CMMC61

DION(KDDI)

矢継ぎ早なCM展開。

(テロップ)俺はネットを彷徨っていた。

(永瀬)すいませーん。どなたか・・・、あ、道に迷って。

(女達)お話しましょうよ。

(女達)趣味は?血液型は?ねね、何座の人?

(女)結婚は?結婚はしてるの?

(永瀬)はあ(といいつつ指輪を見せる)

(女達(口々に))あたし落ちるわ。

(永瀬)落ちる?

(男)お名前は?お話しましょうよ。

(永瀬)(黙って首を振る)

Na.(永瀬)これがインターネット。DION by KDDI

(テロップ)インターネットは私です。

 合併後のCMが始まって1ヵ月半ほどで、KDDIのCMは総入れ替えになったみたいです。その中のひとつ、ちょっとこわめ(?)のCMを。KDDIの中でもインターネット部門を担当しているDION。担当俳優は永瀬正敏。はじめてみたときau(最近はカラオケ携帯のCMが何本か流れていますね)のCMとのあまりのギャップにびっくり。なぜって、インターネットのくらーい部分を描いている気がするから。

 最初のテロップ、俺はネットを彷徨っていた、というとおり、彼は雪のふる中を彷徨っていた。もうこの時点で、「ネットサーフィン」という何気に明るそうなイメージの単語を否定して、ネットの世界をさみしく暗い雰囲気に描いている。そして、見つけた一軒の大きな館(さしずめホームページ、か?)。そこに入っていくと、ひとつの扉(コンテンツでしょう)から女の人たちがわらわらと出てきて彼を部屋の中に連れ込む。そこで彼は質問攻めにあう。これは出会い系チャットルームでの一幕だな、というのはネットをする人だったらすぐに分かる。お決まりの質問を彼女達が投げかけるけど、彼が答える暇は全くない。で、彼女達の最も関心のある質問の答えを待つ時点で、初めて彼女達の質問が止まる。「結婚は?」

 彼が結婚していることを知ると、彼女達は声のトーンを変えて、次々と「落ち」ていく。「落ちる」というのはチャットルームを抜けること、や、インターネットの接続を切る、ということ。そうして彼女らはその部屋を出て行き彼は取り残されることになる。気がつくと部屋の隅には男の人が座っていて、お話しましょ、というオチ(?)がつく。この人はさしずめ、チャットルームでROMってた人(発言せずにみんなの会話を聞いている人)ということだろう。

 細かいツッコミをしなければ、このCMではネットをじつによく表現できていると思う。それだけに、インターネットは私です、のテロップも説得力がある。だからこそ、このCM、ある意味失敗。プロバイダのくせに加入者を怖がらせるようなCMを打っているんだからね。個人的にはすごく好きなCMではあるけど、集客効果はどうなんでしょうか??

 次回も、DIONのCMを取り上げます。2弾もかなり好きなので、珍しく予告。

(2000/11/27)