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■ 単行本表紙ギャラリー

うちにある少女漫画の単行本の中から、思い出ぶかいもの、なんとなく目についたものなどを、いくつか紹介します。
市場での流通価値が高いものや珍しいものはありません。リアルタイムで購入してずっと持ってるものや、たまたまみつけて買ったものなどです。
でもって、取り扱いが乱雑なので(クローゼットにつっこんだり、おフロに落としたり…)、全部ぼろぼろになっている…
時間があれば第二弾もやる予定。




おおやちき作品集全3巻 (90年初版・集英社)

70年代に「りぼん」で活躍した少女漫画家・おおや(大矢)ちきの作品集。執筆期間が短かったため、3冊でほとんどの作品を網羅しています。ラブコメからしっとりしたものまで、どれを取っても名作ぞろい。
これらはさほど入手困難ではないですが、復刊希望も多いようです。私は「いまあじゅ」が読める作品集「雪割草」(サンリオ出版)がほしいんだけど…
(その他、どこにも収録されていない「回転木馬」という幻の作品も。カラー絵を載せているページがありました)
ちなみに、リアルタイム読者ではない私が彼女を知ったキッカケは、中学生当時(80年代後半)買っていた「PATi-PATi rock 'n' roll」の、「これが耽美の世界だ!」という特集で紹介されてたから。他に森川久美の「南京路に花吹雪」も載っていた。今考えてみたらどっちも「?」だけど。




山岸凉子サンコミックスシリーズ短編集 (75〜82年初版・朝日ソノラマ)

これはほんとうにお気に入り。
サンコミックスシリーズは装丁がとても美しく、ラインナップも、水野英子、大島弓子、竹宮恵子などの大御所から、樹村みのり、井出ちかえ、岡田史子など、みかけたら買わずにはおれないものが揃ってます。
ちなみに「赤い髪の少年」とはルナールの「にんじん」のこと(だいぶ違う話になってる)。この短編集にはカポーティ原作の「クリスマス」も収録されており、どちらも素晴らしい出来です。後者はいつ読んでも涙ぐんでしまう…




しまあつこ 「8ビートギャグ」ベストセレクション全3巻 (90年初版・音楽専科社)

少女漫画じゃないけど(笑)90年に出たよりぬき版。オリジナル版全11巻のほうを入手するのは今では困難なのでは。復刊希望もかなり出てる様子。
よりぬき版には描きおろしが2作入ってるので、こっちはこっちでお得です。
普通の漫画として読むとかなりわかりづらいです。加えて、ミュージシャンのキャラクター(例:アンディ・マッコイは裁縫ができるとか)や当時の出来事、ウワサを知らないとついていけないため、微妙に後追い世代の私は、いまだに、コレ、誰なんだろう?というキャラも…




しらいしあい 「キャベツを食べた朝からくさ模様のデカふろしきをかかえて」 (80年初版・集英社)
森脇真末味 「夢喰いドガ」 (83年初版・朝日ソノラマ)
山岸凉子 「ゲッシング・ゲーム」 (77年初版・集英社)
倉多江美 「一万十秒物語」 (79年初版・白泉社)
一条ゆかり 「ハートに火をつけて」 (75年初版・集英社)

新書版サイズからいくつか。
「ばあじん・おんど」で有名なしらいしあいの「キャベツ〜」は、隠れた名作。家出しようかな、どうしようかな…という女子高生のおハナシ。
森脇真末味の「夢喰いドガ」は、上の山岸凉子と同じサンコミックスのシリーズより。貧乏美大生の土賀くんが体験するファンタジー連作を含む、初期の短編集。
山岸凉子の「ゲッシング・ゲーム」は、70年代に描かれた耽美連作もの。のちに角川の全集からも「グリーン・カーネーション」として出ています。最終話は角川版にのみ収録。
稲垣足穂の「一千一秒〜」をもじった倉多江美の「一万十秒物語」は、数年前ちくま文庫から上下巻でも出ています。枯れた風のような味わい。
「一条ゆかりの初期の作品はRMC(りぼんマスコットコミックス)で読む!」のが私のこだわりで、全作揃えてるのですが、中でも好きなのがこれ。ふるき良き長髪美少年の夢をみたいときに。




やまだ紫 「性悪猫」 (80年初版・青林堂)
鈴木志保 「船を建てる」 (94年初版・集英社 1巻が見当たらなかったので、↑これは2巻)
魔夜峰央 「やおい君の日常的でない生活」 (86年初版・白泉社)

大判もの。
「性悪猫」はちくま文庫の方から出てるのが入手しやすいです。
「やおい君の〜」が貴重なのは、表題作ではなく、「翔んで埼玉」なる超・埼玉差別漫画が収録されてるから。こんな出だし。身分制度をくつがえそうとする埼玉うまれの美少年・麗が活躍する話…なんだけど、魔夜峰央本人が埼玉から引越したのと同時に中断されてしまいました。


  

岩館真理子 「エトランゼ」 (週刊マーガレット78年17号掲載)
小椋冬美 「眠れぬ森」 (りぼん85年7月号→ぶ〜け90年12月号再掲載)

単行本じゃないのですが、私の愛する漫画家のコミックス未収録作二つ。
岩館真理子の「エトランゼ」は、エースをねらえ!円熟期の週マに巻頭掲載された前後編。ただし後半かなりグダグダになってしまい、本人の意思で単行本には収録されていません。しかもこの後、スランプに陥り実家に戻ってしまったとか。
小椋冬美の方は、なぜ単行本に収録されないのか出版社に詰め寄りたくなるくらいの傑作。
水沢めぐみや柊あおいが台頭してきていた当時の「りぼん」で、小椋冬美の立場はかなり苦しかったと思います(じっさい、掲載もいつも後ろの方だった)。この1年後、彼女がフリーになりヤングユーで執筆しはじめるのと同時に、私もそちらを購読するようになりました。




くらもちふさこ 「赤いガラス窓」 (77年初版・集英社)
岩館真理子 「おしおきしちゃうから!」 (76年初版・集英社)

オマケで、デビュー作(単行本第一作)対決(笑)
いずれもデビュー作を収録しています。
くらもちふさこはともかく、岩館真理子がこのような「ドタバタラブコメ」を描いてたなんて、「文学性の高い少女漫画」(←この言い方死ぬほどキライ)として世に紹介されるようになってから読み始めた人には、ちょっと信じられないんではないかな。
当時は編集側の縛りもきびしく、若かったことも(プラス、おそらく本人の性分も)あって、なかなか好きなようには描かせてもらえなかったそうです。



(2004/11/24)



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