ショージ君のアイコン物語 
そのB

    


           
 
 コンニチワ〜」
 
 「よっ!
  
「威勢がいいのね」
  
「あったりめえよ! べらんめぇ!」
  「アラアラ 江戸っ子なの?」
 
 「違がわ〜、生まれも育ちも讃岐よぉ。ここ、香川県よぉ」
  
「讃岐っこなのに、どうしてべらんめぇなの?」
  「トビはよぉ、べらんめぇにきまってらぁな、このほうがトビらしっくてよぉ」
 
 「へぇ〜 そんなものなの?それじゃぁ大変ね」
  「それよ。てえへんだよ。たまに 思わず讃岐なまりが出てよぉ」
 
 「あら」
  「ほんでね。ほやけんね。なんてね、困っちゃうこといっぺいよぉ」
  
「今日は、お仕事なの?」
  
「そうよ、あったりめぇよ 瀬戸大橋のボルトゆるんでねぇか ちょいと
   点検さ ボルトがゆるんでちゃぁいけねぇよ。ボルトはしっかり締めとか
   なくっちゃぁいけねえよ。なっなっ。そうゆうもんだろうがい。なっなっ」
  
「そうよねぇ。ボトルは開けなきゃぁ飲めないけど、ボルトはいつも締めと
   くもんよねぇ」
  「いいねェ いいねぇ、おねえさんはシャレたこと言うねえ。よっ。ねえさん!
   気に入ったぜ」
 
 「あらあら。ありがと」
  「よっ てやんでぃ! べらぼーめぃ!そいじゃぁ、おれっちは ちょっくら
   ボルト締めに行ってくらぁな。なッ。なっ!ねえちゃんよぉ」
 
 「行ってらっしゃい、ガンバッテね。高いところなんだから気をつけてね」
  「おっとぉ、それを言っちゃぁおしめぇよ。俺っちは、何が因果か高いところ
   が、からっきしダメでね。瀬戸大橋は高すぎらぁな。だからよぉ、俺は下の
   方、つまりよぉ、橋脚の下の部分の担当ってわけよ。せんないことといい
   ながら、ちょいとつらいもんがあるぜ。なぁ、ねえさん」
 
 「あらあら、可愛そう」
  「よッ、ありがとよ!ねえさん。やさしいねぇ。ねえさんは。まあ、しゃあない。
   これも人生、あれも人生ってもんよ。なあ、ねえさん」
 
 「…………」
  「よッ! そいじぁ あばよッ」
  「………………(ガンバッテ)………」
 
 「よッ よっ あばよっ あば〜よッ〜〜