しらいしあい 「キャベツを食べた朝からくさ模様のデカふろしきをかかえて」 (80年初版・集英社)
森脇真末味 「夢喰いドガ」 (83年初版・朝日ソノラマ)
山岸凉子 「ゲッシング・ゲーム」 (77年初版・集英社)
倉多江美 「一万十秒物語」 (79年初版・白泉社)
一条ゆかり 「ハートに火をつけて」 (75年初版・集英社)
新書版サイズからいくつか。
「ばあじん・おんど」で有名なしらいしあいの「キャベツ〜」は、隠れた名作。家出しようかな、どうしようかな…という女子高生のおハナシ。
森脇真末味の「夢喰いドガ」は、上の山岸凉子と同じサンコミックスのシリーズより。貧乏美大生の土賀くんが体験するファンタジー連作を含む、初期の短編集。
山岸凉子の「ゲッシング・ゲーム」は、70年代に描かれた耽美連作もの。のちに角川の全集からも「グリーン・カーネーション」として出ています。最終話は角川版にのみ収録。
稲垣足穂の「一千一秒〜」をもじった倉多江美の「一万十秒物語」は、数年前ちくま文庫から上下巻でも出ています。枯れた風のような味わい。
「一条ゆかりの初期の作品はRMC(りぼんマスコットコミックス)で読む!」のが私のこだわりで、全作揃えてるのですが、中でも好きなのがこれ。ふるき良き長髪美少年の夢をみたいときに。 |