集合住宅でのペットトラブル 解決のポイント

平成15年2月26日
井本史夫先生

西区は非常に集合住宅が多い地域です。
その為、マンショントラブルも多く耳にします。
そこで、このテーマに関心のある方すべてを対象に、この問題においての
第一人者である井本史夫先生の講座を行ないました。






飼育禁止といっても飼っている人がいる、これが現状である。
でも、問題になっていないところもある。もめてしまうところとそうでないところの違いは?

区分法飼養細則が改正された事により、多かった「あいまい規約」ではなく、明確にするようになった。
犬のサイズと頭数が決められるケースが多い→それでかえって問題になるケースも。

ペットでもめる要素は、他にあり、直接ペット問題だけとは限らない。
トラブルが起きるところと起きないところの違いはその場所に住む姿勢が違う。

自分の生活だけが大事な人ばかりだと問題に発展する事が多い。
隣の人の生活も大事と考えられるようになれば数々のトラブルを回避できる。

感情の交流ができて、隣の人の生活も大事に思えるようになるとトラブルはおきにくい。
交流の手段として、共有の時間を持つことがあげられる。
例えば、マンションの草刈りなど地域の集まりに参加したりなど・・・共同体の意識を持つことが大切。

共同体の意識がないとマンションは暮らせない場所であり運営する方も
そのような意識の元に運営しなければならない。

理事会長などが会社の上役だったりするとマンションを会社と同じ様に
ある目的をもってそれに向かって突き進む機能体と考えがち。

マンションは共同体であり、みなが違う価値観をもって住む場所である。

そもそもが違うものであるのに同じ手法で向かおうとしては失敗の元。
ここででてくる問題の典型がペット問題である。

また、共同体だけでなく共有体でもある。このような意識を持っていればそう問題は起きないと思われる。



ペット問題が大きくなる前にペットの飼い主が集まりペットの会を作ることの意義

犬の嫌いな人に理解してもらうのは難しい。
なにか迷惑を被った人はすべての犬、犬の飼い主が悪いと思うもの。
迷惑行為があったときには原因をはっきりさせる事が大事。

そして、個人名を出す必要はないが、もちろん公開すべきである。
このような会を作る事により飼っていない人に安心感を与え、苦情が減る結果となることが多い。

そうしないと、優良な飼い主もマンションに住めなくなってしまったりすることになる。

このようなことを続けていて、ペットの飼育が許可されたところもある。


飼っていない人が不安にならないようにするために・・・

犬との歩き方

引っ張られているのは論外です。横にならんで歩いていた場合に、前から人が向かって歩いてくる
時にはすれ違う時にちょっとリードを引いて犬を引き寄せるという態度を取るだけで安心感が違う。
このような気遣いができる人が非常に少ない。

フンについて

誤解を避ける為にいっそのこと、よその犬のも拾おう。

犬の鳴き声について

なぜ吠えているのかを明確にしないと矯正は無理。黙らせる方法はそれぞれ違う。

テリトリー侵入者に対して吠える

異種の動物に対しての反応(ネコ、鳥など)
    外が見えないようにするなどの工夫を。

飼い主を呼ぶ時に吠える
   
 無視するのが効果的だが、ここで叱ったりすると、ますます吠える場合もある。
    犬にとっては無視されるよりもしかられる方がまし。

分離不安で吠える
   飼い主の留守中に吠える場合は群れからはずされた気持ちから吠える事がある

  飼い主との関係の矯正をすることで軽減させる事ができよくなるケースも。

ベランダにペットを出さない

ブラッシングやトイレをベランダでしない。
ネコを飼っている場合はベランダに出さないことで問題はほぼなくなる。


猫の飼育頭数について
 
部屋数-1くらいの数がネコにとって住みやすい。
そう考えると、部屋数がバラバラなマンションでの飼育頭数を決めるのは飼い主とした方がよい。


今の時代はペットなくしては生きていけない時代に入っていると思われる。
このような現実を踏まえ考えた結果、ペットを否定していると人間側は殺伐としてしまうのでは・・・。


実際には細かい諸問題などが出てくるのでそれぞれ対処が違ってくるのですが

大きな考え方としてこのような考えで対処する事が大切であると思います。

30年前に比べ人口はそう増えてないのに世帯数は1.5倍に増えている。
核家族や核分裂家族が増えている。

大家族時代 − ヤギ、馬などの家畜を飼っていた

核家族 − 犬やネコを飼う人が多い

核分裂家族 − ネコを飼う人が増える