CMMC19

ACC全日本CMフェスティバル

 CMフェスティバルに行ってまず思ったことは、CMってほんとにたくさんあるんだなってこと。あたりまえのことだけど、これだけ(173本)多くのCMを1度に見せられると、それが実感でます。応募総数が2000本は近く、おそらく巷に流れているCMはそれより多いので、その多さは想像がつくでしょう。全応募作品を見るにはCMだけ流したとしても、1本30秒とすると17時間(!)ほどの時間が必要となります。全国CMの審査に30時間もかかっているのもうなづける話。ではその中から選ばれた入選作品というのはどういうものがあるのでしょうか。

 入選作品と一言でいってもたくさんあり、奨励賞(地方テレビCM)、ACC賞、金銀銅賞があるわけです。特徴が出ていたのは、地方CMに絞られていた奨励賞でした。印象に残ったものとしては、放送局、商店街、そして、選挙管理委員会のCMがあがります。地方限定のCMはどうしても見てもらう人数や、宣伝効果の関係から、あっさりとしたつくりのものが多くて、全国のものに比べると今いち感が多かったですね。ただ、その土地にいってからしか見られないCM、という点では、その場所での雰囲気が良く出ていて良かったと思います。

 その他の賞もいろいろありましたが、初代ボス7のCMがやはり賞を取っていました。クリントンのそっくりさんが出てきたCMですね。賞の名前は話題賞。納得の受賞です。ボス7のCMの認知度を上げたのはあのCMのおかげであり、「ガツン」というフレーズが会話の中で市民権を得たのもあのCMの影響だと思うと、当然のことでしょう。ただコーヒーのCMで、ネスカフェのR&Bが入っていなかったのは残念。ライス&ブレッド。流行ったと思うんだけどなぁ。

 撮影賞、照明賞、サウンドデザイン賞、プロデュース賞など技術賞で4部門の受賞を果たしたのは、JRAのCM。キムタクがでてきて踊りまくるあれですね。あのCMは確かにつくりが良くできていて、最初のうちは私の嫌いなCMの類だったんですが、よく見てみると他の踊るCMとの違い、確かに踊るのは無意味だけど、そこまでの話の流れや、強いインパクトを狙ったビジュアルを強調するつくり込みには引き込まれていくものがありました。それだけに、次のJRAのイメージキャラクターが、緒方拳と松島奈々子に決まったときは、残念の一言。確か親子の設定だったと思うんだけど、さわやかなインパクトに欠けるCMになること請け合いですね。この1年間インパクトのあるCMを流していただけに、そのギャップを楽しませることをできるか否かに今後のJRAの手腕が問われるところですね。まあ、場外馬券場のない長野県でJRAのCMが流れることはほとんどないので、このCMMCに登場することはまずないと思うんですがね。

 もう1つ、売上と連動しているように受賞作品の数と質が違ったのはプレステとドリキャスのソフトのCM。ドリキャスは、本体のCMがACC賞を受賞したのみ。対してプレステは、ACC賞にレガイヤ伝説、銅賞にオメガブースト、銀賞にかまいたちの夜、金賞にクラッシュバンディクー3と影牢が入賞。CM大手の電通と博報堂の対決は、ここでは博報堂に軍配が上がった形になりました。実際流れているテレビCMを見ても、プレステのほうが興味を引くのは確かですからね。

 これから1年もまたいろいろなCMが流れては消えていくと思います。そんな中から独自の基準でCMをピックアップしていくCMMC。これからもよろしくお願いします。

(1999/12/16)