4) Re:筆について |
大学で書道を学んでいる学生 2004年 2月 14日 23時10分32秒 |
誰でも同じものが買えるわけではないので、こんなようなもの、ということでご説明します。
初心者、特に平易な楷書を書く人に使って欲しいのは、1000円くらいからのもので、毛は白か、白と茶色が混じっていて、「半紙・仮名条幅用」というものです。兼毫筆と書いてあると思います。
値段は高くない方がいいです。高いものは、羊毛なんかの高級品を使っていますので、サラサラして軟らかすぎて、初心者が楷書を書くには適しません。安いものを何種類も使いつぶす方が勉強になります。
そして、筆だけにこだわるのは無知の極み。硯や墨にも目を向けてください。
墨は、磨(す)らないならば、墨池(ぼくち)というものを買ってきて墨を入れる容器として使ってください。陶器かプラスチックで出来ています。もともと、「墨池」とは、硯の墨を溜める深い部分のことを指します。
磨るならば、磨った後、墨池に移し変えて書きましょう。
硯は、固形墨も削れるくらいのヤスリなのです。筆も削れて傷んでしまうのは当然です。墨池は、筆でさわっても筆は傷みません。ちなみに、小筆も同じことが言えます。筆がすぐ傷む人は、硯で丹念に墨をつけたり落としたりしている人ではないでしょうか?
墨液は、標準、中濃墨、濃墨から選んでください。中濃、濃墨は適宜水で薄めて使います。呉竹、墨運堂、開明、古梅園がメジャーなところでしょう。 |
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