ARKの日常 

その1

注)
なお,この話の大部分は嘘八百です。
細かいこと気にしちゃーいけません。
てーか、そんな細かい事いう人なんか嫌いだい。
 
 

○月×日 晴れ

今日、新たに立ち上がるギルドの噂を聞いた。
何でも過去に消えてしまったギルドを復活させるのだそうだ。

そのギルドからおいらにもお誘いの話がきた。

とはいえ、今,おいらはH$Sというギルドに入っている。
FLOT兄に誘われて入ったトレジャーハントのギルドだ。
 
 
 

ああ、魅惑のトレジャーハント!!
古より綴られた謎を解き明かし、数々のトラップを潜り抜け、
目指すは一攫千金・・・・・もとい、男のロマン!!

そこには数々の冒険とドラマが溢れている!!
 
 
 

…そんな夢と希望のギルドに入って数ヶ月。
なんとなく,H$Sにいるのにも飽きてきた。

てーか、おいら トレジャーハンターじゃないし。
 
 

…だって,鍵開けって面倒だし。

……地図難しくてわけわかんないし。

………魔法って疲れるし。
 
 
 
 

……なんで、おいらこのギルドにいるですか?
 
 
 
 
 
 
 

大体、トレハンといえば,儲かる職業なんだろうが、おいらはお金にそれほど困っていない。

武具はラングにただで貰ったし,修理もただで押し付けてる。
秘薬とか欲しいものはFLOT兄の金をこっそり持ち出せばいいし…
 
 
 
 

……もしかして、おいら腐れです?
 
 
 
 

い、いや、まあ…そんなこんなで,新たに出発するにはいい機会かもしれない。

そんな訳で、新ギルドへの入隊を受ける事にした。

さっそく、ギルド入隊の儀式を……
 

……

………

…………どうやら、まだギルドは出来てないらしい。
 
 

なんか,第一歩を踏み出す前からつまづいてますな。
 

世の中そんなもんである。

なんでも、ギルド設立には記念碑やらお役所の手数料やら
色々とお金がかかるらしい。

まあ、そんな金なんておいらが軽く(FLOT兄の銀行から)だしてやればいい。

おいら「で、それっていくらくらいかかるの?」
ラッコ「うーん、15000GPくらいかな?」
ラング「うん、そんなもん」
 

……何気に船なんか買えちゃいそうな値段だ。
 

その値段はダメです。
以前、FLOT兄の金を持ち出して船を買ったのがばれた時に
装備一式剥ぎ取られて、デスパイス最下層に放り出された時のことが
嫌ってほど鮮明に浮かんでくる(T△T)

ラッコ「何泣いてんの?」
おいら「いや、昔の甘く切ない思いでが……
二人「「……」」

なんか,冷たい視線をびしばし感じるが,あえて無視する。
 
 

…いや、その哀れむような目はやめてください。
 
 
 

結局、ギルド設立の費用はみんなで協力して稼ぎ出す事になった。

狩りの儲けの一部を資金に当てるのだそうだ。

なんとも、気の長い話ではあるが
金無し物無し威厳無しのないない尽くしのおいらに
口なんかはさめるはずも無し。

設立費用は俺以外のみんなが出したらどうか?
なんていう、ナイスな案も浮かんだけど,口に出そうもんなら
にこやかな笑顔と共にEBの集中砲火浴びそうだ。

まあ,むやみに波風を立てることもない。
じっと黙って事の成り行きを見守る事にしよう。

「沈黙は金」と昔の人も言っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

…けして、怖くて口が開かないんじゃないぞ。
……ほんとだぞ
 
 

おわし

<戻るよ>