CMMC62

DION(KDDI)

予告どおり、第2弾。

(テロップ)俺はネットを彷徨っていた。

(永瀬)すいませーん。どなたか・・・、あ、道に迷って。

(老人)どうぞ

(老人)あなたは5120人目のお客様です。

(永瀬)そんなに・・・。素敵なお部屋ですね。

(老人)ま、コーヒーでも。

(永瀬)あ、どうも。

(老人)おなかはすいていませんか?

(永瀬)じつはかなり。

(老人)ではパンでも

(永瀬)助かります

(老人)ここから先は有料になります。

(永瀬)えっ?(といいつつ手にとったパンを皿に戻す)

(老人)すごくおいしいのになぁ。

Na.(永瀬)これがインターネット。DION by KDDI

(テロップ)インターネットは私です。

 予定通り、DION by KDDIのCM第2弾です。前回紹介したCMと同様くらい雰囲気の中で・・・。

 彼はまたもやネットを彷徨っていた。今度は冷たい雨の中。そして同じような洋館を見つけてその中に入っていくと、今度は老人が彼を出迎えてくれる。老人は自分の部屋に来客がたくさんあることを彼に告げる。挨拶のつもりだろう。彼は老人の部屋を誉め、この部屋だったら色々な人が来るのも納得がいくことを素直に表現する。老人は彼が雨の中を歩いてきたのを知ってか暖かいコーヒーを彼に振舞う。彼は遠慮なくそのコーヒーを飲み始める。その様子を見た老人は彼を気遣って食べ物も勧めようとする。彼は喜んでパンを手にとりほおばろうとする。その刹那、老人は口を開く。「ここから先は有料になります」

 彼はその一言を聞くと食欲がなくなったらしく、パンを皿に戻す。老人は彼がおしいことをしていることを強調するが、彼にはその気はなくなってしまったのだ。

 と、映像だけの解説をすると、「なんだよ永瀬、ただのコーヒーは飲むのにパン代もけちるのかよー。けちくせー。」ということになるかもしれないけど、これがインターネットだとすると、そのパンはとーってもお高くつく、こともある。これはいわゆるネット上の有料サイトの描写。コーヒーは無料コンテンツ、パンが有料コンテンツ、ってことになります。

 ネット上には自分の見たい情報を見ようとすると有料になるところがあります。でも大概のサイトで、見たい情報の一歩手前(何??)までは無料で提供しておいて、本当に見たいものへの欲求(え?)を掻き立てるという手法がとられています。でも有料になるのはつらいので、永瀬のようにコーヒーだけ飲んで我慢する人は多いと思います。俺もコーヒーだけで十分です(だから、何が?)。

 CMで有料サイトを扱ったことはユーザーにとってはプラスでしょう。インターネットってこんなに怖いところなんだ、という印象よりも、自分が気をつけていさえすればパンを食わずにすむ、ということが分かるのではないでしょうか。有料サイトなんか知らなかった、って人がバナーをクリックしてexeファイル(プログラムの実行ファイル)をわけも分からずDLしてダブルクリックしてしまうんですね(だから何のサイト(^^;))。あなたも気をつけましょう。

 2つのCMを立て続けに紹介しましたが、第1弾と比較すると攻めのインターネットと守りのインターネットが描き分けられているのが良いですね。「攻め」と「守り」は自分で動けるか動けないか、ということなんですが、第1弾は「守り」。チャットルームに入っても回りの人が落ちてしまうと自分も出て行かざるをえなくなります。第2弾の「攻め」ではここまではいけるけど、ここから先は自分の意思で行かないことが出来る、というもの。自分でどうしようも出来ないところに自ら飛び込んでいこうとする人はいないだろうし、そんなところに行っても面白くもなんともないことは分かると思います。それ相応の知識があればネット上をアグレッシブに動くことが可能なのではないでしょうか。ということを考えるとやっぱりキャッチコピーは秀逸ですね。

 「インターネットは、あ・な・た♪」

(2000/11/30)