影タマット・外法使いについて
影タマット・外法使いについて
カルシファード独自の「影タマット」と「外法使い」について解説します。
影タマット
「影タマット」について解説します。
影タマットの詳細についてはルールブックとリプレイ下巻の追加・選択ルールをご覧ください。
影タマットとは
戦の神、賭博と盗賊の神、犯罪者の神と三つの顔を持つタマット神。三つの顔をもつタマットもその影は一つ。その影は三つのすべてを併せ持つ存在です。
私達の感覚でいうところの「忍者」を想像してください。詳しくはリプレイ下巻の追加・選択ルールをご覧ください。
影タマットはいくつかの集団に別れています。同じ「里」に住み、技を代々継承してゆきます。この集団を「衆」といいます。
影タマットにとって、上位のものの命令と「衆」の掟は絶対のものです。裏切ったり掟を敗ればそれは「死」を意味します。
影タマットの種類
影タマットにはその役割によっていろいろな種類があります。
- 頭領:「里」のすべてを支配し、「衆」を率いる立場です。代々引き継がれるものですが実力によって奪われることもあります。cpは200以上です。
- 中頭:かなり独立した裁量の許される影のエリートです。いわゆる「上忍」です。cpは100〜200程度で、中にはそれ以上のものもいるでしょう。
- 下頭:数人の部下率いるチームのリーダーです。中間管理職といったところです。いわゆる「中忍」です。cpは75〜150程度です。
- 端者:得意技は一つくらい、使い捨ての歯車です。いわゆる「下忍」です。cpは75程度です。
- 待ち影:正体を隠して街や村に住み、情報収拾や時期が来たら暗殺、テロ活動を行う影です。
- 抜け影:掟を破って「里」から抜けた影タマットです。裏切り者として常に狙われることになるでしょう。いわゆる「抜け忍」です。
- はぐれ影:なんらかの原因で「里」を失った影タマットです。身に着けた「術」を売りに傭兵や用心棒になることがあります里の復興を目指して行動することになるでしょう。
影タマットの戦い
彼らは任務のためなら命を惜しまず、敵を油断させるためなら平然と仲間を殺します。
彼らは独自の武術や武器を工夫します。その技は武戦士の技に比べると、不意を打ったり、非力なものでも扱えるようになっていることが多いでしょう。技は同じ「里」のものか、ともに仕事を果たす仲間以外に空かされることはめったにないでしょう。
彼らは独自の刀術、素手格闘術をもちます。火薬や毒を作り出すものもいます。
刀術は完全に独自のものから、流派に属しているものに似たもの、ある流派から技を盗んだものなどがあります。
素手格闘術は「空手」や「柔道」のようなものです。独自の格闘動作を身につけている場合もあるでしょう。
影タマットは命と引き換えに最後の行動を行うことができます。己の任務を果たすため、仕込んでいた最後の行動をとるのです。詳細はリプレイ下巻を参照してください。
影タマットの「術」
影タマットは「術」と呼ばれる技を用います。「術」とは影タマットの使う技の総称で、独自の武器であったり、独自の武術であったりします。
彼らは鍛え上げた肉体や技術、工夫された武器、道具を用いて「術」を使います。中には「念い」の力を持って火をおこす、風をおこすなど、現実を改変させる力を持つものもいます(「凶念使い」といわれます。魔法や超能力のようなものです。この力によって発生したものを「術」に使います)。
「術」は通常、武器による攻撃なら能動防御できますし、(防御の成功率を下げるためいろいろな工夫をします)薬物や暗示による「術」は生命力や知力、意思で抵抗できるものです。
「術」を構成する技には系統があります。この系統は「影闘法」と呼ばれます。リプレイの下巻ではこの「影闘法」を組み合わせて「術」を作る方法が記載されています。しかし、このルールは複雑ですのでNPCの技を作るときはこのルールにのっとる必要はありません。
NPCで影タマットを作るときはルールはあまり気にせず、特殊能力や特殊武器、格闘動作の一種として、「術」を作ってください。リプレイ下巻の「影闘法」はとてもよい参考になるでしょう。マーシャルアーツの格闘動作、百鬼夜翔の妖術や妖力なども参考になります。
影タマットの武器
影タマットは独自の武器を使うことができます。普通こういった武器は「衆」で数種類伝わっているだけです。
代表的な武器は「影刃」と呼ばれるカルシファードブレードの一種(データはリプレイ下巻を参照)と、投擲剣です。投擲剣は「衆」によって形が異なり、「衆」の識別に用いることができます。
このほかにもいろいろな特殊な武器が存在します。一部はリプレイ下巻にものっています。
