・メモリーが認識されない
メモリーを増設したのにもかかわらず認識されない場合、まず考えられるのはメモリーの
不良です。バルク品に多いが買ったお店で買った大概保障をしてくれているので保障期間
内なら交換してくれるでしょう。次に今挿しているメモリーと種類の違うものを挿した場合
です。マザーボードが対応している規格の物を選ばなければなりません。つまり
マザーボードのチップセットが対応しているものです。各メーカーが対応しているチップ
セットとメモリーの関係は以下のサイトを御覧ください。またメーカー製パソコンの場合
そのパソコン対応のメモリー(リテール品)を買ったほうが少々高くても無難です。
米Intel
台湾VIA Technologies
ALi(Acer Laboratories)
SiS(台湾Silicon Integrated Systems)
・ドライブが認識されない
ハードディスクや光学式ドライブ(CD−ROMドライブなど)を新たに増設した時に認識
されない場合はIDEケーブル(ドライブとマザーボードを繋ぐケーブル)の接続がちゃんと
しているか、まず調べると良い。最近ではマザー側とドライブ側とでコネクターの色が
分けてあるのでそれぞれに合った方を挿しましょう。それからケーブルの向きですが
赤いラインの入っているほうか、もしくは字がプリントされている方をハードディスクの
コネクタの1番ピンの方に来るように接続します。1番ピンとは電源ケーブルがさして
ある側です。 またジャンパピンの設定ですが最近のハードディスクは購入時は
ケーブルセレクトに設定されており繋いだケーブルの所でマスター、スレイブの設定が
自動的になされる様になっている。ただし注意すべきは1台目のハードディスクの
ジャンパピンの設定がケーブルセレクトだったら2台目のハードディスクも必ず
ケーブルセレクトにする必要があることです。(1本のIDEケーブルは途中で2つに
分かれており、1本のケーブルで2台繋ぐことが出来る。)1台目をマスターに設定
したら2台目はスレイブにジャンパピンの位置を決める必要がある。IDEケーブルは
真ん中の位置の一部の穴が塞がっており、挿すときに間違えないようになっては
いるが、たまに空いている場合もあり、その時は注意が必要です。
接続が完璧でも認識しない場合があるがその時はBIOS(基本入出力システム)
をたちあげてみよう。(「BIOS画面を起ち上げてみよう」 参照)
BIOSが起ち上がったら STANDARD CMOS SETUP と書いてある
ところを選んでIDE機器の場所を選び、通常はTYPEをAUTOにすることで問題なく
認識しますが(この場合ハードディスクメーカーの名前や型番などが表示される)
古いハードディスクなどを増設してAUTOで認識しない場合はユーザー側でUSERに
変更してパラメーターを入力する必要があります。ハードディスクのパラメーターは
メーカーが公開するものですが、 通常は IDE AUTO DETECTION を使用する
ことで対処できます。 このメニューを選択するとプライマリーマスターから順に認識
され、値を表示するのでその中から最適なパラメーターを選択します。現在市販の
ハードディスクを使用する場合はModeの項目にLBAと表示されているパラメーター
を選択すれば良いと思います。古い小容量のハードディスクの場合はNORMALを
選択したら良い。各パラメーターを選択するとその値が STANDARD CMOS
SETUP 内の項目に反映されるのでこの IDE HDD AUTO DETECTION を
完了したら STANDARD CMOS SETUP を確認します。
・BIOS画面の起動の仕方は?
