O'GANE'S EXPERIENCES

　先日買ったキャラクターのついた芳香剤は購入時からにおいが抜けきっていた不良品だったので、今度はそういう失敗の可能性がないゲル状のものを買ってきた。大好きなジャスミンの香り。

　そいつを車の中に置いてみた。車の中に広がるジャスミンの香り・・・(液がちょっとジーンズにこぼれた)。車、ジャスミンの香り・・・それから連想するこの感覚は・・・そうだ、タイのタクシーだ。タイのタクシーに乗るとコンソールパネルに飾られたジャスミンの生花の香りがキンキンに冷えた風にのって後部座席に届くのをそのとき思い出したのだった。ああ懐かしい。

　大学開学30周年記念誌に掲載する随想の執筆依頼を頂いた。在学中(現在進行形)に大それたことをした覚えがないことから、教授が手近なところにいる人間にこの話を持ってきたのだと思う。こういう種類の仕事は肩肘を張ってするよりも気楽にこなすのがよい。気楽にこなしてそれ相応のものができたところで、文句を言う人間はいない。

　記念誌とかそういう種類のの本というのは読まれる機会が少ない。OB・OGが発送されてきた記念誌を懐かしがって読む、大学図書館に安置された記念誌を誰かが手にとってページを繰るぐらいだろう。大型書店で平積みされる、ということはまずありえない。それが悪いと言いたいのではない。記念誌はそういう本なのだ。そういう本だからこそ自分が書く予定の原稿に幾ばくかのサプライズを込めたいと思っている。まるで今も世界のどこか土の下に眠っている遺跡に残された落書きのような驚きと含み笑いを込められたらいい。

　寝坊して出頭命令をすっぽかした。外は寒そうだったしコタツで読書することにした。

　濃くて熱いコーヒーを飲みながら読んでいたのは村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」。BGMはBob Dylan。コーヒーと小説とBob Dylan。この組合せは落ち着くために最高だ。当然、ずっとBob Dylanだけを聴いていたわけではない。僕のプレイリストにはThe Bloodhound Gang、Green Day、The StrokesやThe Beatlesも入っていた。でもその中ではBob Dylanが一番しっくり来たのだ。

　ところでこの本は上下巻で完結するのだけど自分の手元には上巻しかない。実は本屋でこの本を2冊つかんでレジに持っていき、家に帰ってから買ったのが2冊とも上巻であることを指摘されたのだ。そんなわけで2冊のうちの片方を研究室の本棚にこっそりと置いてきて、今は手元に1冊の上巻がある。

　そしてその上巻を読み終わった。早く続きが読みたい。

　初夢は「一富士、二鷹、三茄子」ではなかった。そもそもそれらを見ると縁起がよいと言われた時代から長い年月が過ぎ、人々は情報や知識を幅広く得る事になったのだから縁起がよいものの定番が多様化していてもおかしくないと思う。「一エベレスト、二フェニックス、三茄子」とか。・・・それだと風情がないから定番は定番のままあり続けるのだろう。

　僕の初夢は夢らしく現実感を帯びながら状況は混沌としていた。

　夢の中で、鮮やかな緑の芝生の庭に置かれた四角くて白いテーブルに二人の女がついていた。二人は楽しそうに何かを話ながら書き物をしていた。僕はテーブルにつかずにそれを傍観していた。二人は僕のことを気にすることなく作業を続けていて、僕はまるでスクリーンを通して映画を観ているような気分だった。そうだとすれば退屈な映画だった。

　夢はこの庭ですべての話が進んだ。この適当さがいかにも夢らしい。

　しばらくすると二人の元に執事らしき人がやってきて二人のうちの片方になぜか縁談の話を始めた。その人は良家のお嬢様らしかった。僕がその様子を見ていたら目が覚めた。何を暗示しているのかわからない夢だった。

長岡市役所 http://www.city.nagaoka.niigata.jp/

　１月１日、長岡市は、和島村、寺泊町、栃尾市、与板町と合併し、新・長岡市としてさらなる飛躍へ向けて第１歩を踏み出しました。

　年明けからめでたい話。以前から長岡市に住んでいる人間は「新・長岡市」と言われてもいまいちピンと来ないっていうのは野暮かな。合併で変化したものといえばそれぞれの町の住所と看板、それと市町村の くくり ぐらいだ。人間が決めた くくり なんて大したものじゃない。そうじゃなければ数年で新潟県の市町村が3分の1にまとまることが起こりえないのだ。

　合併のうれしい話。寺泊町と合併したことで長岡市が「海のある町」になった・・・と言っても山手に住んでいる市民にとって新しくできた「市内の海」はまだまだ遠い。今後に期待。

　4時ごろにコタツで目をさました。

　年が変わる瞬間を目にする事はできなかったが、そういうことを気にする歳ではない。世界には時差の関係でまだカウントダウンイベントの準備をしている地域もある・・・そう考えるとなおさらどうでもよくなる。

　今年は物事になるべく執着せずに過ごしたい。しつこい人間は嫌われるし、自分も嫌いだから。あとは固定観念を持たない、食わず嫌いをしないこと。例えば村上春樹の小説ばかり読むのではなく村上龍や司馬遼太郎、スニーカー文庫やフランス書院などを幅広く読むとようにする。具体的な行動規範は示せないけど、この二つを常に意識していこうと思います。

　写真はうちの「のっぺ」です。

　夕飯どきに調子にのって日本酒とワインを交互に飲んでいたらぐてんぐてんに酔っ払った。紅白のキシダンで爆笑、ほぼオリメンのモー娘。に感動してからコタツで寝入ってしまったらしい。

