ドラゴンライダー世界観
ながーい前口上
世界はまだ広々としており、人の知る地域がわずかだったころ。中世の世界。幻想の生き物たちが山間に棲むものの、人々は活発に交易をなしている。主に色素の薄い種族が多く住んでいるが、南方の人々は若干黄色い肌をしており、他の種族もいる。また、森の妖精など亜人も多くすんでおり、それぞれ独自の文化を同じ国の中で保っている。
オーレシア平原(エスティア平原)、幸豊かな平原で南方に霊峰アトラを要する飛竜山脈がある。そこの人は独立心豊かなアトラス、ハイランダー、ドラゴ、そのほかのドラゴンライダー他。大陸最強の生物、竜が棲息している。アトラスは10歳で竜の卵をもらい、それを無事かえして生涯の友としたとき一人前となる。ハイランダーは15歳になるとドラゴンの巣へ行く。彼らの間では、自分と共感した竜をつれて生還したものが一人前とされている。そしてドラコは、ドラゴンにつかまり育てられた者。彼ら3種類の人々はドラゴンライダーと言われ、アトラを守る騎士となる。
東の地。どこからかやってきたエスティア王が巨大な王国を創り、この地域の統一を目指し始めた。すでにあったオーレシアにはエスティアに対抗するためアトラに併合をせまる動きができ、アトラはそれを跳ね除けていた。アトラの民は、経済的に東の国々と隔絶され、商機を、仲間を、そして新天地を山の向こうへもとめ始めた。だが、山を越えられるのはドラゴンライダーだけだった。
地理
簡易のマップ(縮尺不明)
- 地理・自然
- オーレシアやエスティア以外は、まったく知られていない地域が多い。それは、飛竜山脈も同様である。
- オーレシア平原(エスティア平原):飛竜山脈北東の幸豊な平原。
- 国により呼び方が異なる。アトラで呼ばれる時はどちらでもよいがオーレシアが多い。
- その名の通り竜や幻獣のすむ山々。その中央部は高く、北東と他の地域を隔てる。
- 幻獣や特殊な生き物が多い。また、特産の鉱物や産物があり高値で取引される。
- その自然と高度により、幻獣以外で山を越えるのは相当な困難となる。
- ぞっとするような自然や遺跡の宝庫。亜人の部落や小規模な部落が点在する。
- 空飛ぶ岩があるとかないとか。
- 遺跡やさまざまな特産品があり、アトラにとっては重要な収入源ともなる。
- 古代遺跡などが存在し、遊牧民以外にも街や国が点在しているが、飛竜山脈の東ではあまり知られていない。
- 遠くには、飛竜山脈ほどでなくてもぞっとする自然があるかもしれない。
- 国々・地域
- 北東の三カ国(オーレシア、エスティア、アトラ)以外は、GMとプレイヤーが完全に自由にして良い。
- よほどの変更がなければ、3カ国についても好き放題GMとプレイヤーはして良い。ただし、エスティア王国に関しては、全土に影響することは避けてほしい。また、アトラも後々のセッションができなくなるな事態は避けてほしい。
- 文化は一般的中世をイメージしてください。場所によっては強い差別などがあるでしょう・・・。アトラでも「若干」ですが、(地位も何も持たない)女性が差別されており、それに対抗しようとする人々も出ています。
- エスティア王国
- 地域統一を目指すアトラ北東の王国。どこからこの地域に広がってきた。
- 王は、国では天の神の血を引くとされる。
- 大型、中型の飛空艇などの飛行機械、魔法使いや新型バリスタを持つ
- アトラを併合しようとし、小競り合いがときどき起こっている。
- 社会体制は強権的なヨーロッパの王国や中世中国をイメージ。人々の権利や状況もそれに近い。
- NPC
- フローラ・ベルモンド 絶対的なエスティアの女王
- 王権神授説を唱え国力を増強。
- 人気は高いが、政治家として反乱には容赦しない一面も持つ。
- 王女は幻獣は脅威をみなし、殲滅を考えている。
- フローラ・ベルモンド 絶対的なエスティアの女王
- オーレシア諸公国
- アトラ北東の公国の集まり。エスティア王国と対立している。内情は、お国柄も含めててんでバラバラ。各国の合議で一致した方向性を出そうとしているが・・・。
- 雑多な国々の塊なので好き放題してかまわない。内戦もある。
- 平原に住む少数のドラゴンや、小型飛行艇を持つ。
- 政治体制もてんでバラバラ
- アトラ
- ドラゴンライダーにより大国に対抗している飛竜山脈の町(一応国)。独立心旺盛