BIOSとはBasic Input Output Sytem (基本入出力システム)の略で普通バイオス
と読みます。ハードウエア(マザーボード、CPU、メモリー、各種接続機器)と
ソフトウエア(この場合、WindowsやLinuxなどのOS)との仲介役みたいなものです。
代表的なBIOSは「IBM BIOS」(IBMパソコンのみ搭載) 「Award BIOS」
「Phoenix BIOS」 「AMI BIOS」 「Acer BIOS」などがあるが細かい部分まで
設定できるので Award BIOS が人気があります。パソコン初心者の方はBIOS
設定画面を見たことがない方も多くいられると思いますが、ドライブの起動順や
電力設定など各種設定が出来ますので覚えて戴きたいと思います。難しそうな項目
がたくさんありますが、設定を変える必要のある所ところはそんなに多くはありません
から頑張ってみてください。起動のしかたはAward BIOSでは電源投入直後に
BIOS起動時の画面下に「Delキーを押せ」と言うメッセージが(ただし英語で)出ます
ので、この間に「Deleteキー」を押すとBIOSのメニューが表示されます。
Phoenix BIOSの場合はPOST画面中に「F2」を押すか、「Ctrl」+「Alt」+「Esc」を
同時に押してください。また AMI BIOSの場合は「F1」または「Del」キーです。
あとメーカーや製品によって一概には言えないが、多くの場合は起動時に「Esc」キー
を押せばデバイスのチェック画面が表示され、どのキーでBIOS設定に移れるか確認
出来ます。
各設定が終わり「Esc」キーを押すと設定を保存するかどうか聞いて来ますので
YesならYキーを、NoならNキーを押すとBIOS画面を終了しパソコンが再起動します。
なおBIOSの設定とBIOSのバージョンアップによる書き換えとは全く異なるもので
今使用しているマシンに特に不都合が無い限り、わからない方は絶対にBIOSの
バ−ジョンアップは止めましょう。なおBIOSはPC/AT互換機だけの物でNECの
いわゆるPC98シリーズやApple Computer のMacには当然ながらありません。
・いくら時計の時刻を設定をしてもすぐに大幅に狂う
マザーボードの電池切れが考えられます。ボタン電池を速やかに指定の物と
交換してください
・スキャナやプリンターなどの外部機器を接続したが動かない
一般に外部機器を接続した場合
、ドライバーと呼ばれるファイルをパソコンに
入れないと動きません。中にはWindows自体がファイルを持っている物もあり
自動的に入れてくれる場合もありますが、新しく出たばかりの機器などでは大抵
ドライバーファイルを入れる必要があります。OS(Win98、Xpなどの基本ソフト)
によって同じ機器でもドライバーファイルが違っている場合がありますから、
説明書をよく読んでそれぞれに適したファイルを入れる様にしましょう。誤った
ファイルを入れるとパソコンが立ち上がらなくなる場合があるので注意が必要です。
・電源投入直後画面は表示されるがPOST画面で止まる
マシンの電源を入れると最初に英語の字がずらずらと出て来て各接続機器が
正常に繋がっているかチェックした後OSの起動に入るが、これをPOST(Power
On Self Test)と呼びます。この途中で止まる場合はまずフロッピーディスクドライブ
が接続されていない、キーボードが接続されていない等の場合があります。差込を
確認してください。また起動時に「CMOS CHECKSUM ERROR」 と表示される
場合はBIOSの設定が何らかの原因で変更されている場合に表示されます。
BIOSセットアップユーティリティを起動して「LOAD SETUP DEFAULTS」を実行
して製品出荷時の設定に戻してみてください。またBIOSの時刻設定やドライブ設定
などを正しく行ってOSが起動するようでしたら問題はありません。但し再起動して
また同様になるのでしたらマザーボードの電池がないものと思われます。
速やかに同規格の電池と交換してみてください。
・POST画面終了の後で動作が止まる
POSTチェックの終了した後に動作が止まってしまうことがあります。これはマザー
ボードに取り付けているデバイス(接続機器)が競合している可能性があります。
特に拡張スロットに多くのカードを挿したりすると起きやすいようです。
これはIRQが不足するために起こります。IRQとは各デバイスが入出力処理を
実行する為にCPUを呼び出すリクエスト信号のことで0〜15の16個あるが、拡張
カードなどで利用できるのはこの一部に過ぎません。本来PCIなどの拡張スロット
ではOSが自動的に割り振って競合しないようにされてはいるのですが、中には
起こることもあります(WindowsXPなどではあまり発生しませんが)この場合新しく
付けたデバイスが原因と思われるのでこれを取り除きパソコンを起動してみて
正常に動作するようでしたら、やはりそのデバイスだということになります。
別のPCIスロットに挿してみたり、或いは手動でIRQを割り当ててみてください。
(初心者にはちょいと難しい?)私はこれで競合が解決され上手くいったことが
あります。