東京タワーあれこれ
2010年6月6日
・最近、東京スカイツリーの建設が進むにつけて、よく比較して話題にされる東京タワーであるが、その関心は地上デジタル放送移行後の存在価値にあるようだ。 333mの高さも、観光タワーとして存続し続けるのは困難な状況になりつつある。今後の推移を見守りたい。
1.初めて、東京タワーに昇った日
中学3年の修学旅行で、東京タワーに登ったのは1966年のことである。
当時高いといえば、通天閣に登った程度なので、150mの大展望台の高さでさえも驚異に感じたものである。視界を遮るものが一切なかった。遙か下の方に、地面に這いつくばったような民家の屋根があるのみで、それが広い関東平野の彼方まで広がっていた。
高さ250mの特別展望台がオープンするのは、翌年の1967年だが、この時期に250mの高さまで登っても視界の変化はあまりなかったのではないだろうか?
東京タワーの完成は1958年。完成から8年で、我々が登った1966年には、来塔者はすでに3,000万人に達している。
私が小学4年生の頃(1960年)には、父から東京出張のお土産に、絵はがきとタワーのプラモデル(これは、当時結構人気があったので、一度は組み立てた方も多いと思う)を貰った。 この時の絵はがきは今でも持っている。スキャナー画像を下に載せたのでご覧頂きたいが、当時のタワー周辺の状況がよく分かると思います。
1960年頃の絵はがき
2. 39年後に登った東京タワーの印象 2005年、半世紀後とは言えないまでも、実に39年ぶりに東京タワーに登った。
150mの大展望台に登ると、周囲の高層ビルの屋上がはるか上方に見える。確かに200mクラスの高層ビルに取り囲まれているから、当然の事とはいえ、この光景には少々田舎者の私には驚異を感じた。すぐさま250mの特別展望台に登るとさすがに、こちらの方はまだまだ高い! 周辺のビルはすべて下の方に見え、展望が開けてきたので、妙に安心感を取り戻したりした。
但し、西の方には、2003年オープンした六本木ヒルズの238mのビルが有り、ここの展望台(東京シティビュー)は海抜250mで同じ高さだ。
後日ここから東京タワーを眺めた光景を写真に撮ったので、前出の50年前の写真と比較して欲しい。
六本木ヒルズの展望台(東京シテイビュー)より撮影
@ 泉ガーデンタワー 201m 港区六本木1丁目
A 愛宕グリーンヒルズ・フォレストタワー 157.21m 港区愛宕二丁目
B 汐留ビル群
C 愛宕グリーンヒルズ・MORIタワー 186.75m 港区愛宕二丁目
D 世界貿易センタービル 162.59m 港区浜松町二丁目
3. 東京タワーからの夜景
2008年、ライトアップされた東京タワーを撮影する。
この年は、東京タワー完成から50周年に当たる。
JR浜松町駅より、美しくライトアップされた東京タワーを眺めながら歩くのは、なかなか楽しい。
行かれる方は、時間帯により、曜日によりライトアップのデザインが細かく変化するので事前に調べた方が良い。
エコとは逆行しているようだが、様々な美しいライトアップを見るのは楽しい。
夜間の大展望台に登る。
西の方角を見ると、六本木ヒルズと東京ミッドタウンの2つのビルが、抜きんでている。
六本木ヒルズ238m, 東京ミッドタウン248m
東京ミッドタウンの右に見えるのは、新宿副都心の高層ビル群である。
続いて、特別展望台にも登る。
こちらはエレベータが1機なので昇降に時間がかかるので、結構並んでいる。
ここからの写真では、両ビルが背景に埋もれてしまった。
高層ビルを主体に写真を撮るのであれば、大展望台の方が、良さそうだ。
4. 東京スカイツリー
2009年8月、東京スカイツリーの建設中の写真を納めたくて、最寄りの地下鉄半蔵門線の押上駅に向かう。 この時の高さはまだ120m。
「三丁目の夕日」に登場した東京タワーの建設途上の光景はとてもインパクトがあった。
むき出しの鉄骨が1本1本空に向かって伸びる光景はとても無骨で、完成した優美な姿しか見たことのない私には、新鮮に感じられた。
同じような光景を期待してスカイツリーに向かったが、こちらの現場は少し異なり、無骨さはみじんもなく、すべてが緻密に計算された姿に見えた。
今回東京スカイツリーの建設現場を見ていると、ふと三丁目の夕日の再現のように思われた。
これから半世紀後の日本がどのようになっているのだろうか? と、見ることが叶わぬ未来に思いを馳せてみる
参考資料 Wikipedia
1. 東京タワー
2. 東京スカイツリー
六本木ヒルズ
roppong hills
東京ミッドタウン
Tokyo Midtowm
東京タワー
Tokyo Tower
東京スカイツリー
Tokyo Sky Tree
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