用語解説・・・か?
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- 全翼機
字の通りで、機体全体もしくはほとんどが翼になっていて、揚力を発生できる航空機です。
アメリカのB-2爆撃機のような物を想像して下さい。
B-2のように、全翼機は、それなりに設計すると、優れたステルス性を示します。
全翼機の歴史は古く、第二次大戦前から幾つかありました。
しかしそれらは航空機がまだ赤ん坊だった時代に、いかにして大きな揚力を得るかを考えた末でした。
エンジンの軽量小型化、設計技術の発展によって、全翼機は忘れ去られます。
しかし、ドイツは大戦中に全翼機を製作しています。しかもジェット爆撃機です。
おまけに、ステルス性の効果も確かめられていました。ドイツ人恐るべし
その後、60年代に一時期、全翼型の旅客機の計画が浮上します。
これは、優れた飛行安定性と、経済性を狙った物でした。が、実現しませんでした
翼の厚みの問題など、いろいろあったためです。
そして現代において、B-2ではステルス性が評価されて、全翼機となったのです。
実に、50年ぶりの復活です。ドイツ人の先見性恐るべし
もっとも、その前に、実験機のXシリーズに全翼機はあったはずですが
いや、あれはYBのなんちゃらだったっけ?(あやふや)
エヴァの本編では、機体の後部に牽引するようにして初号機とかを搭載してますね
ですが、たぶん、B-2以降、しばらくは全翼機が製作されることは無いでしょう。
- VTOL機
Vertical Take-Off and Landingの略です。そのまんま垂直離着陸機ですな
これも構想の歴史は古いのですが、本格的には50年代半ばゴロからです。
最初は、テールシッター・・・まあ、要するに飛行機を上に向けて立てて、
発進してやろうという、強引な物でした。
当然、成功するはずもなく、機体はそのままで、推力を下に向けるという方式に成ります。
この方式は、けっこうな数の試作品が作られましたが、大きく分けて2つに別れます
一つは、エンジンの排気をノズルで下にねじ曲げてやる方式と、
もう一つは、エンジンを丸ごと下に向けてやる方式です
後者の方が、当然安定した垂直離着陸が可能ですが、問題は動く部分の複雑な構造と、
水平飛行へ移るときに調整が難しいことです。ノズルの方が細かい調整が出来ますからね
現在、垂直離着陸機として有名な物としては、イギリスが開発したハリアーと、
ロシアのYak-38、およびその後継機のYak-141、ぐらいなものでしょうか。
ハリアーはノズルですが、Yak-38の方はやや変則的に、垂直上昇専用のエンジンを持っています
エヴァ本編では、VTOL機と思われる機体が蠅のようにウジャウジャ出てきますが、
あんな機体はおそらく開発できないでしょう。
と言うより、しないと思います。なぜなら、VTOLは莫大に燃料を消費するからです。
経済性が悪すぎます。ですから、VTOL機もVTOLの能力は非常時にしか使いません。(Yak-38は普通じゃない(笑))
ところで、第八話にYak-38改なる機体が登場してましたが、Yak-141はどうしたんでしょう(笑)
おそらく今のところ、VTOL機の中では最強です。確かに、この前墜落してたそうですが・・・・
って書いてたら、キャンセルされるという話しも聞こえてきました。・・・・さみしいなあ
- 陽電子砲、陽子砲
陽電子とは要するに、電荷が正の電子ですな。しかし、ネーミング的には
砲じゃなくて、ビームの様な気がしますね。
単純に言えば加速器を持ってきて兵器にしてしまえ〜。という事なのでしょう。
質量兵器(物体をぶつける)に対して、このような兵器は原子レベルで直接作用するので
破壊効率は高いはずですが。ATフィールドはどうなんでしょ?
