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シナリオを作ろうinマツトキ

シナリオを作ろうinマツトキ

 典型的シナリオタイプ敵役について敵役のバランスなどなど。逐次更新予定。

典型的シナリオタイプ

 「マツトキ」の典型的なシナリオタイプを紹介します。ダンジョンシナリオもシティシナリオもどっちもいけます。トラベルシナリオをやってみるのもいいですね。
 ダンジョン、トラベルは独特な雰囲気が楽しめます。シティなら特色ある街を使って考えると面白くなるでしょう。(街についてはマツトキ地図マツトキ概要マツトキ雑記施設利用案内を参照してみてください。)

  • 失せもの探し

 猫探し、人探し、形見の品や高価な渡来品の探し物など。探し物ならお任せください(?)

 「広い街です、飼い猫や飼い犬だって迷子になるやも知れません。人だって迷子になるでしょう。この街が初めての方の道案内も承ります。街の外でもお任せください。もちろん渡来人のお方もどうぞお気軽に。
 それとも何かがなくなりましたか?形見の品を落としてしまった?輸入した高価な渡来品を奪われた?お任せください。お力になりますよ!」

  • 護衛

 豪商、商人、渡来人の商人などの護衛、商品護送。または近くの旗将、幕僚府のお偉いさんの警護など。個人、商人、飼い猫の護衛も承ります。

 「マツトキの近くも最近は物騒です。昔から山の近くにゃ鬼や野党が時々でますし、最近では開国だ、鎖国だで流血沙汰街もございます。マツトキは唯一、外に開いた港。あおりを受けないわけがございません。最近はちょいと大変なこともおきております…
 しかし、ご安心を。自警団には、武術の達人に魔術師様と腕の立つ連中がそろっております。下手な傭兵団の何倍も強かったりします。大切なものお守りいたします!街の中はもちろん、街の外でもお任せください!」

  • 鬼退治、悪党退治

 大頭鬼(ゴブリン)などの黒き月の「鬼」退治、野党退治や辻斬りなどの悪人退治など。鎖国過激派、開国過激派なんかも相手になります。

 「カルシファードの山には鬼どもの群れや性悪なやからが住みつくことがございます。最近は開国だ、鎖国だで流血沙汰もございまして、街の中に過激派の連中が現れることもございます。街の中にも辻斬りがでたこともございます。
 マツトキの安寧を脅かすやつらは自警団の敵でございます。鬼や悪党を見つけたらお知らせください!」

  • 遺跡探索

 カルシファードには銀の月に関係のある遺跡やこの地を去った、ご先祖<遥か人>の遺跡があります。新しく見つかった遺跡調査、再調査のお供など、ご協力いたします。

 「カルシファードにはその昔だされた美麗葬儀の禁令がありまして、それが続いて今でも盗掘が認められていたりするんです。銀の月にかかわりのある遺跡も多いですし、ご先祖様である<遥か人>の遺跡もありますね。マツトキの近くにも遺跡があるってうわさはよく聴きますね。探索には事欠きませんよ。
 我々自警団はそこらの用心棒にゃ負けないつわものぞろいです。遺跡探索の護衛もお任せください。」

  • 祭りの運営

 季節のお祭りの運営を承ります。豪商連企画のお祭りやフツミ神社のお祭り、神殿のお祭りなど。規模の大小を問わず、祭りの運営はお任せください。
※統括者もやったりしますがあまり気にせずお祭りを作ってくれてかまいません。季節の変化を楽しみ、めでたいことをみんなで祝う。これがカルシファードの心意気です。

 「祭りの運営ですか?もちろんやらせていただきますよ。なにせうちのサイガが祭り好きなものでねぇ。どんなお祭りでも承ります!」

  • 武術の試合

 武術の発達したカルシファード、訓練用の武器をもって武芸の腕を競うのもまた一興。出場でなく舞台裏を支えるのもよし。

 「試合のお誘いですか?うちの連中にも興味あるやつもいるでしょうなぁ。うちには流れ者も多いもので、ここらじゃ見られない武芸をこなすものもございますよ。
 あら?違う?ああ。運営でございますか。もちろん承らせていただきます。」

  • 魔法の品の暴走

 カルシファードは銀の月の影響の大きな国です。銀の月の魔法に関連した品物が暴走することもあるでしょう。また、カルシファードでは珍しく、魔法の品にお目にかかる機会の多いマツトキ。輸入された魔法の品が暴走することがあるかもしれません。

