!概要  1990年代前半の山間部の静かな町である篠山町にある公立篠山高校。特に特徴もないこの学校を中心に、不可解な行方不明事件が頻発する。PC達は学生など学校関係者として、あるいはそれ以外の立場で、この学校の怪談にまつわる怪異に巻き込まれていく。  季節は夏から秋になろうという頃。まだまだ残暑厳しく、時おり山特有の激しい夕立がある。 !篠山町  岐阜県山間部にある「篠山町」が舞台。人口2万人程度の静かな町で、郵便局や図書館、病院や駅など、それぞれ小さいが最低限の施設はそろっている。町の面積は広く、集落が点在している。市街地と呼べる地域はなく、篠山高校のある駅周辺が比較的栄えている。 !公立篠山高校  篠山町に唯一ある公立高校。周辺にも公立高校はここしかないため、町外の学生もいるのだが、それでも定員割れしている。1学年6組あり、PCの多くは1年5組に所属している。3階建ての校舎、5年前に竣工した体育館、古い体育館を活用した武道場、そして校舎裏にプールがある。余談だが、裏は篠ヶ岳といういわゆる裏山があり、そのまま南アルプスに繋がっている。 !夜の学校  ある者達は、夜強烈な眠気に襲われ、気づくと学校にいることになる。  しかしいつもの長閑な景色ではなく、鈍色の空から差し込む薄暗い光が照らし出すのは、朽ち果てた異様な学校の有様。誰の物とわからない骨や肉片、血がいたるところにこびり付き、得体の知れない異物や底の無い暗い穴がそこかしこに有る。遠くでは金属が大きく軋む音か、見たことも無い動物の鳴き声か、それとも誰かの消えそうな叫び声か、聞こえたと思えば、気味悪いほどの静寂に包まれる。  その異様な空間の中、いくつもの命を脅かす怪異にさらされる。次第に心が壊れ、怪異だけでなく人そのものが脅威となり始める。  そしてまたしばらく経つと、疾走する浮遊感を感じた後、その者は寝床から飛び起きる。まるでただの悪夢のようだが、夜の学校での影響は、現実の身体に確りと刻み込まれる。あまつさえ命を落としたりした者は、そのまま姿を消し、帰って来ることは無い。