CMMC9
BOSS7
今回は路線変更した感のあるBOSS7。今までのものと比べるといろいろな面で異色であり、いろいろな面でよくできている内容に仕上がっています。結構いろんなところでこのCMの反響を聞くので、おそらく下の紹介文だけで、ビジュアルがついてくる人も多いのでは・・・?
(うのたん)みんなうのたんの事悪い女って言うの
(シンちゃん)うのたんは悪くないよ
(うのたん)そういってくれるのはシンちゃんだけ
(シンちゃん)俺はうのたんの味方だよ。たとえ世界を敵に回したってね
(ニュースキャスター)シンちゃんの発言は世界に波紋を呼んでいます
(中国)発言を撤回せよ、シンちゃん
(ソビエト)シンちゃんは危険人物だ
(アラブの国(どこ?))俺と勝負しろ、シンちゃん
(うのたん)マジ?!
(アメリカ)シンちゃんは世界の敵だ!
(日本)(TVを見ながら)悲しいよシンちゃん
(シンちゃんのアパート前で各国の言葉、人でシンちゃんを許すなのプラカード)
(戦闘機)シンちゃんを発見しました
缶コーヒーのボス、SEVEN
(戦闘機)うのたんはどうしますか?
さすがに30秒は長い。ファンカーゴのCMほどではないが今回は台詞がたくさんあります。さて、どこが変わってどこがよくできているのか見ていきましょう。今回犠牲になるのは佐川信之介29歳、輸入車販売業の人。つまり、世界を相手に商売をしている人ですね。このような職業の人に「たとえ世界を敵に回してもね」と言わせてしまった所がまずよくできている点。シンちゃんが地方公務員とかだったら言葉の重みは半減してしまうのでしょうね。まあ、職業まで見ている人がどれほどいるかは疑問ですが、それでも作り手の意気込みが感じられます。
次のよくできていると思われる点は、国の選択。それなりに力のある国からさまざまな非難を受けています。それからその内容。まずソビエトとアメリカの対比。ソビエトはシンちゃんを「危険人物」としシンちゃんへの直接的な非難の度合いが高いですね。それに比べてアメリカはシンちゃんを「世界の敵だ!」と喝破し、世界へ共通の意識を植え込もうとして、世界へ警告を発している感じです。世界の警察(?!)、アメリカらしい発言ですね。最後に出てくる戦闘機もアメリカのものと思われますが(意思表明をして英語圏なのはアメリカだけ)一番早い武力行使がアメリカ、なんて点もちょっとリアルです。かなり細かいですが、アメリカの発言時に写るホワイトハウスのロゴのHouseがHaで始まっているのはパロディーであることの強調?極めつけはやっぱり日本の態度。(おそらく)首相はTVを見ながら悲しいよシンちゃん、と嘆くだけなんです。発言しない、動かない、意志がないの3ナイ主義を貫き通す姿はもうあっぱれとしか言いようがない。おそらくこんな事態が起こったら各国こんな態度をとるんだろうなぁ。
ちなみにナレーションと同時にBOSSを飲むのはほかのバージョンと共通でありまして、斜に構えて右手で飲むのもお決まりでしょう。いうまでもなくこれは缶に書いてあるBOSSのマークをちゃんと写すためのもの。この部分はたぶんCMが変わらない限り変わらない?!
このバージョンはトリップするのではなく、世界が部屋にお邪魔する的な場面転換の仕方をしています。おまけに部下と上司の関係でもない(CMMC4参照)。調子に乗っているというわけでもなく、これまでと同じといえるのは、迫力のあるものにすごまれている、という点だけ。だけども今までと同じ雰囲気を壊さずに、一瞬にしてBOSSのCMであることを分からせてしまった力は評価できると思います。
今回は長くなったので1つだけ。次回はボス電とほかもう1点で行く予定です。
(1999/9/17)