影タマットを作るときには是非自分でこういった武器を考案し、データを作成してみてください。
影タマットの格闘動作
影タマットは独自の武器を用いて独自の格闘動作を編み出していることがあります。
「里」や「衆」あるいは個人によって様々な格闘動作を考え、作成することができます。「術」の一種としてもいいでしょう。
いろいろな格闘動作が存在します。一部はリプレイ下巻にものっています。
影タマットを作るときには是非自分でこういった格闘動作を考案し、データを作成してみてください。
特異体質
影タマットの中には血を濃くしたり、特別な薬を飲むなどして特異体質を作り上げることがあります。特異体質をもつものは化け物扱いされることでしょう。
いろいろな特異体質が存在します。一部はリプレイ下巻にものっています。妖力やマンガ的な特徴を参考にするといいでしょう。
外法使い
「外法使い」について解説します。
外法使いの詳細についてはルールブックとリプレイ上巻の追加・選択ルールをご覧ください。
外法使いとは
その昔、銀の月の種族が行った魔法による異貌の神の召還実験により、異界への扉が開きやすい特異点となってしまったカルシファード。異界より来る、そういった存在の大半はルナルの住人には理解できない存在でした。
しかし、中にはある種の契約を結べる存在もありました。銀の月の種族たちはこれには関心を抱きませんでしたが、人間達はそれらの力を借りる法則を確立。弟子を通じて連綿と秘術を伝え続けてきました。
彼らは「外法使い」と呼ばれました。彼らは異次元存在である「外法鬼」を駆使し、超常の力を操ることができます。
「外法使い」になるには「外法鬼」と共感できる特異な精神構造と異次元存在との共振に耐えられる体質が必要です。この体質は外法使いどうしならば「なんとなく」見分けることができます。
大半の外法使いは、こういった体質のものを見つけた場合、力や薬、魔術や外法鬼を用いて絶対服従の弟子とします。ごくまれにまっとうな良心をもった外法使いもいます。彼らは体質を持ったものを弟子とし、外法使いになるための技術を授けます。
外法使いになるのは人間と黒き月の種族です。まれにドワーフやビジュラなど、他の種族の外法使いも存在します。
大半の外法使いは「外」の世界に触れすぎたため、この世界の倫理や論理を失っています。まれに正常な精神をもった外法使いもいます。
普通の外法使いは幼いころから訓練を始めます。十代以降に訓練を始めてもたいした外法は使えません。そのためほとんどの外法使いは信仰をもちません。武戦士であることもないでしょう。
「影タマット」の「里」に生まれた外法使いは影タマットとしての訓練と外法使いとしての訓練を受けます。彼らは「術」と「外法」の両方を身につけることになります。
外法使いの戦い
普通、一人の「外法使い」は一体の「外法鬼」と契約をすることができ、それ以上の外法鬼とは契約できません。外法鬼は、契約を結んだ外法使いの命令によって世界に対して様々な影響を及ぼします。
外法使いが外法鬼の力を行使する時は外法鬼の姿が外法使いと重なるように浮かび上がります。
外法鬼の行使する力は魔法や超能力のように世界に影響を及ぼします。外法使いはこの力を戦いに用います。
通常、外法鬼は実体を持ちません。外法鬼を倒すには外法使いを倒すか、外法鬼で倒すしか方法がありません。しかし、近年、外法鬼を物質と融合させ、実態化を持たせる手段が開発されました。この方法はひそかに広まっています。
外法鬼を実体化させる手段を持たない外法使いは、影タマットや傭兵を護衛役として雇うこともあるようです。
外法使いの「外法」
外法使いが外法鬼を使い、行使させる力を「外法」と呼びます。
「外法」は世界に影響を及ぼす力です。妖術のようなものだと思ってください。他者や物体に影響をあたえたり、自分自身の肉体を強化したりできます。
リプレイ上巻には外法の使い方についてのルールが記載されています。しかし、このルールは複雑ですので外法使いを作るときはこのルールにのっとる必要はありません。
外法使いを作るときはルールをあまり気にせず、特殊能力の一種として、「外法」を作ってください。百鬼夜翔の妖術や妖力などが参考になるでしょう。面白い「外法」を考え使ってみてください。
外法鬼の実体化
外法使いの一部には外法鬼を実体化させる方法を知っているものもいます。
この方法についてはリプレイ上巻を参照してください。なお、外法鬼をデザインするとき、リプレイ上巻には12種類の外法鬼と実体化したときの能力が記載されていますが、これを無視してもかまいません。特殊能力などを備えさせてもいいでしょう。自由にアレンジして面白い外法鬼をデザインしてください。