SQL：グループ化（GROUP BY）

■　グループ化：GROUP BY

特定の列内で同じデータを持つレコード同士をグループ化し、それぞれのグループで集計を行うことができます。結果レコードに含めることのできる列は、グループ化の基準列（グループ列）と集計関数の結果だけです。グループ列以外の列を取得するとエラーになります。

書式は以下のようになります

SELECT　[グループ列名],　[集計関数],　...　FROM　[TABLE名]　GROUP　BY　[グループ列名],　...　;

例

SELECT　課,　AVG（基本給）　FROM　社員　GROUP　BY　課　;　--　課ごとの基本給の平均を求める
SELECT　組,　AVG（数学）,　MAX（数学）　FROM　生徒　GROUP　BY　組　;　--　組ごとの数学の平均と最高点を求める

■　グループの条件設定：HAVING

グループ化する場合は、WHEREで条件を設定することはできません。WHEREキーワードは、１つ１つのレコードについての条件を設定する機能だからです。グループ化した場合に条件を設定するには、HAVINGキーワードを使います。条件式に使用できる列は、グループ化の基準列（グループ列）と集計関数の結果だけです。グループ列以外の列を条件式で使うとエラーになります。

書式は以下のようになります。

SELECT　[グループ列名],　[集計関数],　...　FROM　[テーブル名]　GROUP BY　[グループ列名]　HAVING　[条件式]

例

SELECT　課,　AVG（基本給）　FROM　社員　GROUP BY　課　HAVING　課　IN　（庶務,　秘書,　経理）　;　--　経理、庶務、秘書の各課の基本給の平均を求める
SELECT　MAX（価格）,　MIN（価格）　FROM　商品　GROUP BY　カテゴリ　HAVING　AVG（価格） >= 800　;　--　平均価格が800以上のカテゴリの中で、最高価格と最低価格を求める

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