このラジオは150KHz〜29995KHzと76.0MHz〜108.0MHzまでをAM,SSB,FMでカバーする俗に言うBCLラジオって奴で、私が中学だった頃に10万円以上する高級ラジオやアマチュア無線機を横目に当時出せる精一杯だった4万円と言う大金で購入した。
このラジオを使用して当時は船舶気象通報局の全局受信や遠距離AMラジオ受信に日夜励んで寝不足な日々を送った思い出深い物だ。
購入して12年の歳月が流れたある日、実家に帰省した時に暇なので持参しようとして地元のAMラジオ局を受信してみると、ガサガサと酷い音がする。どうやら周波数ズレをしている様だ。
このラジオは以前にも周波数のDOWNキーが接触不良を起こして手持ちのパーツで修理している。動作し遅れたSONYタイマーなのか?(笑周波数ズレしていると言っても、不可解な症状で受信周波数によっては正常に受信できたりもして動作不安定。そう言えばバブル期の電器製品に使われている面実装タイプの電解コンデンサは容量抜けし易いと言う話も有るので、電解コンデンサの容量抜けを疑って分解を始める。
内部は予想通りに嫌な感じのする電解コンデンサが多数使用されているが、液漏れしている気配は無い。PLLで使用するVCOの電圧生成用と思われるDC/DCコンバータが有り+14V
と書いたテストポイントが近くに有る。周波数ズレした状態で電圧を計ると8V程度しか無く、周波数ズレしていない状態だときちんと+14.4V程度の電圧が出ている事を発見した。 半田付けされたシールドケースを外すと、ここにも22μFの電解コンデンサを発見。外見上は正常に見えるが、手持ちの物と交換して動作確認するとどの周波数でもきちんと+14.4Vを生成する用になり、周波数ズレは直った。ほかにも面実装の電解コンデンサは多数使われているのだが、何れも電源のカップリング用かAFアンプ周りなので多少の容量抜けでは大丈夫だと思われるが、DC/DCコンバータだけはそう言う訳に行か無い用で、早々に発病してしまった様である。 また、次にどのコンデンサが容量抜けして発病するか解らないが、これでしばらくは正常に動作するので、これからも末永く使っていきたいと思う。さすがに値段が高いラジオなので感度は素晴らしい物があり、内蔵バーアンテナだけでかなりの中波局が受信できる上に、持ち運びにも便利な大きさだ。アマチュア無線のHF機じゃ持ち運び出来ないしね
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2002/10/31更新取りあえず、以前の修理で動作はしていたのだが、ボリュームを大きくすると音が割れる事に気づき、この際だから液漏れの疑いの有るコンデンサを全て交換した。 写真に有るのが交換後の基板と交換した面実装タイプの電解コンデンサ。47μFの物が多いのだが、殆どの物に液漏れの跡が見つかった。 電源が入っていた時間が長いとか、温度の高い場所で使われていた訳でも無いのに10年足らずで液漏れして使用不能に陥るのだから、困った物だ。リード線付きの普通の電解コンデンサなら電源等の過酷な条件でも無い限り20年経過しても動作するのが普通なんだけど・・・どうもこいつは通電時間に関係無く壊れる。 これで、殆どのコンデンサを交換したので、また10年程度は正常に動作するでしょう。高価なラジオなんでケースやスイッチが破損するまで20年や30年は頑張ってもらいたい。
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