| 牝馬三冠 |
| メジロラモーヌ |
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桜花賞 優駿牝馬(オークス) エリザベス女王杯 阪神・4歳牝馬特別 東京・4歳牝馬特別 ローズS 3歳牝馬S 12戦9勝 競走成績 |
唯一の牝馬三冠馬
現在「三冠馬」と呼ばれているのは牡馬でセントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンの五頭いるが、牝馬三冠を達成したのはメジロラモーヌただ1頭である。もちろん昔はエリザベス女王杯(現秋華賞)が行われておらず、牝馬三冠自体が存在しなかったこともあるが、それにしても1頭とは少ない。牝馬は、牡馬に比べると好調期間が短く、急激に力を落としていく馬も少なくないので、一年に渡って最強馬であり続けるのはそれこそ至難の業である。そんな中メジロラモーヌは桜花賞、オークス、エリザベス女王杯の三冠を制したばかりか、その各トライアルレースも完全制覇し、重賞6連勝という偉業を成し遂げた名牝である。ちなみに、重賞6連勝というのは現在の最高受賞連勝記録で、他にタマモクロス、オグリキャップ、そしてヒシアマゾンがいる。鬼門の東京コース
メジロラモーヌは、桜花賞制覇まで無敗で突き進んだわけではなく京成杯3歳SとクイーンCの2度負けている。京成杯3歳Sは出遅れが原因であったが、クイーンCは勝ち馬から1秒離された4着と大敗した。どちらも東京コースである。そのため桜花賞制覇の後、メジロラモーヌは東京の左回りが苦手なのではという噂が流れた。普通桜花賞を勝った馬はそのままオークスに向かうものだが、東京コースに不安を感じていた陣営はきついローテにもかかわらずラモーヌをオークストライアルに向かわせた。結果は何でもない圧勝に終わり、当然のように本番オークスも完勝した。無理なローテーションだったが、これが結果として三冠並びにトライアル完全制覇・重賞6連勝という副産物を生むことになったのである。
しかし秋になって放牧から帰ってきたメジロラモーヌは春ほどの調子を取り戻せないでいた。ローズSは何とか勝ったものの、本番のエリザベス女王杯では明らかにオークスの時よりは調子を落としていた。
河内騎手はここで一つの賭けに出た。ラモーヌは末脚を武器に追い込んでくるタイプだったが、レースがスローになると読んだ河内は、敢えてラモーヌを先行集団につけた。そして4コーナーでは早めの仕掛け。「河内、河内、これでいいのか、早いのか」と杉本アナの実況。逃げるラモーヌに対しやはり後方からスーパーショットが追いつめてきた。場内から悲鳴が上がる中、ラモーヌはわずかにスパーショットの追い込みを凌ぎ切り、見事牝馬三冠を達成した。河内の好騎乗とラモーヌの勝負根性がもたらした勝利だった。いつか走る子を
メジロラモーヌは、その後有馬記念に出走し2番人気に支持された。しかし直線で前が塞がり、河内騎手が立ち上がるようになる不利があってダイナガリバーの9着に敗れた。もし不利がなければと思わせる内容だったが、結局年度代表馬の座もダービー・有馬記念を制したダイナガリバーにさらわれ、メジロラモーヌはこのレースを最後に引退した。
その後のラモーヌは繁殖生活に入ったものの、現在のところあまりいい子は出していない。ちなみにラモーヌの同世代のライバルにはステージチャンプ・プライムステージなどを出したダイナアクトレス、ローゼンカバリー・サマーサスピションを出したダイナフェアリー、ユウセンショウを出したユウミロクなど、繁殖で成功した牝馬が多い。これらの名牝の競争成績もかなりのものだったが、それらの強豪牝馬をことごとくねじ伏せたメジロラモーヌの繁殖成績がさっぱりとは、なんとも皮肉なものである。これからラモーヌの子としてはティンバーカントリーやラムタラの子が登場するそうなので、是非ともそれらの子供たちに期待したいものである。
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メジロラモーヌ 牝 青鹿毛 昭和58年4月9日〜
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