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April 2005 / Lijiang China
納西(ナシ)族の少年
不思議な少年だった。玉龍雪山でのこと。リフトを降りてからの歩きを断念して
みんなの帰りを待っていた。鬱蒼とした杉木立の中でわたしのまわりに呼吸するものは
前のページの馬とこの少年だけ。彼にカメラを三度向けたが三度ともこの表情でレンズを見つめるのだ。
笑顔をうながしてみるものの、この表情を変えることはない。構えたカメラを下ろすと杉木立のほうに向きを変えるのだ。
「ご機嫌ななめなのかな?」と心配したが、そうではなかった。
やがてのこと、馬を引いて山を下っていったが、その時、ふりかえりながら私に小さく手をふってくれた。
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