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マモノと♪ワールド


―マモノについて― 

やあ、ボクはマモノ博士。今からマモノについての説明をするよ。
マモノは昔からこの世界に存在していて、人々に親しまれているよ。その姿は多種多様で、伝承や神話に出てくるような幻想的なものから未来のSFにでてくるロボットのようなものまで千差万別!
でも、普通の生物にそっくりなマモノはいなくて、みんなそれらをデフォルメしたような姿をしてる。
なんでそんなのかは様々な諸説、学説があるみたいだけど、今だ謎に包まれてるんだ。深層意識のあやふやな形に似せているんではないかっていう説もあるみたいだけどね。
マモノは魔法物質っていう異次元の物質で構成されているっていうのが、今の常識。
それがどんなものなのかよく分かってないらしいんだけど、魔法物質はそれぞれに意識があって、それがこの世界の住民とコミュニケーションするために形になる“ゴブリン現象”がマモノの正体だってのが学会の説で有名。
どのマモノも砂糖を好んで食べて塩を嫌って近付かないのが魔法物質の特性なんだって。
だから、車道にはマモノが入ってこないように塩が撒かれたり、いろんな工夫をしてるんだ。
マモノは波長の合う生物と同調しないかぎり、実体化して出てくることはないのがマモノ学会の定説なんだけど、最近になって都市部でマモノを多く見かけるようになったんだ。
しかも、そのマモノは生き物と同調していないのに実体化しているって報告があがったらしくて、学会の人たちはどうして実体化しているのか大論争が起きてるんだって。
誰とも同調してないマモノをボクらは野良マモノって呼んでる。とは言っても、よっぽどひどい悪さをしない限り野良マモノはスルーされるんだけどね。野良マモノは何かに満足すると元の世界に戻るみたいなんだ。
野良マモノ異次元返還手続きをすれば、悪さをするマモノにはバトルすることで満足させて元の世界に帰ってもらうっていうことができるみたい。

  • マモノの共通特徴
    • 何かをデフォルメした姿である。
    • 砂糖が好きで、塩が嫌いである。
    • 普段は異次元にいるが、同調するとこの世界にやってくる。

マモノ登録

マモノが同調してる相手とは特殊なつながりを持っていて、お互いの気持ちがなんとなく感じ取れるみたい。
そのせいか、同調してる相手がそのマモノの保護者になることが多いみたいだ。
現代ではマモノに個体識別番号を付けて登録を行うことが義務になってるんだ。マモノの魔力の波動は個体でそれぞれ違うから、それを魔力バーコードリーダーで識別、個別に登録してる。
保護者は市役所の環境計画課にマモノ鑑札(識別番号やバーコードが記載された札)を3000円で受付してるからマモノ登録しに行くんだ。
住所が変わる時は1500円かかるみたい。マモノ鑑札は渡されるんだけど、努力義務って言われてるから、つけない人が大半だよ。

隠された世界観

 実は、都市部に使われているオリハルコンが野良マモノを実体化している原因です。保護者に同調しているマモノが遠くに離れても実体化していられたり、野良マモノが存在したりしているのは都市のオリハルコンと同調しているからです。
ただし、これについてはまだだれもオリハルコンが原因だと気付いていないことに注意してください。これは、オリハルコンが普及したのと、マモノが増えた時期が異なるからです。


―間物戸市について―

 最近、新興住宅地として開発が進んでいる市。南に海。北に山。その間にはいくつか川が流れています。
 中心街には様々な施設があり、総合レジャーランドといったものもありますが、少し外に出ると自然豊かな光景が目に入ります。
 名物はマモノまんじゅうで、いたるところでマモノを見ることができることから、マモノ目当てに観光する人もいます。そのため、市でマモノを使った町興しを企画しているそうです。
 間物戸市には、間物戸中学校、羅伊葉中学校などたくさんの中学校があり、間物戸地区はマモノ大会でも激戦区のひとつとして有名です。

古賀文二  こが ぶんじ

間物戸市の市長。40代のおじさん。マモノを使った街のPRを模索している。


―間物戸中学校について―

 今年新しく出来たばかりの公設民営(第3セクター)型の珍しい中学校です。全国から編入試験を経て生徒が集まっています。
 自由・感動・立派を校訓に次代の世界を担う子どもを育成しています。クラスは科によって分けられていて、1〜4組が普通科。5〜6組が特進科。7〜8組が体育科。9〜10組が芸術科になっています。
 1000人を超える大所帯の学校なので、同じ科でも知らない人がいるのはよくあります。

