離れることです。
  そこへは、家から5分も歩けば着きます。名前の通り、広大で緑豊かな森が自然のまま温存されて居て、四季の緑、花々、野鳥も楽しめます。

  ここに詳しい情報があります。附属自然教育園 Institute for Nature Study (kahaku.go.jp)

  65歳以上は無料。入り口で、いま盛りの野草などの場所と解説がある「見ごろ情報」という1枚ものの資料を取って歩き出すのですが、まず森の霊気を感じます。普通の公園と違い、花壇や遊具などはなく、あくまでも自然のままというのがいいのです。
  真ん中にひょうたん池があって、ベンチが4つ。そこで妻と20分前後日向ぼっこをするのが習わしです。目の前に鴨の10羽ほど来ることもあり、鷺も時々見かけます。静かな時間が流れます。
  100回以上訪れたこの自然教育園が、引っ越し直前、4度目の緊急事態宣言で、休園となってしまい、最後のお別れもせずに去ることになってしまいました。

  2021・5・13