 「なにぃ?遺跡から掘り出された魔法の品が暴走して化けものがあらわれたぁ?!分かった、すぐ行く!自警団に任せときな!」

  • 異界より来る…

 その昔、銀の月の種族が行った魔法による異貌の神の召還実験により、異界への扉が開きやすい特異点となってしまったカルシファード。何かの拍子に遺跡の封印が解け、名も分からぬ異界より侵略者が現れる。

 「なんだありゃ!外法か?しかし使い手が見当たらんな…
 ええい!お前らあいつを何とかするぞ

敵役紹介

 PCの敵役を紹介します。敵役を考える時の参考になったら幸いです。

人間の敵役

 カルシファードで敵役となる人たちについて解説します。

  • 山賊、海賊、野党、ヤクザ、チンピラetc...

 要するに悪人です。徒党を組んで弱者を攻撃するのが常です。中にはすっかり誇りを失ってしまったサスライが混ざっていることも…

  • テロリスト

 国の一大転換期を迎えているカルシファードでは、武力を用いて国の向かう先を自分達の思う方向に向けようとするもの達もいます。
 マツトキには「開国」の考えを持つ商人が多く、「鎖国」を唱えるテロリスト(鎖国過激派)の攻撃対象となっています。また、マツトキには大陸、半島との交易のため、外国の要人や、幕僚府や近くの封領の要人がやってきます。渡来人や「開国派」の幕僚府要人を狙う「鎖国過激派」、「鎖国派」の幕僚府要人を狙う「開国過激派」がマツトキでテロを行うことが考えられます。
 彼らは自警団の敵として立ちはだかることになるでしょう。
 武戦士や過激思想をもつ魔術師、武戦士などに雇われた影タマット、外法使い。傭兵などいろいろな人が所属する可能性があります。

  • 辻斬り

 何か目的を持っているのか、それとも理由なき人切なのか。カルシファードには昔から往来で人を切る辻斬りが出没していました。理由も様々、狙いがあることも、無差別なこともあります。
 平和を脅かす辻斬りは自警団の敵となります。

  • 用心棒、傭兵

 富をもった敵に雇われた腕に覚えのあるもの達です。
 貧乏ゆえ、生活に困ったサスライや武芸者がなります。金で雇われたもの達です。敵の財力如何では、場合かなり腕の立つものもいるでしょう。

  • 影タマット

 一つの「衆」が旗将などの権力者に使えている場合と、様々な理由で里が滅び、傭兵として力をもつものに使えている場合があります。
 影タマットについてはこちらを参照してください。
 誇りに縛られない彼らはかなりの脅威となるでしょう。

  • 外法使い

 外法とは様々な「外の」世界にすむ住人である種の契約を結べる存在をさします。人間や黒い月の種族がこの力を使います。ごく少数ですがドワーフやビジュラにこの術を使うものもいます。影タマットにもこの術を使うものがいます。
 傭兵として雇われている場合が多いでしょう。影タマットの中にこの力を使えるものがいる場合もあります。
 外法使いについてはこちらを参照してください。

  • 悪徳商人

 利権をむさぼる悪徳商人といえば時代劇の悪役筆頭です。
 マツトキの悪徳商人は、自警団にとっては雇い主である場合があり、手の出しにくい相手ですが、手を出してはいけない相手ではありません。
 豪商連の間の仲は良好なものばかりではありません。互いを蹴落とそうとしている豪商達もいます。悪事を働く商人を自警団が裁いても悪事の証拠があれば咎められることはないでしょう。
 彼らの武器はその「富」です。強い傭兵や用心棒を雇っている場合が多いでしょう。
 たまに渡来人の悪徳商人もいます。マツトキの港は広く、警備が行き届いているとは言いがたいでしょう。そのため、密輸入、麻薬売買、人身売買などがおきているかもしれません。
 彼らの武器もやはり「富」です。傭兵には渡来人の傭兵やウィザードもいるでしょう。お抱えの傭兵隊がいるかもしれません。

