地積更正登記

 公簿より実際の面積が多いことを「縄延び(なわのび)」、
その逆を「縄縮み(なわちぢみ)」と言われています。

多くの土地は縄延びがしていて、山林原野では実測が公簿の
数倍のケースもありました。これは明治政府が地租改正を急ぐ
あまりに未熟な測量技術で地図や土地台帳を作製したためです。

 当時は不成形な土地であっても、長方形に見立て、縦と横に縄をはって測定する
十字法、全てを三角形に分割して測定する三角法が採用されていました。
測量も村人が行い、役人が検査をするというような状況であり、計測する縄を故意に
長めにして計ることにより面積を小さくし、税金を過小に納めるようなことがあったとも
言われています。