CMMC22

MD(マグナムドライ)

 年が明けてCMキャラクターが替わったCMが多数ありましたが、これもその1つ。

(効果音?)ツゥカイ、ツゥカイ、・・・・・ (非常階段を駆け上る音)

ツゥカーイ!(階段最上段で飛び上がる)

Na.痛快です、マグナムドライ。

♪時代は145円のドライ、マグナムドライ♪(これをBGMにビールを飲む)

ツゥカーイ(缶を置く音)

 1999年、発泡酒初のドライとして、サントリーからマグナムドライが発売されました。145円でドライが飲める。おそらくドライ好きにはたまらないことだったのでしょう。初代CMキャラクターは、筧 利夫。踊る大捜査線で、柳葉敏郎の神経を逆なでする同僚を好演していたあの人。まじめなキャラも不真面目なキャラもきちっとできる実力のある俳優さんですね。そして、バックには全編にわたって松崎しげるの熱い歌声が流れていました。そのCMが今年に入った途端に一変。今回は顔も名前もさらに有名な、高橋克典が起用されました。CM中には恥ずかしくなるほど、「つうかい」というワードが連呼されて、145円で飲めるビールのイメージは定着したから、次は商品のイメージでせめてみよう、というところなのでしょうか。他のCMも一新される中で、このCMもまた、普通に変貌を遂げたようですね。

 さて、これだけではこのCMMCで取り上げれるわけもなく、実はこのCMに注目するもう1つの要因があります。それは、年末の新聞に掲載されていた、「アサヒ、麦100%ビール発売へ」の記事でした。その記事では、スーパードライのアサヒが、1月の下旬に麦100%の生ビールを発売する、ということが紹介されていました。麦100%といえば、このCMMCでも取り上げたことのあるモルツがそうです。モルツといえば、サントリーです。サントリーといえば・・・、MDですね。もうお分かりだと思いますが、サントリーは、MDでアサヒスーパードライのシェアを奪います。とられたシェアを奪い返すために、アサヒはサントリーの主力ビールであるモルツのシェアを狙う、という構図が出来上がるわけです。アサヒvsサントリーの対決の第2ラウンドが始まろうとしているということですね。

 このような見方をすると、今回のようなつくりにCMが変更されたことが、アサヒへの牽制にも感じられます。スーパードライのCMを見ていれば分かると思いますが、有名人の起用は最近では無く、あまりパンチも無いので印象に残りません。一方、MDは有名人の起用、つうかいの連呼で、印象には残るつくりにはなっています。アサヒの新ビールのCMはドライの路線を崩さずに行くのか、MDに対抗する形で作られるのか、楽しみなところですね。

(2000/1/10)

Mixed(2000/1/24)