  • 他国の工作員

 カルシファードの内乱一歩手前の状態は他国にとってはチャンスといえるかもしれません。敵対している「トルアドネス帝国」はもちろん、半島の各国にとっても国土拡大のチャンスと写る可能性もあります。 
 マツトキは渡来人がいてもおかしくない街であるため、工作員にとって暗躍しやすい場所であるといえます。こういった工作員が敵となる場合もあるでしょう。
 こういった工作員には魔法や魔法の品をもつものがいるでしょう。カルシファードでは一般的でないこれらの力は自警団にとって大きな障害となるかもしれません。

異種族の敵役

 カルシファードで敵役となる異種族について解説します。

 「鬼」と呼ばれるのは黒き歪み月を信仰する種族のことです。なお、大陸とは違った呼び名が使われています。
 それぞれ呼び名は、大頭鬼(ゴブリン)、豚鼻鬼(オーク)、武頼鬼(ホブゴブリン)、大牙鬼(オーガー)、美王鬼(トロール)、海褸鬼(シルキー)です。
 カルシファードでは<悪魔>の出現率が大陸に比べ低い代わりにこれら「鬼」の出現率が大陸よりも多いといわれています。

    • 大頭鬼(ゴブリン):「外法使い」の力を持つものもいます。ソーサラーの力を持つものがいるのは大陸と同じです。
    • 武頼鬼(ホブゴブリン)、美王鬼(トロール):人間の使う刀術のような技を操るものもいます。(各種ルールブック、追加流派の技などを参考に格闘動作を自作してみたり、そのまま使ってもよいでしょう。)
  • 特殊な鬼

 カルシファードには他の土地では見られないような黒き歪みの月を信仰する種族が見られます。
 例としてルールブックには「ヒルコ」という種族が載っています。他にもいろいろな種族が考えられるでしょう。GMが自由に設定してしてください。(妖怪を作るつもりで作るといいかもしれません。)
 これら特殊な種族が見られる理由としては「外法」や「銀の月」の影響が考えられます。

  • 悪魔

 大陸に比べて少ないとはいえ、カルシファードにも悪魔はやってきます。基本的に通常のルナルと同じに考えてください。

  • 銀の月の種族

 カルシファードは銀の月の影響が他の土地に比べて大きいという特徴があります。
 カルシファードで絶対的な敵扱いとなる種族は他の土地とほぼ同じです。

    • 爬虫人:マダスカル島の南に大量に生息しています。マダスカルで人を襲うといったらこの種族です。マツトキやその近くにも海を渡ってやってくることもあるかもしれません。
    • <姿なきグルグドゥ>:明確な敵は沼沢種です。比較的湿潤なカルシファードでは大陸よりも多く見かけられるでしょう。

 翼人や「銀と緑の月の種族」は状況によって敵となることもあるでしょう。<多足のもの>は明確な敵とはいえませんが味方ではないというところでしょう。

  • 異界の化け物

 その昔、銀の月の種族が行った魔法による異貌の神の召還実験により、異界への扉が開きやすい特異点となってしまったカルシファード。異界から様々な存在が現れる可能性があります。(外法というのはこの異界から来るものの一部で、契約の結べるものをさしています。)
 中には異界の化け物が召還されてしまうこともあるでしょう。封印されていた存在が封印を破ることもあるかもしれません。
 妖怪のようなものと考えてください。百鬼夜翔のルールを用いて妖怪をつくってみてもいいでしょう。

敵役の強さ

 マツトキにおける敵役の強さはGMのやりたいものにもよりますが強すぎないくらいがよいでしょう。以下に例を紹介していきます。

 カルシファードでは基本的に人間対人間ならば同数くらいの敵役を配置するといいでしょう。化け物などは少数でPCの集団と戦わせるとよいでしょう。

  • 武戦士

 武戦士は用心棒やテロリスト、辻斬りとして登場することになるでしょう。武戦士にはかなり腕の立つもの(武器技能18LV以上)から、そうでないものまで(武器技能12LV以下)いろいろといます。戦いに身をおく武戦士は普通ベテランの戦士程度の実力(武器技能15LV前後)をもっています。

 注意したいのはカルシファードでは、双方に武戦士がいる時、一対一の状況になる可能性があるということです。武戦士の場合武器は基本的にカルシファードブレードでしょう。敵の刀技能は対になるPCと同じくらいが望ましいでしょう。(大体15LV付近になると思われます。)

 武戦士の敵役も流派の技を身につけているものがいます。刀技能が12くらいならせいぜい一つ、15くらいなら二つから三つ、それ以上なら三つ以上の流派の技を習得していることでしょう。(あくまで目安です。多い場合もあるでしょう。)
 適役の中にはPCの知らない流派を習得したものもいるでしょう。そういった流派についてはGMが自由に設定してください。

