連弾

 

cast

竹中直人

天海祐希

冨貴塚桂香

簔輪裕太

片桐はいり

鈴木砂羽

北村一輝

及川光博

監督:竹中直人

製作:宮島秀司・原田俊明・大塚康高・石川富康・高野力


脚本:
経塚丸雄


撮影:
佐々木原保志


照明:
安河内央之


美術:
斉藤岩男


衣装:
千代田圭介


配給:
松竹

STORY

横浜に8軒の借家を持つ佐々木正太郎(竹中)は、

専業主夫として家事全般をこなし、

妻・美奈子(天海)はゼネコンの設計課長として勤務している。

そんな逆転夫婦家族に、ある日、美奈子の浮気が発覚する。

突然、家庭崩壊の危機に見合われる子供たち。

徹(簔輪)は、母への嫌悪感を抱き、

娘の真理(冨貴)は、母の浮気には気もかけず、

母との発表会での連弾と

ピアノ教室の先生(及川)との恋愛に悩まされる日々を過ごす中で

父の情けなさを痛感していく。

逆転夫婦は離婚を決意するが、

真理とのピアノの連弾はやることになる。

たとえ家庭がばらばらに暮らす事になっても、

心はいつまでも一緒であることをピアノの連弾を通して、

家族の大切さ自分に必要なものが家族と気づいていく。

感想

竹中本人が映画自体の流れ(演出で)を悪くしている部分はあるが、実にまとまった良い作品。

時折歌い出すシーンもミュージカルっぽくってなかなか楽しめた。

母が男っぽい豪快な性格で父が繊細なこまめな女っぽい性格であることが

どこの家庭でも起こる可能性のあるドラマ性のないストーリーを活かすことが出来たと思う。

父親は母親になることは出来ず、母も父親になることはできない。

やはり子供達は母性を母に父性を父に求めてしまう、そのことが逆転夫婦に家族の絆を気づかすことになったんだろうと思う

最後のシーン、母娘が連弾するので名前を呼ばれるシーンがあるのだが、

母と娘の姓を別の姓で呼んだのだが、

あそこは同じ姓で呼んだ方が作品の最後のシーンとしてしまったのではないだろうか?!

しかし、娘役の冨貴塚桂香ちゃんの瞳は良いね。

強烈な印象を与える。

田中麗奈にも匹敵する役者に成れるような気がする。(もっと演技力を付けられればの話だが…)

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