データベースの基本機能
データベースには、データの構成や処理方法によっていくつかの種類があります。これを「データモデル」と呼び、以下のようなものがあります。
・階層型
・ネットワーク型
・リレーショナル型データを親と子に分けて、階層構造でデータを管理します。子に対する親は1つだけですが、親は複数の子を持つことができます。それぞれの親子のつながりで、データの関連性を表現します。データにアクセスする場合には、ポインタと呼ばれる親と子を結ぶ線をたどって処理します。検索する場合に必ずポインタを通る為、目的のデータに到達するまでに時間がかかって、効率が悪くなることがあります。また、必ず親子関係となるようにデータを設計しなければならないので、設計が難しいモデルです。
階層型とよく煮ていますが、親と子と言う関係はなく、網の目上にデータをポインタで結んで関係を築くことができます。階層型と違って親子関係にする必要がないので、階層型よりも設計は容易です。ただし、階層モデル同様にポインタを通る為に、効率が悪くなる場合があります。
上記の２つとは全く違う考え方で、集合理論に基づいてデータをすべて2次元の「テーブル」（表）で表します。テーブルはそれぞれ独立していますが、テーブルの内部に他のテーブルに関連付けたデータを含めることで、テーブル同士を関連付けることができます。また、集合演算を使って複数のテーブルの中から必要なデータだけを抜き出すこともできます。演算集合を行う場合には、SQLと呼ばれる言語を使用します。リレーショナル型は他のモデルよりもデータの操作が簡単で、設計も容易です。現在では、データベースの主流となっているモデルです。
テーブルの中には、「行」と「列」があります。「行」には１つのデータレコードが格納され、そのデータレコード内の細目のことを「列」と呼びます（「フィールド」と呼ばれることもあります）。