　初期状態のblosxomはエントリをファイルの更新時間が新しい順に表示する。エントリに追記などの変更を行うとそのエントリが最新のものと見なされ、あまりよろしくない。これを防ぐためにエントリの作成時間を記録して表示順を保持するのがentries_indexやentriescache、そしてentries_filedateである。今までentries_indexを利用していたがこの度entries_filedateに切り替えてみた。

なぜentries_filedate

　まず、なぜentries_filedateなのかという話。entries_indexはエントリのファイル名とそれに対応する作成時間を記録し、つまりエントリが登録された順番を保持する。対してentries_filedateは日付形式のファイル名を元に順番を並べ替える。すると過去の日付をファイル名とすれば日付をさかのぼってエントリを登録するのが容易になる。これがentries_filedateに切り替えようと思った最大の理由。

ファイルを日付形式に変換

　entries_filedateを利用するには、前提としてファイル名が日付形式(200512291802.txtのように)登録されている必要がある。これまでに書いた約1000のエントリのファイル名を見渡してみたらいくらかは日付形式であったけどけっこうバラバラだった。まずこれを整理しないことにはうまくいかない。そこでentries_indexのインデックスファイル(.entries_index.index)を利用して一括リネームするスクリプトを作成した(下は抜粋)。

&set_variable();

foreach (keys %VAR1) {
	$mydate = time_format($VAR1{"$_"}, 'YYYYMMDDhhmm');
	$_ =~ m/\/.*\//i;
	while (-e "$&$mydate.txt") {
		$mydate++;
	}
	rename("$_", "$&$mydate.txt");
	print "$_, $&$mydate.txt<br>\n";
}

　日付形式は「YYYYMMDDhhmm(西暦4桁、月2桁、日2桁、時2桁、分2桁)」にした。秒まで入れても用はないし何となく長すぎるかと思った。しかしこれが後で問題を引き起こすことになった。

ちょっとした問題

　entries_filedateを導入して新しいインデックスの作成とページの更新をしてみたら、年月日はファイル名から読み込まれているのに時と分はどのエントリも「00:00」のまま。entries_filedateをよく見ると220行め以降の「ファイル名→日付」の変換を行っている部分でYYYYMMDDhhmm形式が対応していないのを見つけた。20yymmddhhmmss*、20yymmdd*、yymmddhhをチェックしているらしい。これではどうやらYYYYMMDDhhmmのhhmmは無視されてしまいそうだった。そこに

|| $fn=~/^20(\d{2})(\d{2})(\d{2})(\d{2})(\d{2}).+$/		# 20yymmddhhmm

という行を加え、plugins/stateディレクトリのentries_cache.indexを削除してインデックスを再び作成したところ、ファイル名の時と分が反映された。

(2005/12/30 追記)

大きな問題

　エントリのファイル名を変更したらpermalinkも当然変わる。するとこれまでに作成された内外のリンクからエントリにたどり着けなくなる。これは問題だ。旧ファイル名が呼ばれたら新ファイル名の方にリダイレクトする方法を考えよう。

　というわけでそのリダイレクトを、北村曉さんのnotfoundプラグイン(blosxom plugin: notfound - 徒書)を使わせていただいて実現した。処理は、blosxomに要求されたファイル名が存在しなかった時、それが旧ファイル名であれば新ファイル名に変換してLocationで転送するという流れ(そのまま)。

　ircでも話した「ブログと日記」について。現在ブログスクリプトであるblosxomに日記カテゴリを作って日記を書いている(エントリのタイトルに日付を入力し、その日の出来事をそこに書く)。これは非常にまわりくどい方法だと以前から思っていたが、日記の情報の中で重要な「いつあった出来事」なのかを明示するためにこの方法は必要だとおもたので続けてきた。しばらく続けているといくつか問題が浮上してきたので、今またこの方法を見直す必要がありそう。

　まず、ブログツールに日記カテゴリを作ることによって生じる矛盾がある。例えば日記には日記以外のカテゴリに分類されるべき内容が含まれていることがある。でもその内容は日記の中のものだから他のカテゴリに分類されることはないし、分類されたとしてもエントリの内容が重複してしまう。タグ機能が利用できれば解決できる問題かもしれないがblosxom 2.0にはそれがないのでできない。そもそも日記を書くなら日記ツールを使えばよいという話。

　つぎに、と書くつもりの内容を忘れた。

　とにかく郷に入れば郷に従えであるから、ブログツールを使うならその作法にならうのが合理的である。それにやっと気づいた。

　日記カテゴリを廃止してブログ作法にならうことを決めると、ここである問題が浮上する。blosxomは標準だと過去の日付のエントリを書くことができないのだ。日記ツールではないからとはいえ、日記をしばらく書けなかったときにその間の日記が全て書いた日の日付で登録されるのはあまり気分のよいものじゃない。例えばさるさる日記のように日付を指定してエントリを書く機能があるとうれしい。さっそくプラグインを探してみよう。

コンビーフのサンドイッチ

　昨晩の忘年会のあとストーブの前で本を読んでいたら眠り入ってしまったらしい。

　7時前に自宅にむけて車で出発すると、朝の渋滞に巻き込まれた。突然襲ってきた腹痛に比べれば渋滞はそれほど苦ではなかった。腹の痛みの波は周期的に押し寄せ、しだいに高くなっていった。もうワイプアウトしそうなときコンビニに救われた。そこで何となく食パンを買って店を後にした。

　家に帰る前にまだ人が少ないスーパー(通勤通学の時間だから当然)に寄ってコンビーフとキュウリを買った。

　家に着いてからゆっくりと朝食を作って食べた。コンビーフのサンドイッチとコンソメスープとコーヒー。たまには洋風な朝食もよいと思った。