現在、主要な加速器の中で最も出力がある物で、8TeV(8テラエレクトロンボルト)程度だそうです。
一口に出力と言っても、密度によりけりですが、
エヴァの本編に出てくる陽電子砲がどれくらいの出力を持っているかは知りません。
それに、現在ある加速器のうち、出力の大きな物は、衝突型加速器と言って、
加速した粒子を正面衝突させる物なので、一方向当たりのエネルギーは少ないです。
実は、アメリカで、SSCという40TeVを実現する超大型円形加速器の計画がありました。
なんと、その大きさは東京、山手線に匹敵するという・・・・
まったく、アメリカ人は考え方が大ざっぱですな。
さすがに、これは中止されてしまいました。と言うわけで、今は大きな物を作るのではなく
新しい技術を使った、スマートな加速器を作る方向に行っているようです。
- F-15
幾つか出したので解説しときましょう。
F-15は、全天候型の万能戦闘機です。現在の空自の主力戦闘機です。自衛隊が持っている奴は
F-15Jとかいう良く解らない改造をしたやつです。F-15自体は、60年代末期に開発がはじまったと記憶してます。
機体は大型で大きなエンジンを搭載して、チタン合金で軽量化して高度な運動性を得ています。
見方によっては強引な手法です。が、エンジン出力が大きいので搭載量が大きく、対地攻撃力を
強化したE型では、強力な爆装を誇ります。現在では、レーダーにやや不満があります。
ルックダウン能力の関係で、条件によってはSu-27に先に発見されてしまうかもしれません
- Su-27,Su-30,Su-33,Su-34,Su-35
Su-27はロシアの大型制空戦闘機です。機体構造はMig-29に似ています。
特徴は、馬鹿でかいレーダーとその高度な運動性能で、F-15と違って、高度な流体力学研究による産物と言えるでしょう。
この機体の派生型は幾つかあります。
Su-30、Su-33、Su-34とSu-35も派生型でして、Su-30は複座多用途型、Su-33は艦載型、Su-34は対地攻撃型、Su-35はより運動性能を高めたタイプです
Su-30は現在売り出し中です。中国も持ってます。他に、マレーシアだったか、インドネシアが購入するような話しも聞きますが。
Su-33に関しては、空母がないとどうしようもありません。
ロシア内では、海軍力が著しく削減されてるので、空母を運用できるか疑問です。
他に、中国が導入する可能性が高いですが、さてどうなる事やら。
Su-34は確か、2004年ごろに配備が開始されます。
Su-24の後継機として配備されるはずですが、たぶん交代は遅々として進まないでしょう。
Su-35は、韓国が導入を検討して話題になりました。
実際に、導入するかどうかは解りませんが。
- F-18
F-18は当初、軽量戦闘機として開発された物を、艦載機として改造した物です。
この機体の特徴は、そのレーダーで、対空対地対艦のいずれの任務も、一つのレーダーでこなしてしまう
という物です。この為、現在アメリカ海軍では、F-14を少なくして戦闘機隊と攻撃機隊を全てF-18で編成しようとしています
- F-22
F-22は本格的なステルス技術を応用した、アメリカの空飛ぶ威信です。
Su-27の登場で、危うくなった優位を一気に取り返そうと、様々な技術が投入されました。
おかげで、無茶苦茶に高い値段です。
流体力学を駆使して高度な運動性を発揮する、ロシアの新鋭戦闘機に対抗するため、
F-22ではエンジンのノズルが動くようになってます
相変わらず、アメリカ人は強引です。素直に負けを認めましょう
- ウイングチップ
Wing tip、翼端・・・そのまんま
- Tally Ho
タリホ〜、やっほっほ〜。って、なあ。自衛隊では目標を視認した時に、タリホーコールを
するようです。アメリカと共同作戦する時の為でしょうか
辞書引いてもらえば解ると思いますが、原意は猟犬を嗾けるだの何だの書いてあります
アメリカ人の考えはわからんです
視認というのはレーダーが発達した現代でも重要な作業です。
なぜなら、敵味方を識別する装置の信頼性の問題です。
これらは、少数ならともかく、多数対多の乱戦になると、機能するか疑わしくなります。
そこで、F-15には六倍の望遠鏡がコックピットに付いてます。なんともアナログな世界です
- 宇宙人、宇宙船
さて、今回の小説の中で、謎だらけなのが、宇宙人の存在です。
本人も、設定なんぞ考えていません。
今、適当に考えたことをつらつらと書きますね。
まず、地球外生命体(ET)が存在するかについてですが、これはあるでしょう。
おそらく、無数にある物と思われます。
先日も、火星の生命うんぬんという話題がありましたが、これが本当なら、太陽系内ですら生命体が発生する惑星が二つもあったと言うことになります。
宇宙の・・・銀河に限っても、それこそ、天文学的な数の生命体が存在するのでしょう。
で、問題はそれが、地球外知的生命体(ETI)に成れるかどうかです。
かの有名なドレーク方程式にもETIに成れる確率、ETIが恒星間通信技術を持てる確率というのが出てきます。
さらに、この話では、恒星間航行も出てきてるわけですな。
私が思うに、結構な確率でこれが可能な生命体もいると思われます。
問題は、生命体が互いにコンタクトを取れるかどうかですな
え?『ドレーク方程式』って何かって・・・・う〜む
もともと、単なる定数のプロダクトですからなあ。
・・・・別の話にしましょう。(おいおい)
恒星間航行をするとして、一番最初にやろうとするのは何でしょうか。
たぶん、無人探査機による調査でしょう。
ただ、探査機が目的地まで着くのに、100年ぐらい、電波で情報送ってくるのに、何年か掛かるわけです。
一番近いような所でも。
まあ、探査機の速度によるでしょうな。
遠いところに行くとなると、馬鹿でかい探査機を想像しますが、発想を変えて、超軽量の物を複数送り込んだ方が良いでしょうね。
例えば、宇宙に、発射台と軽量の探査装置とアンテナだけの探査機を作ります。
探査機自体は、航行能力を持たなくて、発射台が、最初に加速してやるわけですな。
超小型なので、巨大加速器で打ち出すとか、強力なビームでも当ててやれば、光速の10分の1ぐらいには加速できるんじゃないでしょうか。
小型なので安いから、多少事故ってもバンバン送ればいい。
これならば、4光年離れているところなら、40年・・・・・やっぱり、宇宙は広いなあ。
さて、現在の科学力でこれが可能でしょうか。
う〜む、おそらく、可能ではあるが、だれが金を出す、の世界でしょうなあ
火星への着陸だって、大統領が言わなきゃ、やる気に成らなかっただろうしねえ。
金がないからエアバッグ・・・・う〜む
そうそう、橋本君、財政構造改革はきっちりやってくれよ。期待してるぞい。
他にも解りにくい言葉を使っているかもしれません。指摘待ってます
You can write a mail to me.
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