1日目


11月12日、札幌は朝から雨が降っていて、靴に水がしみながら、トランクをガラガラ言わせて最寄りの駅について、そのまま千歳まで電車で行く。眠かった。

千歳に到着して、まだ出発まで時間があったので、姉とおみやげを見たり、魚が泳いでいる大きな水槽の前のイスに座って売店で買ったおにぎりを食べたりして時間をつぶした。
それから時間がやってきて、飛行機へ。機内では二人ともキウイジュースを飲んだ。

成田に到着。成田空港は多分初めてだけど、窓があまり無いせいか、暗くて、静かで、まるでこの世の終わりのように沈んだ雰囲気だったのが印象的でした。
成田ではかなり時間があったので、売店でまたごはん(おすし)を買って、その辺のイスで食べた。食べている途中、グラグラという揺れが。地震だ!と思ったけど、多分飛行機の振動だったようで、私達以外みんな普通に過ごしていました。

それからパスポート審査みたいのを抜けて、搭乗口前のイスに座る。さすが国際線なので、外国の人がたくさんいました。
そして機内へ。オーストラリアの飛行機(多分)なので、スチュワーデスは女のオーストラリア人の人でした。機内放送も、英語の後に日本語、中国語が流れてました。日本語は外国の人が話していて、まだ日本語がよく分かってないのか、けっこう間違ってて姉はかなりうけてました。

しばらく経って、機内食が出てくる。オーストラリアのスパークリングワイン(苦かった)と、チキンのプロバンス風なんとかと、すしとあと他を食べました。チキンは味が薄かったけどおいしかった。
それが下げられると、少ししてから機内の照明が落ちる。向こうに着くのは午前4時の予定でまだまだなので、眠ろうとしたけど寒いし体が痛いし墜落が怖くてあまり眠れなかった。

午前3時過ぎ頃、照明がつく。はー、という感じでみんな起きて、スチュワーデスがオレンジジュース(ジュースだけどゼリーみたいな入れ物に入ってる)を配ってくれて、それがすごく体にしみ込んで行くようで、おいしかった。


やっと着陸して、機内から出る。やっぱりちょっと蒸していて、熱かったです。壁には海の絵みたいのが書いてあった。そこを抜けて、荷物を取って審査を抜けようと並んでいると、なんとビーグル犬がやって来ました。人の荷物の臭いを嗅いで、どうやら麻薬とかのチェックをしているようです。すごくかわいい。一通りかぎおえると、床にごろんとなって裏返ったりして遊んでました。やっぱり動物は心がなごみます。

審査を抜けて、空港のトイレへ行く。オーストラリアのトイレは変わっていて、まずトイレに入ると洗面所だけがあります。トイレへ続く道がないので、「あれ?」と思って探すと、隠し扉のようにさらにドアがあって、そこを開けると便座のある個室が並んでいる、という感じで、これは空港だけでなくてホテルとか他のトイレでもそうでした。

トイレから出ると、ツアーの係の人が待っていたようで、急いでバスへ。まだ午前4時か5時位なので、朝日みたいのを見ることができました。ホテルへの道は、色んな店が並んでいて、ガイドさんが色々説明してくれたけど、あと熱帯の木がいたるところに生えていて、「ほんとにオーストラリアなんだ・・」と感動しました。
そしてホテルに到着。まだチェックインできないので、とりあえず荷物をあずけて朝食を取ることにしました。受付の人は、もちろんオーストラリア人です。姉は一度海外に行ったことがあるせいか、「センキュー」とか慣れたように言っていて、すごいなあと思った。
あまりお腹がすいていないけどバイキングで食べた。めずらしい果物がたくさんあったので、食べた。紫色のなぞの果物で、これはなんだろうと思って食べたら、味も食感も柿で、形はこんなに違うのに、柿だ!と二人で感動していた。レストランはやけに冷房が効いていて寒かったです。


      空がすごく広い


その日の予定は、オプショナルツアーで、バスで植物園と動物園などを観光でした。
バスの出発までまだ時間があったので、外へ出てうろうろする。まさに南国という感じで、日差しがすごく暖かくて、まだ朝のはずなのにすでに昼のようでした。ホテルの向かいにはベンチとかがあるちょっとした広場みたいな所があったので、そこに座ってちょっと休む。
そして、店とかが並ぶ所へ行く。信号がよく分からなくて、赤の「don't walk」でもみんな渡ってます。分からないのでとりあえず前の人に着いて行く。あとでだんだん分かって来たんですが、向こうの信号は青、赤の点滅、赤、というのがあって、これが日本の青、黄色、赤と対応しているみたいです。でも赤でも車がちょっと途切れたらみんな普通に渡ってました。

しばらくうろうろした後、やっとバスが来て乗り込む。ガイドは日本の人でした。
すぐに植物園に着く。そこは小さな熱帯雨林のようでした。ガイドさんが順々に説明してくれるけど、私はそのときお腹が痛くてそれどころではありませんでした。今考えるともったいないです。

色んな植物があって、すごく大きなバナナの木とか、パンの木とか、あと真上から見ると雪の結晶みたいに見えるという大きな木とか、たくさんありました。中でも一番すごかったのが、寄生植物です。熱帯雨林には寄生植物がたくさんあるそうです。高い木とかがたくさんあって、下にあまり日の光が届かないので、壮絶な戦いがあるそうです(うろ覚えです)。その寄生植物の中には「絞め殺しの木」というのがあって、名前もすごいけど実際見てみると、つたのような木が大きな木にグルグルに巻き付いてまさに絞め殺そうとしている感じでした。何十年か何百年か経てば、元の木を本当に絞め殺してしまうそうです。あと他は、木の股にごろんとボールのような、人の頭のような寄生植物があったりして、気持ち悪かったです。まさに弱肉強食の熱帯雨林でした。

    ←写りが悪いけど、絞め殺しの木


<続く>

戻る