- 厳密には中心である「セントアトラ」と、周辺の衛星町、砦の複合したもの。
- 街中で石を投げればファンタジーな生き物(質はピンキリ、家畜から幻獣まで)に当たる。インドの牛レベルで町に幻獣は入れる。
- 一般幻獣語を母語にする生き物「幻獣」も人間の相棒として扱われる。
- 逆にドラゴンライダーがいなければ、他国に飲み込まれる可能性大。
- 割とお国柄自体はのどか。人口は数千。有力者の評議会による合議制。
- 近隣諸国の中でも割と現代的な気質がありますが、若干中世的差別もあります。二等市民/女性などです。
- 二等市民/女性はライダーの女性は当てはまりません!少なくとも人間の大人であれば、性以前にライダーとして認識されます。
- 現在(PCが)絶賛、女性人権問題に取り組み中。
- 一般幻獣語をしゃべらなくても、特殊な生き物が多い街。亜人もいる。
- 産業は、牧畜・飛竜山脈の特産品、そして飛竜山脈向こうの各種特産品。
- ライダーは、特産品を持ってくる交易役と街の防衛役を果たしている。
- NPC
- グレイ・ネリオール(ライダー) カレイド(ドラゴン) PCの上司
- アトラ評議会の議員もつとめる最高位のドラゴンライダー。65歳の老騎士。
- セントアトラ直近のグレイ領の管理者。
- ドラゴンライダーの元締めの一人。PCたちをまとめる。
- カレイドは、赤い火を噴く典型的でかつ他より強力なドラゴン。文句を垂れつつグレイを信頼するまじめな正確。
- PCたちより地位が上で、彼の依頼は命令となる。
- 「厳格な老騎士」を演じている、趣味人。ときどき職権乱用?(禿に聞く薬探索依頼ほか)
- PCにほかのライダーや、下記のレイの世話を頼むことも。
- グレイ・ネリオール(ライダー) カレイド(ドラゴン) PCの上司
- レイ・クラウドテール(ライダー) ミストラル(ドラゴン) アトラの伝令
- アトラ出身のPCたちとは幼馴染とある。ライダー仲間。
- 16歳のライダーと相棒の若い高速ドラゴン。人懐こく明るい。
- そろってグレイに拾われ、彼を爺さんのように慕う。
- 冒険好きで、アトラにおける伝令役の一人。特にグレイの伝令を買って出る。
- 飛竜山脈とその外まで脚(てか翼)を伸ばす。
- PCへ儲け話として遺跡の情報を渡すことも。珍宝(武具含)の店を開きたいらしい。
- 能力はけっこう優秀だがトラブルも多い。頼みごとも多い。
- ナルホ族
- アトラ西方の遊牧民。立場も何もかもそれぞれ。
- 基本は部族単位で遊牧生活を行う。ラクダから馬まで使うが、遺跡の情報や特産の酪農製品、毛皮や遠い西の国の産物などをアトラに向けて商う。買えるのはドラゴンライダーだけだが。
- 彼らのすむ地域には怪物がでることもあり、アトラとドラゴンライダーに依頼をすることもある。むろん、それを聞いてくれるライダーが来てくれればだが。
- 亜人
- アトラなど一部地域には亜人がいます。人間のほうが圧倒的に多いですが。
- プレイヤーとGMが望めば、オリジナルの亜人種族を作成しプレイヤーとして利用できます。
- 良い設定であれば、公式としてウィキに乗ります。統括者に相談ください。GMはこれらの種族のことを考慮せずにシナリオを作ってもかまいませんが、設定として使えば面白くなるでしょう。逆に作成者は、これらの種族が常に意識されるとは限らないことに留意してください。
- ケチャム族(青いゴック作成)(詳細はリンク先。ただし、見なくてもセッションに差し支えなし)
- ケチャム語を話す、人より前から飛龍山脈に住む亜人。身長70cm程度。
- 部族単位で村を作り生活する。人間社会では社会的弱者/価値ある財産が多い。
- 人間社会との交流もあるため文明は同程度であるが、部族内での文化は浸食されていない。
- ドラゴンを最上位とする動物霊信仰であり、それが生活の根幹すべてをなす。
- ドラゴンとの共感をもつものは宗教的支配者階級となる。
世界設定
- 幻獣
- ファンタジーかつすごい生き物(笑)。定義はあいまい。一般幻獣語を母語とするものがそう呼ばれる。他の定義としては「知性ある文明なき生き物もしくは、強大な生き物」を用いる学者もいる。いずれにしても、知性も力もない動物のことを指すことは少ない(それらはファンタジーな生き物でも動物として見られる)。知力が低いものはルール上は動物として扱かわれる、高いものは扱えず精霊共感が利く。でも共に医療は獣医。飛竜山脈にわらわらいるが、他地域では棲息は限定される。SM3までなら、アトラなど飛竜山脈、大概の飛竜山脈の西側、オーレシア諸公国など多くの場所ではインドの牛のような大胆さで町に入ることが可能。ただし大きさ的に3だとちょっと狭い。