朝ツ沼 問治 あさつぬま といじ

 間物戸中学校の理事長。60歳をとっくに過ぎていますが、背筋はピンと伸び、老紳士のような格好をしています。
 理事百人衆を束ねる実力者であり、孤児院を経営しているなど、財源やコネが謎です。

理事百人衆

 理事運営を務める百人衆。ほんとに百人いるのかは不明。

中神 カナエ なかがみ かなえ

 間物戸中学校のマモノ研究部の顧問。副顧問は複数いるらしい。
 サバサバしている押しの強い美人。珍しく、大人なのにリックというマモノの保護者。
 様々なコネがあるらしく、野良マモノ異次元返還手続きなどを市役所から即座にもらうことができるなど、謎めいた先生。
 専門は英語でマモノについての論文を和訳していたりするとかなんとか。


―羅伊葉中学校―

 間物戸中学校の近くにある公立中学校です。これといった特徴はありません。平均学力的には中の上です。しかし、マモノ愛好家の中ではこの中学校は有名です。全国四強のひとり有屋玲都とデウスの強さはマモノ大会の中でも桁外れだからです。

相模成男 さがみ なるお

 羅伊葉中学校のマモノ歴史部の顧問。40超えたお人好しなおじさん。なにかと世話好き。

有屋玲都 ありや れいと

 羅伊葉中学校のマモノ歴史部のエース。口が開けば悪口ばかりだが、実力はある。全国四強のひとり。


―反マモノ団体 Aatigoblin-Organization AGO いわゆるアゴについて―

 マモノがいること自体に反対はしないが、マモノの急増している昨今、あまりにマモノと交流しているものたちがいることに懸念を覚えている団体。
 今まで通り、マモノとは少し離して暮らすことがよいとする。マモノと触れ合うことはまだ許容範囲だが、マモノの保護者のような存在はよくないと考える。
 マモノブームによる保護者の急増をなんとかして食い止めようとしている。

グレゴリー=マッケンジー

アメリカ人。AGOの創始者でゴブリン現象を論理的にまとめた研究者たちのひとり。

音貝 秋彦 おとがい あきひこ

 AGO間物戸支部長。立派なけつあごで、あごさんの愛称で知られている。超ロボット好きで、マモノブームによって家庭用ロボットの普及が遅れていると嘆いている。
 試作ロボットを出すのが好きで、ロボットの説明をうだうだする。マモノ保護者を目の敵にしており、マモノをどうにかして保護者から離せないか考えている。
 マモノ対策計画の一環として、マモノに対してプチロボで勝負するため、市役所に願い出たら、プチロボは市役所でマモノ認定された。天才ではある。
 「マモノ保護者が増えてしまっては、ペットロボット愛好者が減ってしまうではないか!」


用語集

オリハルコン おりはるこん

 20年前に折貼博士が発見した物質です。素材に少量これを混ぜることでとても堅く軽くなる夢のような物質です。そのため、都市部ではこれを塗装や建築物に使っています。間物戸市ではほとんどの地区がこれを利用してあります。
 実は、オリハルコンは魔法物質に干渉しやすい性質を持っています。そのため、オリハルコンが多い地域ではマモノが多く存在します。しかし、このことを知る人は今はまだいません。

野良マモノ異次元返還手続き のらまものいじげんへんかんてつづき

 野良マモノを元の次元に戻すときに必要な手続きです。これをせず勝手に元の次元に戻すと怒られます。市役所で申請できます。野良マモノは何かに満足すると元の次元に戻ります。戦って負けることでも満足するようです。何故かは不明です。

魔法物質 まほうぶっしつ

 マモノを構成する異次元物質です。集まることで多次元に影響を及ぼすとされています。詳細は不明です。一説では、魔法物質は個々に意識があり、この世界のことについて知るため寄せ集まって集合体となったものがマモノであると言われています。
 また、マモノ以外の形でアプローチするようなこともあるようです。この魔法物質を探知することを総じてマモノ探知と言います。

  • ゴブリン現象(Goblin-Phenomenon)とは、魔法物質が集合してこの次元に干渉することの総称です。