記憶の本棚 - イギリスの風光 | Topへ | |
The Hermit in the Garden Rain: Four Walks in English Weather Ring of Bright Water カワウソと暮す |
||
|
||
The Hermit in the Garden by Gordon Campell Oki先生がメチャクチャ面白い!書いておられたので、衝動的に注文してしまい、変な本に手を出したものだとちょっと後悔したのですが、読み始めると面白く、途中、他に面白い本が沢山は入ったので、読了までに少々時間が掛ったが、読み通すことができた。 こんなテーマを40年も追っかける著者も、それを出版するOxford University Press も凄い。(写真は同書から、隠者小屋の例) |
|
|
|
||
2018年1月27日
Rain: Four Walks in English Weather by Melissa Harrison 安藤聰先生ご紹介の本。 絶えず、辞書を引くことを強いられ、グーグルにもお世話になりながらの読書であったが、それもまた楽しく、何よりも、我々(生きもの)が自然の中で生きていることを思い出させてくれた。 写真下は裏表紙。「狐の嫁入り」FOX'S WEDDINGなど 雨の方言が載っている。なお、本文には、雨に関する方言100が巻末にまてめて掲載されている。 |
|
|
|
||
Ring of Bright Water by Gavin Maxwell スコットランドの北西部、最寄りの鉄道駅は、160キロも離れている僻地、お隣さんは8キロ離れているという。海辺に近く、電気、水道、ガスも通っていない一軒家。そんな中での、カワウソとの付き合いの話である。犬、猫といった馴染みの愛玩動物と異なり、新鮮な驚きがある。 |
||
|
||
Ring of Bright Water by Gavin Maxwell (2) 巻頭の詩の美しさに惹かれ本書を読み始めたのだが、これをどんな日本語に移したのか興味があって、本書の翻訳を探した。1963年、戸川幸夫・大原武夫訳があるが、これは抄訳で、1982年、松永ふみ子訳が出ていることが分かった。図書館で借りることが出来ないか調べたが、行きつけの図書館の範囲では無く、結局ネットで札幌の古本屋から取り寄せた。そして、驚いたことに、その本には、その詩の翻訳は無く、代わりに、動物学者の増井光子という人の序文があった。 巻頭詩は、著者マックスウエルとも親しい関係のあった詩人、Kathleen Raine の "The Marriage of Psyche"から取られたもので、最初の数行を示すと He has married me with a ring, a ring of bright water https://swanscot.wordpress.com/…/11/09/a-ring-of-bright-wa…/ http://solitary-walker.blogspot.jp/…/ring-of-bright-water.h… ----------- 付記:序文を書かれた増井光子さんは、上野動物園の園長もされた方であることをネットで知った。読んでみると、カワウソの生態、習性など見事に述べられていて、この本を「動物誌」とすれば、それに相応しい内容で、動物を愛する方でない書けない文章であった。 文学的にとらえる癖のある私は、それだけ、自然と離れているのかもしれない。 |
||