はげ山にご縁がなく、山にのめり込んで10年後の96・5・4が初登頂だった。AM9時、この時季早過ぎる初冠雪の十勝岳山頂を目指す・・・予想していた以上の積雪、火山砂礫のガレ場を慎重に、喘ぎながら急坂を登り詰め尾根に着いて円錐形の山頂が遠望できた。
想えば96・5・4山スキーの初心者ながら、今は亡きS姉ちゃんの激励を受けて登頂したことを思わずには・・・「炭疽菌???」に罹りながら、私だって頑張っているんだからOサンも頑張ろうよ・・・末期だった彼女の温かい言葉が身に沁みる。この日は前日天候悪化で1,700mから引き返しての再挑戦でこれが元気印の彼女との最後の山行になった。今日も遺影を背負って山頂に立って冥福を祈ろう・・・もう一息頑張らなくては、天候に恵まれ、仲間に恵まれ予定時間より早く山頂に着いた。
快晴の山頂からの景観は素晴らしく山岳美の極致と言っても過言でないくらいだった。山頂での乾杯ビールもそこそこに荒々しい岩稜と砂礫の主稜を美瑛富士までの縦走に決まり行動開始・・・美瑛岳までの稜線はスキー出来る位の積雪で、このころより靴下が濡れだしヤバイ・・・。美瑛岳山頂にも10名位の団体さんが、早速メンバー全員で記念撮影、ここでカラ党のSさんと行動食の「彼岸のおはぎサン」を無理して?食べる。
美瑛富士のコルまで下ったところで足も冷たくなり私一人だけ断念する。私以外は田舎者で???何時も素通りで登ったことがなかったのです。少しの間、彼らのバックスタイルを眺めていたが次第に寒くなり了解済みであり単独行で登山口の望岳台までの7`を「S姉ちゃんの追悼山行で美瑛岳に登った時Mさんがにわか坊主になりお経を唱えたことなど」を思え出してニヤニヤしながら急ぐ・・・総行程9時間はお疲れ様でした。白樺荘での夕食は先生サマが狂牛病に配慮・・・ヤッター!・・・
「スキヤキの松坂屋?」をやめて奥様伝授の「石狩鍋」だった。美味しかったです・・・ご馳走様でした。部屋に入っての2次会も明日の三段山が気になりアルコールを余して「眠ったふり?」するが馬の寝息で眠られない・・・
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