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* 自作石鯛ストリンガーが出来るまで(情報公開) *

 

骨折により、釣りに行けない悔しさを紛らわすために、ストリンガーを作ってみました。石鯛が釣れてしまった(特に朝一で)場合、どうすればいいのか?この問題で、夜も眠れません。睡眠不足解消の意味も兼ねて、、、
釣具店のストリンガーや、釣りHP(Thanks Motooka-san)を参考に、自分なりの、石鯛用を作成しました。まだ石鯛を釣ったことがない私として、考えられる場合を想定して作りましたが、ベテラン石物師の皆さんで、クククッ、こんなんじゃ使えねえよ!と、笑っている方。是非、アドバイスの程、宜しくお願いします。

 

[材料]

No

部品名

単 価

金額

購 入 店

PVロープ 8φ 10m

6円/10cm

600

ドイト(荷物ロープコーナー)

ステンレスワイヤー 2φ 2m

14円/10cm

280

ドイト(ワイヤーコーナー)

ステンレスワイヤー 1.5φ 1.5m

11円/10cm

165

ドイト(〃)

ワイヤー端末金具 2φ用Al

袋売り

320

ドイト(〃)

耐油ホース 内径3φ

7円/10cm

140

ドイト(園芸・ホースコーナー)

ダルマスリーブ(1.5φ用)

袋売り

380

J州屋(石物コーナー)

スナップヨリモドシ(大型)

袋売(3ヶ入)

280

J州屋(サルカンコーナー)

フロート(スナップ付き)

500円/個

500

J州屋(パッカンコーナー)

ストリンガースナップ(小魚用)

袋売(6ヶ入)

600

J州屋(ペンチ、金具類コーナー)

合  計

3265

 

 

[作成]

さあ、部品を集めたら、はやる心を抑えて作り出しましょう。

その前に!釣り道具店で売っているストリンガー類をじっくり観察して、使われているワイヤー類の太さ、長さ、仕上げの仕方(ワイヤー端末の処理方法にどんな部品が使われているか?等)、ストリンガーのスナップ間の固定(透明なチューブでをワイヤーに被せ、間隔を設定している物がありました)、設定など、しっかり覚えてから部品を集めましょう。釣具店でダルマスリーブを買ってしまいましたが、ドイトでも売っていましたので、このようなミス(価格差がかなりある)をしないように、足繁く通ってチェックすることが必要です。石鯛釣りの場合は、メッタに使われない代物ですからおもりのようにすぐ無くなってしまう事はありません。ですから、家に飾れるようなエレガントさと、良い仕事が必要と思われます。

〈Step1〉石鯛に引っかける(エラから口に通す)部分を作ろう(正式名称は?)

1.5φのステンレスワイヤーを、自分が釣る魚のサイズ(エラから口に通して輪が作れる長さ)に切って、両側にダルマスリーブで固定用の輪を作る。私は3個分、いろいろなサイズで作りました。この両側の輪を、スナップヨリモドシで止めるわけです。

〈Step2〉幹となるワイヤーの成形

2φのステンレスワイヤーの片側に、ワイヤー端末金具を使って輪を作ります。この部分は、ストリンガーの終端となるため、スナップヨリモドシを通しておくと良いでしょう。右写真参照

〈Step3〉ストリンガースナップの間隔の設定

これで、終端部にストリンガースナップが付きましたが、その上のスナップまでの間隔を、どうやって固定させるか?(素人なので、固定しないといけないのかという、大元の理由はわからない)販売品を確認したところ、チューブで、固定しているようです。ドイトの耐油チューブが、固くて丈夫そうなので、これを利用してみました。2φのワイヤーに、チューブを通し、〈Step2〉で輪を作って折り返したワイヤーのあまりを、このチューブに入れてしまうと、綺麗に仕上げられます。チューブの長さで、スナップ間の間隔を設定することが出来ます。頭良いでしょう!!

〈Step4〉中間のストリンガースナップの処理

チューブを通して、スナップヨリモドシを通し、次のチューブを又通す、、、これの繰り返しで、固定されたスナップが出来ますが、チューブの外径と、スナップヨリモドシのヨリモドシリングの径があまり変わらないので、チューブがリングを通ってしまう可能性があります。これではいけないので、ワッシャーを両側にかませました。従って、耐油チューブ、ワッシャ、スナップヨリモドシ、ワッシャ、耐油チューブの順で通します。ワッシャは、どなたの家庭にもある、トランジスターを、基板にねじ止めするときの絶縁用ワッシャを、使用しました。もし無い場合は、プリント基板用の孔明けドリルで使われる”ドリルカラー”を使うと良いでしょう。

〈Step5〉幹ワイヤーのTOP部分の処理

自分の欲しい数だけ、上記の方法でスナップヨリモドシを固定した後は、幹ワイヤーのTOP部分の処理です。最後のスナップヨリモドシの上に、チューブを通しロープと接続する部分の輪を作ります。2φ幹ワイヤーを長めに折り返し、ワイヤー端末金具2個を使用し、間隔を置いて固定させます。このとき、ワイヤーの余る部分を、チューブの中に入れられるよう工夫すると、綺麗に仕上がります(ワイヤーのほつれ部分で、指を怪我します)
フロートにはスナップが付いているため、ワイヤーとロープの間に接続しても良いのですが、強度的には、ロープと幹ワイヤーは直結にした方がよいので、フロートのスナップを利用し、後付けにすることにしました。この方が、簡単にフロートの交換もできます。

〈Step6〉トッピング

これで完成しましたが、ストリンガースナップ(小魚用)を付けておけば、石鯛の他、小魚等にも使用できると思い、これも用意しておきました。

 

[考察]

作成の後、いろいろ反省する部分がありました。

・ワイヤー等は、10cm単位で売っているので、必要な長さのみを買えば、更に安くなる。
・幹ワイヤー、魚を止めるワイヤーの長さなどが、実釣の経験がないので、全くわからなかった。
・釣り道具店で売っている物と外観的には大差ない仕上がりであるが、値段的にも大差がない。(でも自作は楽しい)

残るは、自作ストリンガーの実力の確認のため、実際に使えるようにがんばるしかないようです。

作成に当たっては、「磯に行こう」作者本岡氏のHPも参考にさせていただきました。ここに、感謝の意を表します。

【追加改造】

980825
本稿の掲載後、本岡さん、石心竿さんより、フロートの浮力が足りないのではとのご指摘を頂きました。有り難う御座います。メロン大のフロートが必要であること。そのフロートでも5キロを超える石鯛だと潜っていってしまう。以上の貴重なご指摘を生かし、先日の釣行時、海でまさにメロン大のフロートを拾いました。らっきー!! 港の裏などで、漁具屋さんがあります(小湊港でも見つけました)。釣行時にちょっと探してみては?

皆さんも、フロートの浮力には十分な注意をお願いいたします。

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