“欅”堅木のもつ重厚感と色合い、木目の美に魅せられて!

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宝の山「欅(ケヤキ)」材が倉庫の肥やし

瓦工場の一部の倉庫にいつからだろうか、父(先代の社長)の趣味で集めた「欅」材がシャッターを開けると 視界が閉ざされんばかりに高く積み上げられて置いてあった。

父本人がその材料を使って工芸品を作るということではなく、同じ町内でその昔、建具職人をしていて町内では “知る人ぞ知る”腕が良い評判の高い職人さんに作ってもらっていた。今はもう亡くなっているが、 その方の作った作品がいくつか我が家にある。
以後父も高齢となり、「欅」材収集と制作意欲も薄れたのだろうか、宝の山であったはずの「欅」材も、 倉庫の肥やしと化してしまった。


冬場の仕事がない!

この地域はその昔から屋根瓦は「セメント瓦」が主流であった。

粘土瓦が入ってきたのはごく近年である。新潟県内で粘土瓦の製造が盛んだったのが阿賀野市(旧安田町)である。 「安田瓦」として売りだした歴史の長い「ブランド品」である。当時のセメント瓦は安価で、 安田瓦は高級品であるというイメージから、旧安田町と新発田市とは車で1時間ほどの距離にも関わらず、普及が遅れた。
その後、高度成長期に入り、高級志向も手伝い、またセメント瓦は安価ではあるが塗装などのメンテナンスが必要であり、 将来的に粘土瓦の方がお得であるという認識が普及し、セメント瓦が粘土瓦に押されていった。また、セメント瓦の製造に コストがかかるということも相まって、セメント瓦製造工場の“灯”が音を立てるかのように急激に消えていった。

当店も例外ではない。雪の多い冬場は瓦工事の現場はまったくというほどなく、もっぱらセメント瓦製造が主流である。 数年前には、昔は秋までにはほどんどと言っていいほど使い切る当店のセメント瓦が大量に残った。 製造してもストックしておく場所もなく、来年度当店で使用するに充分過ぎるほどの枚数がある。

“社員の冬場の仕事がない!!”

追い込まれてたどり着いたのが倉庫の肥やし、父の宝であった「欅」材を利用しての木工品作りだった。


ミイラとりがミイラに!

当時新たな倉庫も必要であり、「一石二鳥」であった。しかし、木工品作りなどズブの素人である。 本を読んだり、大工さんや建具屋さんに聞いたりと猛勉強の日々であった。 私がにわかに勉強して知ったことをそのまま社員に指導した。ところが、木工品作りなど一度も経験したことのない社員である はずなのに、初めてにしてはそのセンスの良さと技術の器量さに驚かされた。それなりの作品の出来だったからである。
そして、なによりも驚いたのが、私の心の変化である。社員が削り、布ヤスリで研いだ時、「欅」の持つ堅木の重厚感と色合い、 木目の自然の力とその美しさにすっかり魅せられてしまったからである。

その後、「欅」材収集を始めた友達の大工さんや材木屋さん、同じ趣味を持った人達からの応援もあり、 もう沢山というほど集めてしまった。
「欅」材は妻の実家の作業場に保管してある。一時期、瓦工場の一角を倉庫ギャラリーとして作品を展示販売したこともあったが、 今は友達のバイク屋さんの2階に展示販売してあります。

最近は制作する時間がなかなかとれず、当時から品数は増えてはいないし、素人の作品なので、材料費だけ頂いている。 だから安い! 興味があり、またそれなりに面白いものもあると思うので、こちらに来ることがあったら足を運んでみてはいかがでしょうか。 当店も近いです。遊びに来てください。

「欅」材、工芸品展示販売
オートショップいしい(2階)(代理展示販売)
新発田市稲荷岡2110-1
TEL:0254-41-2600
FAX:0254-41-3714



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