  • 魔術師

 魔術師はカルシファードでは珍しい存在です。とはいえ、まったくいないわけでもありません。過激思想を持ちテロリストになったものや、敵役武戦士や悪徳商人の相談役として仕えていることもあるでしょう。
 魔術師はルナルの世界における通常の魔術師として強さのバランスをとるといいでしょう。

  • 武芸者、傭兵など

 武戦士でない一般の人間の武芸者や傭兵は、テロリストの一味や用心棒、山賊などとして登場するでしょう。
 傭兵には雑魚(武器技能11LV以下)からベテラン傭兵(武器技能15LV以上)まで様々なタイプのものがいます。武芸者と呼ばれるレベルの適役になるとベテラン戦士程度(武器技能15LV以上)からかなり腕の立つもの(武器技能18LV以上)までいます。

 武芸者の中には一対一の正々堂々とした戦いを好むものもいます。そういったキャラクターの場合、敵の武器技能は相手になるPCと同じくらいが望ましいでしょう。(大体15LV付近になると思われます。)

 主に武芸者レベルのものには刀以外の流派を習得しているものがいます。武器技能が15くらいなら二つか三つ、それ以上なら三つ以上の技を持っていることでしょう。(あくまで目安です。多い場合もあるでしょう。)
 適役の中にはPCの知らない流派を習得したものもいるでしょう。そういった流派についてはGMが自由に設定してください。 

  • 影タマット

 影タマットは傭兵として登場することになるでしょう。彼らの大半は密偵や暗殺者として優れた能力を持っています。端者レベルの影タマットは強くはありませんが(武器技能13LV以下)、下頭以上のものは低くともベテラン戦士程度の実力はもっているでしょう(武器技能15LV以上)。

 影タマットは独自の武器を装備している可能性があります。また、「術」や独自の格闘動作、特異体質を持っているものもいるでしょう。詳しくはこちらを参照してください。

  • 外法使い

 外法使いは傭兵や敵の首謀者として登場することになるでしょう。彼らの「外法」は魔法や超能力のように働くので魔術師のように戦います。また、外法鬼を実体化させることで猛獣使いのように戦うこともあります。

 彼らの戦い方や「外法」「外法鬼の実体化」についてはこちらを参照してください。

  • 他国の工作員

 他国の工作員が登場する場合、彼らは魔法の品を持っていることがあるでしょう。カルシファードではめったに見られないような魔法の品もあるかもしれません。
 能力は「武芸者、傭兵など」を参考にしてください。

 鬼達の能力はルールブックのデータが参考になるでしょう。カルシファードらしく武器をアレンジするといいかもしれません。

 例えば大頭鬼(ゴブリン)や豚鼻鬼(オーク)はまさかりや鉈、鎌、小柄など(マーシャルアーツにデータあり)を装備しているでしょう。

 武頼鬼(ホブゴブリン)や美王鬼(トロール)は身を軽く保つため皮の鎧を装備し、盾はもたず、カルシファードブレードや大太刀を装備しているがいるでしょう。他にも鉄棒や大槍、長刀といった武器を持っているやつもいるかもしれません。
 そういった武器を持っているやつの中には独自の刀術や、その他の武術を身につけて、技を使うものもいます。(各種ルールブック、追加流派の技などを参考に格闘動作を自作してみたり、そのまま使ってもよいでしょう。)
 彼らの技能レベルは「武戦士」や「武芸者、傭兵など」が参考になるでしょう。

 大牙鬼(オーガー)や海褸鬼(シルキー)は大陸のものとあまり代わらないと思ってください。

  • 銀の月の種族

 銀の月の種族で敵役になるのは爬虫人や<姿なきグルグドゥ>の沼沢種です。これらのデータはルールブックのデータをそのまま流用してもいいでしょう。
 上記以外の種族も基本的にはルールブックのデータを流用する方針でいいでしょう。

  • 特殊な鬼、異界の化け物、悪魔

 バランスは様々です。雑魚から強力なものまでいるでしょう。PCが倒せる範囲のバランスにしてください。一見無敵に見えても何らかの弱点があるなどもよいかもしれません。
 これらのデータを作るときは妖怪の妖術や妖力が参考になるでしょう。