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本好きには、まず買うことが喜び、本棚に並べてみるのが悦びと、読む前に楽しみがあり、自分の持っている本を、背表紙が見えるように、一堂に並べてみたいという願望があります。私の場合、それは一度も充たされませんでした。本棚は2段詰め、入らないものはトランクルームなどへ、そして処分へと・・・・ | ||
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蔵書 1 格納 備忘として書いておきます。 5月30日日引っ越しをして、少しずつ家財の片づけをしています。 段ポールが毎日、2,3つ消えて行きます。 蔵書は、3年半前、仮寓所に移る際、半分処分しました。 今回元の場所へ戻る際、トランクルームに入れた10箱の本はそのまま、新しいマンションのトランクルームに移しました。それ以外の本は、6畳の書斎に新たに3つの本棚を追加して、整理しています。 写真は、引っ越し10日後の姿です。二段詰めにして、上手く収納できるか分かりません。 細かな分類は後ですることにして、とりあえず詰め込むことにしています。 蔵書の整理は、脳のリニューアルとなりますのこれからゆっくりやります。 本を整理しながら、絶えず、処分した本のことを思い返しています。今は亡き友達のことを思い出すのに似ています。 それにしても、トランクルームから、トランクルームに移された本たちは何時陽の目を見るのでしょうか??? 2021・6・9 |
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蔵書2 手元にない本 蔵書は、引っ越しの度に、処分されます。3年半前の仮住まいに移る際は、とくに激しく、半分を処分しました。 仮寓先に保管スペースがなかったためです。 ところが、今回蔵書を整理しながら思ったことは、手元にある本ではなく、処分などして、見ることにできなくなった本のことです。 処分の際の基準は、読みたくなれば、また買えばよいと手放したものと、もう読むことがないだろう諦めて手放した本があります。 前者は、ペーパバックで、アガサ・クリスティー、マクベイン、ジョン・アービング、エーリッヒ・シーガル、シャーリー・マックレイン、・・・ 固いものでは、C.J.ユング、エーリヒ・フロム・・・・辞書類(蔵書を処分する際、多くの方が経験されることだと思いますが、場所を取る全集本や辞書類が標的になります。私の場合は、過去に、芥川龍之介、三木清、柳田国男、三田村園魚など、英語の大きな辞書) 読めないとあきらめたのは、和本の資治通鑑など、台湾出版の二十四史、二十四史補・・・、 コロナ禍で家内と中国歴史ドラマを見るようになって、手元にあれば調べる楽しみがあるのにと悔やまれます。 もう一つの問題は、前回処分に忍びなくて連れてきてトランクルームに積みあった込ん本で、今回もそのままトランクルームに押し込んだ本です。主なものは、マザーグース、子供のための詩集や、ゲーテの本や寄贈本、山旅の記録などがあります。それに絵や額縁をぎっしり詰めているので、動かすことは難しい状態です。 小さな書斎で、本を整理しながら、強い想いが蘇ってくるのは、目の前の本ではなく、これら、手放した本、読めなくなっている本のことで、自分でも不思議に思いました。 私は、この1年に、親しい人を5人も失いました。コロナ禍で会いたい人にも会えません。本と人とを同等視するのは可笑しいですが、似たような思いを本に抱くのも事実です。 2021・6・20 |
処分した本の一部。 本屋が搬出のため荷造りしたもの。 |