掲示板とは、訪問者がホームページの感想などを自由に書きこめる専用のページのことです。掲示板のページを加えることで、訪問者と管理者はもちろん、訪問者同士でコミュニケーションの輪を広げることができます。ここでは、掲示板と掲示板で利用するCGIという仕組みについて考えてみましょう。
掲示板には、訪問者がコメントを自由に書きこむことができます。書き込まれた情報は、掲示板のページにアクセスすれば誰でも見ることができるので、特定の情報に対して返答したり、新たな話題を提供したりすることができます。通常のホームページが一方的に情報を提供するのに対し、掲示板では管理者をはじめ訪問者同士でコミュニケーションをとることができます。
CGIとは「Common Gateway Interface」の略で、訪問者の要求に応じて特定のプログラムを実行して結果を送り返すための仕組みです。CGIを実現するためのプログラムファイルをWWWサーバーに格納しておくことで、アクセスした訪問者の要求に対応する処理を実行して処理結果を訪問者のブラウザへ送り返すことができます。HTML文書で作成されたWebページは、設定された内容をブラウザ上に表示するだけですが、CGIを使えば、訪問者と色々な形でコミュニケーションをとることができます。
CGIは、特定のプログラミング言語を使って作成します。この場合、シェルスクリプト(UNIXというOSで使われるコマンド)やC言語などの様々なプログラミング言語が使用されますが、「Perl」という言語が最も多く使用されています。Perlは、他の言語のようにコンパイル(記述したプログラムを機械語に翻訳すること)の作業が不要なため、手軽に利用することができる上、CGIでさまざまな命令が豊富に用意されています。
◆ アクセスカウンタ
ページへのアクセス回数を記録して、訪問者のブラウザ上に結果を表示するプログラムです。機能を追加することで、訪問者のブラウザの種類・アクセスした時刻・アクセス場所などの情報を調べることができます。
◆ チャット
訪問者同士で、短いコメントのやり取りをリアルタイムで行うことをチャットといいます。チャット専用のページでは、訪問者がブラウザ上で入力した文章をリアルタイムでWebページ上に表示させるためにCGIが使われます。
◆ 掲示板
基本的な仕組みはチャットと同じですが、チャットが簡易的な表示であるのに比べ、コメントの題名やE-mailなどの入力欄が用意されています。
◆ アンケートや注文用フォームなど
ホームページの感想からインターネットショップでの注文まで、さまざまなCGIプログラムが利用されています。訪問者が入力した情報は、管理者が指定したファイルに保存される仕組みになっています。