- 飛空船
- さまざまな風船のようなガスで浮かぶ生き物(幻獣というべきかどうか・・・)を利用し、帆で進む船。大きな国ではちょくちょくみられます。大概はそこまで飛行能力は高くありません。
- 技術レベル
- TL3。あらゆるものに適用される。個人的に上げることは可能。
- 魔法
- マナは並。学ぼうと思えば学べるけど、そんなにホイホイ魔法使いはいない。
- 交易
- 都市間の交易は活発。もっとも、国々の敵対関係により萎縮している時と場所もある。
- 言語
- 共通語として人間にとり大陸共通語、幻獣にとり一般幻獣語がある。
- 一般幻獣語は太古の言葉とも言われるが言語である以上学ぶことができる。
- アトラ周辺では、方言として以下のものがある。共通語を知らない地域もある。
- 南方語(飛竜山脈南方の一部で使われる。)
- ナルホ語(西方ナルホ族の言語)
- 北方言語群(オーレシア諸公国よりさらに北方から来たと主張する人々の言語
- ケチャム語(飛竜山脈先住民族ケチャム族の言葉)
より遠くの地域では別の言葉が使われていることもある。その言葉はさまざまな名前で呼ばれるが、場所と人種が一致していればおおむね同じ言葉となる。
PCの立場 ドラゴンライダーのライダーとしての仕事と立場
- リーダー格の地位レベルの高いライダーの監督を受けます。PCたちの場合、グレイです。グレイは、PCたちにとり「村長」のような立ち位置です。
- ライダーであるだけで、街の防衛から、未踏地域の開拓、珍しい交易品の輸送まで仕事とします。
- 酪農とかしていてもかまいません。そういうライダーもたくさんいます。
- 竜を持っているというだけでアトラの町の酒場や市から、依頼を受けます。大概、グレイを通されますが、通さないこともあり得ます。
- 騎士でも、商人でも、冒険家でもOK
- (主な)ドラゴンライダーの種類
- アトラス・・・・10歳で竜の卵をもらい育てる。孵して、竜と友になったら一人前。
- ハイランダー・・15歳で竜の巣へ。共感する竜を見つけて生還すれば一人前
- ドラコ・・・・・幼いころ竜にさらわれ(もらわれ?)育てられたもの
それ以外のパターンもあります。これは良く知られている三種類です。まあ、まとめてドラゴンライダーではあります。
冒険の導入や目的
1・アトラで依頼を受ける(レイやグレイからなどなど)
(一般的にはグレイの領地、グレイ領で受けます。セントアトラ横。)
・南方へ棲む場所を探す
・調べて財宝(もしくは同盟や仲間)をさがしてほしい
・商売
・次の探検隊のため地図を(その出来で、次の探検の成否決定)
2・旅に出た(理由は人それぞれ)
・南方のいろんな町(村?)へいきたい
・行き先で抗争にまきこまれる
3・アトラ防衛
報酬
セッション後、PCは金銭とCP報酬を得ます。
また、シナリオ中運が良ければアイテム報酬を得ます。
- CP報酬
- ライダー、幻獣それぞれcp(定例4cp、突発3cp目安)
- 仲間を採っている場合、ライダーとドラゴンのcpを自由に仲間に振り分け。
- ただし、最大でも片方のキャラクターの半分まで(つまり4cpづつなら2cp)
- 金銭報酬
- アイテム報酬あるなら200$
- アイテム報酬ない場合300$
- 財産Lvによる変動(初期所持金と同じ)あり。最大でも1000$まで。
- アイテム報酬
- 旅先の判定で拾ったり、買ったりできたもの。
- GM設定のオリジナル品か、魔化品含む各種。ライダーはバブリーでも可。
- 売却できない物もあり。(店で「こーいうのはよくわからないんで」といわれる)
- 幻獣に有効すぎるものは出し渋ること。貫く刃2Lvの槍などは滅多にでない。
- 幻獣側が使用できる可能性がある場合、簡単に良いものは渡さないように。
- 旅先の判定で拾ったり、買ったりできたもの。
3.
- 追加「GM経験点」
- プレイヤーに配った経験点の「最低値-1」をもらえます。
- プレイヤーと同じく、ライダーと幻獣それぞれ用のものをもらいます。
- セッション記録を上げれば、それぞれさらに+1